『リボルバー』は拳銃自殺したと言われているゴッホの死に関わっていたものだと、パリの小さなオークション会社に持ち込まれた赤さびだらけのリボルバーの謎を解いていく主人公、高遠冴の行動、推理を描くエンターテイメント作品です。
コロナ禍で日本在住を余儀なくされていますが、パリにも執筆拠点を持っている原田マハさんのキュレーターの資格と経験をタップリ詰め込んだ作品です。
リボルバーを持ち込んだのはゴーギャンの子孫の女性。
ゴッホの死には一時アルルで一緒に絵筆をとることになるゴーギャンが深く関わっています。
ゴッホの絵は特別展や所蔵する美術館の展覧会、コレクション展などで何回も観たことがあります。
2020年1月25日~29日まで、兵庫県立美術館で開催されていたゴッホ展~ハーグ、そしてパリ ゴッホへの道へ、3月20日の午後、夫と待ち合わせて行く予定でした。
20日はとても天気がよくて、満開のチューリップや、早咲きのサクラを午前中見て、美術展は館内だから午後にしたのでした。
ところがまさに、その20日の午後から新型コロナで「大阪ー兵庫、往来自粛」の提言を受けて24日まで臨時閉館となり、最終的にはゴッホ展は途中終了となってしまいました。
今になって思えば、当時の感染者数は少なかったですね。
現在は警戒しつつ何でもあり、です。
コロナ禍はいつまで続くのでしょう。これに戦禍が加わったら、たまりません。
『リボルバー』、専門職として働く人たちの「お仕事小説」としても面白いです。