神戸ファッション美術館で超絶刺繍2―神に捧げるわざ、人に捧げるわざ―、
神戸ゆかりの美術館で受贈記念中西勝展を観てきました。
会期は超絶刺繍が6月28日(日)まで、中西勝展が7月12日(日)までです。
ファッション美術館のエントランスでは第41回神戸ファッションコンテスト2014の受賞作品が展示されていました(一部)。
超絶刺繍展の1回目も行った記憶があったので確かめてみたら、6年前にも開催されていました。
今回は日本を代表する祭り、「京都の祇園祭」から長刀鉾に実際に飾られる水引、「長崎くんち」の傘鉾を飾る長崎刺繍の中から万屋通り町会の「魚づくし」から立体的な魚の刺繍が展示されていました。
魚は写実的でありながら、ユーモラスな雰囲気にデザインされていて、見ていて楽しいです。
もちろん、日本刺繍、ヨーロッパのオートクチュールの刺繍技も見られます。
少なくなったとはいえ、刺繍好きな女性はまだまだいるようで、珍しく^^観客の多い会場でした。
ファッション美術館と同じフロアにある神戸ゆかりの美術館では受贈記念中西勝展が開かれています。
今年2015年に中西さん本人から神戸市に寄贈された50点の作品が展示されています。
展覧会が始まったのが4月18日、ところが中西さんは5月22日、91歳で亡くなりました。
半世紀前、中西さんは奥さまと4年半におよぶ車による、世界一周の旅に出ました。
その旅ではおよそ1000点の作品が生まれたそうです。
画業をたどる回顧展が追悼展の趣きを帯びてきました。
生田神社に奉納された羊の巨大絵馬は中西さんの作品です。
今年が最後になってしまいました。