65. 恨みわび 干さぬ袖だに あるものを
恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
相模(11世紀前期)
「失恋して相手の冷たさを恨み、わが身の不運を嘆いて、涙でぬれた袖を乾かすひまさえないのに、そのうえに自分の評判まで、この失恋で落ちてしまうのは、残念でなりません。」
ちょっとうまく訳せてない様な気もしますが、評判を気にするようでは、「恋多き女」として有名な相模さんもまだまだですが、この歌を詠んだのは50歳すぎとも言われているので・・・。
65. 浦みたら 干してるタコ壷 あるものを
汚れて朽ちなむ それこそ獲れない うらみ・干・あるものを・朽ちなむ・こそ 15字 同じ
浦湾や白這の海岸には、ずらっとタコ壷が並んでいます。
奈留島はタコ漁も盛んで、時に貰うこともありますが、奈留島のタコは美味しいです。
浅い海でするタコ漁では、タコ壷にすぐに貝殻が付いたりして汚くなり、綺麗好きのタコが入らなくなるそうです。
海岸で漁師さん家族が何人か、しゃべりながらタコ壷の聡怩キる風景はよく見かけます。
こんないわゆる漁村の風景を切り出して詠んだ、心温まる?一首です。
昔からの壷状のタコ壷以外にも、こんな四角いタコ壷もあって、蓋が付いていて入ったタコが逃げられないようになってる物もあります。
深い所でタコ壷漁をしている漁師さんの話では、深い所のほうが壷の汚れは少ないそうですし、家には古い洗濯機が何台もあって、獲ったタコのヌメリを取るのに洗濯機を回してタコを洗いますが、タコの足はそれほど絡まないそうですよ。
返事
花水木さん:夏休みの宿題の絵、楽するために上半分以上を空にして、
雲も青空もベターっと一色で塗り固め、台無しにしてしまった昔。
今になって、いろんな空や雲が有ることがやっとわかってきましたが、
その空や雲を上手に写すのは難しいです。
大雪男さん:成長するトンボロしかないと思っていました。
喜珍さん:今のデジカメはシャッターチャンスという感じがしません。
やみくもに撮って、その中から良さそうなのを選ぶ、セレクトチャンスですかね。
知りませんでした。
このような、地元直結のネタは面白いですね。
四角い壷は、まるで蛸のマンションみたいです。
今、スーパーで売られている蛸は産地が知らない外国が多く、地蛸は高級品です。
奈留島では、肥(こえ:人肥)に対し、魚のあらなどを肥やしにしたものを、特に「くさらかし」と言います。
・・・まかれると、本当に臭いです。 (^_^;)
>先生
確かに、今時のデジカメは誰がとっても同じように映ると思います。
だからこそ、この場面を撮るか?撮らないか?・・・が、センスの問題なのであり、そういう意味で「シャッターチャンス」という言葉を使っているつもりです。
先生には怒られるかもしれませんが・・・
先の文化祭の展示写真、最高齢のお一人以外は、よく展示できるなあ!・・・というのが、僕の感想です。
あんな写真を、平気で展示できる感性(鈍感さ)こそが、彼らのすごさなのかなあ???・・・と思います。
良くも悪くも、思ったようにしか書けないのが、僕なのです。 ((+_+))
もうタコもあまり穫れないのでしょうね。四角い蛸壷は初めて見ました。