5月12日(木)、尼崎のピッコロシアター大ホールで木津川計さんの講演を聞いてきました。
タイトルは「一人語り劇場の語りと思想」。講演であり、公演でもある内容でした。
木津川さんは1968年33歳のときに『上方芸能』という季刊誌を創刊、2016年の今年、200号をもって、その歴史を閉じました。
余談ながら、我が家にはこの200号全てがそろっています。
立命館大学を定年退職した後は71歳で「木津川計の一人語り劇場」を旗揚げしました。
「一人語り劇場」とは文芸作品や映画のあらすじをときに解釈や批評、笑いも交えて語る一人芝居です。
毎年新作を発表して10年、10作品。
その中から今回は「まぶたの母」、「一本刀土俵入り」、「無法松の一生」、「口入れ屋」、「父帰る」などのさわりを語りました。
分かりやすい講談のような、落語のような表現方法です。
でも、それぞれオリジナルの作品はそれこそ絶滅危惧種^^。
木津川さんは今年81歳、お若くはありません。
ろれつがまわらなくなったり、記憶力に自信がなくなったら、引き時とおっしゃいます。
なんのなんの、2時間立て板に水のしゃべりでした。
「前向きに生きようとしている人は、今日こそが一番若い日」
だそうですよ。