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自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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明日はわが身(新潮社)~南田佐智恵さん

2015-06-08 | 

「明日はわが身」には「若年性認知症の夫と生きる」という副題がついています。

 

6月5日のNHKあさイチの特選!エンタで紹介された映画のもう1本は、若年性アルツハイマー型認知症の女性を描いたものです。この「アリスのままで」で、主演のジュリアン・ムーアはアカデミー主演女優賞を受賞しました。

「明日はわが身」の作者、南田佐智恵さんの夫も手広く事業を手掛けていたのを整理して、セカンドステージを築こうとしていた56歳のとき、アルツハイマー型ではないのですが、若年性認知症と診断されました。

佐智恵さんも作家、渡辺淳一さんの秘書として超多忙な日々を過ごしていました。

それでも夫の変化を回りの人たちに打ち明けられず、約2年半、孤軍奮闘しました。
本の始めには、その間の壮絶なエピソードが綴られています。

その後紆余曲折を経て、福祉のプロたちと出会い、公的な援助を利用できるようになって、佐智恵さんはうずくまっていた暗闇の中から立ち上がります。

本の中ほどは失敗も成功もあった公的な援助を受けながらの介護生活のあれやこれや。

巻末には介護制度や相談窓口の情報が収められています。

「明日はわが身」は介護するほうにも、されるほうにも当てはまります。
「若年性」という言葉はもう頭にはつきません。認知症予備軍^^の私たち夫婦の場合にはね。

佐智恵さんのブログ「ななこのおまけ日記&介護」でその後の南田さんご夫婦のことを知ることができます。

 

 

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