フィンランドのくらしとデザイン展と同時期に常設展示室で開かれていたコレクション展にも寄ってきました。こちらは2月24日で会期は終了しています。
「コレクション名品選『こんな人がいた!兵庫美術家列伝』展」の展示室2は横尾忠則さんを特集。
1960~1970年代の名作ををそろえ、横尾さんの初期のパワーあふれる世界がひろがっていました。
展示室4では「小企画 赤鉛筆のアウトサイダー小幡正雄展」。
強烈な印象を残す作品の数々が並んでいました。
神戸市にある知的障害者支援施設に暮らしていた小幡さんは段ボールをキャンバスに、大量の絵を描き続けていました。
それも、赤鉛筆1本で。
会場の一角には両側から削り込まれて小さくなった赤鉛筆も展示されていました。
膨大な数の作品は大掃除のたびに処分されていたのですが、絵を指導していた故東山嘉事さんが保存を強く勧め、こうして回顧展が開かれるほどの作品が残りました。
2010年小幡さんは66歳で亡くなっています。