第8回神戸国際フルートコンクールが神戸文化ホールで3月28日(木)から4月7日(日)まで開催されていました。
世界四大フルートコンクールの一つとして、4年に1回開かれるこのコンクールの入賞者は世界レベルで活躍しています。
それどころか、応募してくる段階で、すでにプロとして活躍している人も多いのです。
今回は34カ国・1地域から229人の応募があって、予備審査を通過した57人が神戸での大会に参加しました。
「極東」という言葉は古めかしい^^ですが、この地の利の悪い島国に、補助があるとはいえ、交通費、宿泊費参加者負担で集まってくるのがすごいです。
第1次審査
3月28日(木) 21名
3月29日(金) 20名
3月30日(土) 16名
計57名の参加です。
私は57名中最後の2名をかろうじて聴くことができました。
無伴奏です。
第2次審査
4月1日(月) 15名
4月2日(火) 9名
24名にしぼられました。全員の演奏が聴けました。
ピアノ伴奏もしくは無伴奏
第3次審査
4月4日(木) 12名
全員の演奏が聴けました。
ピアノ伴奏もしくは無伴奏
本選
4月6日 6名
全員の演奏が聴けました。
フルート四重奏曲と室内合奏団をバックにコンチェルトです。
本選当日は春の嵐との天気予報でしたが、大きな影響を受けることなく、たくさんの観客がコンクール会場に足を運びました。
ファイナリスト6名中、5人が女性でした。
表彰式・披露演奏会
4月7日(日)
で、結果は以下の通りになったのですが、審査委員長の金昌国さんは表彰式で、1st Roundからレベルが高すぎて、落とす人が見つけられないほどだったと言われました。
聴いているほうもどうやって選ぶのか、いや誰を落とすのか見当がつきません。
ただ、残っていく人を見ると、何か引き付けるものを持っていたと、納得できる人選でした。
1位を分け合ったカルデリーニ,マチルドさんはクリアで澄み切ったクリスタルのような音色でした。
ジャコー,セバスチャンさんは素晴らしい音楽表現を披露してくれました。と、金さんの講評がありました。
私は2人とも、メンタル面が強い人、聴くがわに心地よい音を送ってくる余裕がすでにあるなーと思いました。選が進んでいくほど、落ち着きが出てきていました。
余談ですが、小柄でキュートなカルデリーニさんと、大柄でチャーミング、トム・クルーズをもっとカッコよくしたようなジャコーさんはお似合いのカップルに見えました。
スイス生まれのジャコーさんはフランス語圏のジュネーブが地元ですから、フランス人のカルデリーニさんと、言葉の壁がありません。って、恋に言葉など関係ないですかね。
最終結果と披露演奏会の曲目です。
1位 カルデリーニ,マチルド
1位 ジャコー,セバスチャン
3位 フェレイラ,アドリアナ
3位 竹山愛
5位 アチャイ,ティメア
6位 濱麻里子
奨励賞 チョ,ソンヒョン
若き才能賞 キム,ユビン
オーディエンス賞 ジャコー,セバスチャン
濱麻里子 ピアノ/西脇千花
バッハ◆Sonata C-dur
アチャイ,ティメア ピアノ/鈴木華重子
エネスコ◆Cantabile et Presto
竹山愛
モーツァルト◆Quartett C-dur
フェレイラ,アドリアナ
モーツァルト◆Quartett D-dur
ヴァイオリン/小林美恵 ヴィオラ/大野かおる チェロ/河野文昭
カルデリーニ,マチルド
C.P.E.バッハ◆Konzert G-dur
ジャコー,セバスチャン
C.P.E.バッハ◆Konzert D-moll
神戸室内合奏団 指揮/本山秀毅
あきらめずに、もうちょっと練習続けなきゃと、刺激を受けた11日間でした(始めが抜けましたが・・・)。
応募者のみなさんは少しでも日本のサクラを見られたかしら?