島の医者になって、た頃もあった

70代男の日記風ブログです。新連載「京都へ、京都から」も始めました。

帰郷の旅8:奥津温泉

2016-06-08 | 
 
 帰郷の旅の最後の宿は、岡山県の奥津温泉です。
 少し早く着いたので、近くの奥津渓の甌穴群(オウケツグン)を見に行きました。
甌穴は川の流れで石が回転し、その石が岩を削ってできた穴です。
五島列島の小値賀島にはャbトフォールと言って、海の波で同じような穴が開いているのがあります。
そこでは穴の中に削ってる丸い石が取り残されたまま残っていますが、ここでは単なる穴だけで、回転する石がない分頼りないです。
でも、今の川床よりもかなり高い所に、結構深く大きな穴が開いていたので、びっくりしました。

 奥津温泉はここを舞台にした小説「秋津温泉」で有名になった美作三湯の一つです。
これで一応美作三湯(湯郷・湯原・奥津)はすべて入ったことになりました。
 私が中学の頃に封切られた「秋津温泉」の映画、週刊新潮だったと思いますが、その映画批評欄に乗っていた、岡田茉利子が温泉に胸まで浸かってる小さな写真は、今でもはっきり目に浮かびます。
もちろん胸から上しか見えていませんが、これだけでかなりドキドキしていました。
ちなみに、吉田喜重監督は妻の岡田茉利子をこれ以上は脱がさなかった小心者、それに比べて、新藤兼人監督は妻の乙羽信子の乳房を堂々と見せてくれていたので、子供心に偉い奴だと思っていました。
 
 泊まった宿には、棟方志功がよく泊まったそうで、版画が沢山飾ってありました。
左の鯉の版画は、くれるなら貰いたかったです。
 
 お湯は川床から直接出てきたそうで、その川の上に風呂を作ったという、小さいですが立ったまま丁度入れる深さの神秘的な風呂。
底の川の石のような部分に足を置いて立ったまま入っていると、底から時々空気の泡が出てきます。
地底奥深くから初めて地上に出てきた泡が、私の股間を微妙に撫ぜながら上がっていく感じは、なかなか素晴らしく、今まで入った湯の中でも最上位ですね。
  
 次の日は、ゆっくりと9号線を走り自宅に到着。
これで完全に「島の医者になって」ではなくなりましたので、これからは
      「島の医者になって、た頃もあった」
のブログタイトルで新たなネタに挑戦するつもりですが・・・・・・。

     返事
花水木さん:完璧には程遠いことを積極的にアピールする性格に変わってきていますが、
    それもむなしく思うときあります。
     歳をとるのはやっぱり寂しいものです。
コメント (3)
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