ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

GWの読書です

2024年05月03日 12時10分33秒 | 読書

 高齢者の恋愛をテーマにしたこの本を、古書サイトで買ったのが、ず~っと前。白内障の手術のしたので、なかなか読書ができませんでしたが、ようやく最近読み始めてやっと読了。けっこう夢中になりましたね。70過ぎの主人公がピースボートで世界一周して、いろんな思いをする。でも、高齢者と言っても、ある種セレブですよね、高額のツアー代が支払えるし、オプションのツアーも相当高い。これが8年前の航海の話で、出版は2020年。彼は若いころはバックパッカーで世界中を放浪し、ライブハウス「ロフト」を創設し、といろいろ波乱万丈な人生を送り、今は6千万円の入居費の老人介護施設で暮らしているとか。そして、帯の平野レミさんとはいとこ同士だとか。

 高齢の恋愛は難しいですよね。私は一人暮らしだし、彼もそうだけれど、彼にはお子さんがいるし。そういえば、私が結婚したときは、結婚式もしなかったし、先に多摩市に住民登録したので(渋谷区への婚姻届けがあとになった)、配偶者ではなく同居人ということになったのですが、それが案外、かっこいいと思ったものでした。

 人生、もう十分だと思う一方、まだまだ知らない世界もあり、大小色々、楽しみも、知らなかったこともあるんだなあと痛感しました。この年齢で知らない語彙がまだまだ出てくるのです、恥ずかしいことですが。若いころのエネルギーはないし、最近は朝起きると体がボキボキいっているし、本当に動きが悪くなりました。無理はしないようにして、いつまでも健康でいたいものです。いくつになっても、熱い思いは甦るものです。周りの眼なんか気にせず、思うように生きましょう!

 単行本で字が大きいので、なんとか読めました。

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上野千鶴子「最後の講義 これからの時代を生きるあなたへ」

2022年10月24日 22時04分57秒 | 読書

 なんと、この本が地元図書館にあったので、先日借りて読み終えました。そして、巻末の参考文献に落合恵美子の「21世紀家族へ 家族の戦後体制の見かた・超えかた」(1994)は、隣の市の図書館にあったので、借りてきました。主婦や家族についての考察が、なんとも明快で素晴らしい。そもそも、当たり前だと思っていた家族の姿は、全然当たり前じゃなかったとか、なるほどとうなずけることが多いのです。つまり、日本の年金制度の3号の専業主婦って、女性を家庭に押し込めるための手段だったのではないかと、国の方針を疑わざるをえません。家中心の社会にすることは、男性にとっては都合がよかったのでしょうね。家の中の労働は、ただ働きなんです。そういう土台の上に、高度経済成長があったわけですから、いま、女性に下駄をはかせるのどうのっていうのは、間違っていますよ。男性優位で、十分男だけがいい目を見て来たんだから、これからは女性に地位を譲るべきです。ほかの国には首相に女性がいるのに、日本では国会議員の女性に比率があまりに低い、低すぎます。頭がいいの悪いのは、男女ともに同じことですから、クオータ制をとって、女性を政治経済分野でもっともっと多く刈る役出来る様にしなければならないのです。

 おお、一気に書いてしまいました。

 そして、この落合さんの本と同時に借りたのが、先日ドラマ化された伊藤野枝の岩波文庫の「伊藤野枝集」と、新着コーナーにあった塚原久美の「日本の中絶」(ちくま新書1677)。とはいえ、時間がなくて(うまく読書の時間を作れなくて)落合さんの本しかまだ読んでいません。でも、他の2冊も、ものすごく興味があるので、結局、ヨドバシ・ドット・コムで買いました。

 そして、先日の会議で話が出たので、また隣の市の図書館で借りたのが、広井良典著「人口減少社会のデザイン」です。あの、リンダ・グラットンでしたっけ、人生100年時代のライフなんとか?の本よりも前に、広井氏が書いているんですよ。リンダの本は読んだけれど、あまり日本には当てはまらない気がしました。それを安倍元総理が飛びついたんですよね、意味わからない。彼はただ、年金支払いの時期を遅らせるためだけに利用したんじゃないかと私は思っています。

 日本という国は、目先の事だけに税金を使い、根本的に何かを改革しようという気が全くない。ただ、今を乗り切れさえすれば、という考えの政治家ばかり。サイテーですよ。もう破産しているも同然でしょう。アベノミクスは大失敗なんじゃないかしら。だから今、円安や値上げラッシュにどうすることもできない。せめてさー、議員全員に月100万の無駄な配給はやめるべきでしょう。もう、国民は誰も政治家を信用しませんよ。人件費が安いからとグローバル化か知らないけど、海外に工場を作り、国内の工場は閉鎖。企業は利益の内部留保ばかりで、賃金を上げない。リストラや非正規社員ばかり増やして、格差はひろがるばかり。こういう状態では、景気が良くなるわけないじゃない。人間の体で言えば、脳梗塞一歩手前でしょう。円安で海外から観光客は来るけれど、日本で働こうなんて人はいなくなりますね。そのうち、私たちが外国でケアワーカーで働かされることになるかもです、安い賃金で。日本には、ある意味、奴隷のような人が多い。なんでもっと声を上げないのか。誰もが人間として尊重されるべきなのです。だれもが、人間として生きる権利があるのです。

 そろそろ、しっかり読書しないといけませんね、自分の目が見えている間に。きっと、文句ばかり言っている間に、私の人生も終わるんだろうな。それはそれで、しょうがないか。

 そういえば先日の会議では、χ(カイ)二乗検定という、訳の分からない言葉が出てきました。まいったなあ・・。

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本の整理をしていて・・・「終わりと始まり」

2022年10月20日 15時37分40秒 | 読書

 いくつか読んでもいない本を、なんとか整理しようと思っていたら、古本屋で買っていた池澤夏樹の「終わりと始まり」が出てきました。その時は、読もうと思っていたのに、すっかり本棚の片隅で眠らせてしまっていました。このエッセイ集は、朝日新聞に連載されていたものを本にしたもので、拾い読みしていて、このタイトルがポーランドの女性詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカの詩から来ていることを知りました。本の最後に載っていたものをここに紹介します。まるで、今のウクライナの戦争そのもののようです。人類は、どうしてこのような惨禍を繰り返してしまうのでしょう。

終わりと始まり

戦争が終わるたびに
誰かが後片付けをしなければならない
物事がひとりでに
片づいてくれるわけではないのだから

誰かが瓦礫を道端に
押しやらなければならない
死体をいっぱい積んだ
荷車が通れるように

誰かがはまりこんで苦労しなければ
泥と灰の中に
長椅子のスプリングに
ガラスのかけらに
血まみれのぼろ布の中に

誰かが梁を運んで来なければならない
壁を支えるために
誰かが窓にガラスをはめ
ドアを戸口に据えつけなければ

それは写真うつりのいいものではないし
何年もの歳月が必要だ
カメラはすべてもう
別の戦争に出払っている

橋を作り直し
駅を新たに建てなければ
袖はまくりあげられて
ずたずたになるだろう

誰かがほうきを持ったまま
いまだに昔のことを思い出す
誰かがもぎ取られなかった首を振り
うなずきながら聞いている
しかし、すぐそばではもう
退屈した人たちが
そわそわし始めるだろう

誰かがときにはさらに
木の根元から
錆ついた論拠を掘り出し
ごみの山に運んでいくだろう

それがどういうことだったのか
知っていた人たちは
少ししか知らない人たちに
場所を譲らなければならない そして
少しよりももっと少ししか知らない人たちに
最後にはほとんど何も知らない人たちに

原因と結果を
覆って茂る草むらに
誰かが寝そべって
穂を噛みながら
雲に見とれなければならない              (沼野充義訳)

 

 

 

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そろそろ読み終わります「原理運動の実態」

2022年09月14日 13時34分44秒 | 読書

 この本は、旧統一教会がどういうことをしてきたか、よく理解できる本です。つまりは、日本を韓国化するための計画なんですね。そして、大学だけでなく、小中高校の生徒や、教師までも取り入れて洗脳していたわけです。当然、反日教組です。思いだしたのは、いつだったか、安倍元総理が国会で「日教組、日教組」と、ヤジを飛ばしていたことです。だから、旧統一教会と相当に癒着していたわけです。亡くなったからと言って、彼がどこでどうつながっていたかを解明するべきです。

 個人の宗教はもちろん、自由です。それでも、そういう組織とつながってその組織の考えに沿う政策をしていたとしたら、これは大問題です。ミイラ取りがミイラになったってことなのか?

 お互いにウィンウィンでやってきた関係は、国民が納得するわけないですよね。次の選挙でどうなるか、楽しみです。

 弱っているときに人に付け込み、正体を隠して信仰をすすめる、このやり方は、果たして布教といえるのでしょうか?詐欺集団と何ら変わりがないです。

 宗教ではないけれど、最近はロマンス詐欺や、投資詐欺が広がっているようですが、実際に会ったことない人間に恋心を抱くなんて、不思議です。それに、お金を要求した時点で、もうそれは詐欺だと知るべきです。投資も、借金してまでするものではありません。投資はお金が余っている人がするものですから。借金方法を言ってくる段階で、縁を切るべきです。地道にこつこつ働きましょう。甘い話に騙されてはいけません!

 

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茶本繁正「原理運動の実態」から

2022年09月12日 13時16分59秒 | 読書

 大学の原理研からはじまり、旧統一教会の実態を暴いた本ですが、その内容からネットで人物名を調べたり、関係会社を調べたところから、いろいろ自民党議員が出てくるのです。

 旧統一教会の関連会社ハッピーワールドの顧問弁護士が、自民党の高村正彦だったとか。今は違うらしいですが。彼はその会社から高級車をもらっています。意外でしたね。調べなければわからなかったことです。

 また、この旧統一教会という集団は、宗教とは名ばかりで、金儲けをするためにあるのです。目指す所は、金による世界制覇。だから、早く宗教という枠を外さなくてはならないのです。設けた分、きっちり税金払えってことですよ。日本で集めたお金が、世界のあちこちでいろんなものに化けているんです。詐欺集団といっていいのではないでしょうか。だって、キリスト教でもなんでもないんですから。宗教であるわけがない。文鮮明は、生前「血分け」といって、女性信者と性交をしたそうですが、ありえないですよね。これは性犯罪に他ならない。麻原彰晃も文鮮明も、抱かれたい男性であるわけがない!

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今日借りてきた「原理運動の実態」

2022年09月02日 22時56分38秒 | 読書

 この本の発行は1979年です。原理運動というのは、旧統一教会の大学生の活動です。いわゆる「原理研」です。たいていの大学に存在していて、大学側は気を付ける様に注意を促しています。この本の最初のところだけ読みましたが、デジャブというか、既視感にとらわれました。まるで、オウム真理教が大学生を取り込むのと同じだったからです。

 親は、息子や娘が下宿を変えてなんだかわからない団体の寮に入ってその活動に夢中になり留年をしてしまう。それはそれは、心配ですよ。原理研被害者の会のようなものを作って、親が結束します。オウムの時もそうだったけれど、マインドコントロールを受けた人間を普通に戻すのはすごく大変なことです。宗教は、狂信の世界だから、私は絶対に近づきません。

 こちらでも駅の近くに新興宗教のパンフを配っている人を見かけますが、不況よりも自分でバイトしてその分寄付しろと思います。人を引きずり込むのが信者のつとめなのですか?それはねずみ講と同じ、詐欺の手口と同じですよ。生活のためのお金を寄付することがいいことといえるのでしょうか?そのお金がどう使われているか、全然考えないのでしょうか?盲目的に信じることが宗教なら、それはおかしい。お金を出せというのは、宗教ではないのです。本当なら、お気持ちだけでというべきでしょう。私には、旧統一教会はオウム真理教と変わらないと思います。

 自我を持ちましょう。自分の目で見て、自分の頭で考えて、納得できない事には動じないことです。日本人は、集団になると本当に怖い。卑怯な民族ですからね。いじめや差別、平気でするんですよ。私は大嫌いです。いいじゃない、一人でいたって。孤独は悪いものではないですよ。いっそ、禅宗のように坐禅で瞑想して境地を開いたほうが、本当の宗教に近づけるんじゃないでしょうか。

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あれ?つながっちゃった!

2022年08月30日 15時05分52秒 | 読書

 第二次世界大戦の東京大空襲で、大都市が焼け野原になったあと、どうなったのかと何かの参考文献で気になった「東京闇市興亡史」を図書館で借りてきました。そして、その本の中の最初の方、「闇の中の生活」という章を書いたのが、茶本繁正という人。ほかにどんな本を書いたのかなあとネットで調べたら、なんと「原理運動の研究」という本を書いていました、1977年に。これは旧統一教会の学生団体のことですよ。ありゃま、びっくりでした。地元の図書館にその本はなかったけれど、他の本が見つかったので予約しました。

 正直、旧統一教会は、いろんな問題を起こしているし、オウム真理教と同じように、宗教団体の認可を取り消すべきだと思います。すでに自民党は旧統一教会に乗っ取られたようなものなんじゃないでしょうかね。同じように、自民党も認可取り消しになればいいのに!

 昨夜の映像の世紀を録画しておいたので、さっき見ました。関東大震災と東京大空襲、二度の大都市壊滅。近代建築の本を読んで尊敬していた建築家のレーモンドは、関東大震災の後の復興に、後藤新平に協力しましたが、太平洋戦争前にアメリカにわたり、日本の都市の建築のことなどを米軍に協力し、カーチス・ルメイの計画で焼夷弾の絨毯爆撃が行われました。戦後、レーモンドは日本に来て被害のすさまじさに驚愕し、またも復興に尽力したそうです。でも、ちょっと許せない気がします。何より、後藤新平が震災後の都市計画をしっかり立てたのに、諸事情で一部しか実現しなかったことが、あの大空襲の壊滅につながったようです。後藤新平という人は、ものすごい才能の持ち主だったのですね、知らなかった。

 私が生涯で許せない人物、それはカーチス・ルメイと、先日のドキュメンタリーで戦中の久米島の民間人虐殺を行なった鹿山正。鹿山は、スパイだから軍法に従って処刑したと、全く謝罪する気持ちもなく、戦後は愛媛かどこかの農協の幹部にまでなっていたのです。自国の人間を殺したから戦犯にならなかったのでしょうかね、腑に落ちないです。

 旧統一教会は悪いけれど、安倍元総理を殺した犯人も悪い。人を殺すことは犯罪です。でも、国葬をするのはおかしい。その経費は生きている人間に使うべきです。月額100万の国会議員の自由なお金でやりゃいいだろうが。

 そうそう、闇市に興味を持ったのは、1946年(戦後すぐです)に日本が作ったPR映画「20年後の東京」という30分のものをユーチューブで見て、闇市がどういうもの知りたくなったのでした。誰でも見ることが出来ます。ぜひ、戦後すぐの東京と復興計画をご覧ください。面白いですよ!

 ちなみに、都市の姿で好きなのは、パリです。今、日曜夜に放送しているフランスの刑事ドラマ「アストリッドとラファエル」で街の様子が見られるので、毎回楽しみにしています。

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高木徹著「戦争広告代理店」

2022年06月02日 20時01分23秒 | 読書

 地元の図書館で予約して借りた本を、ようやく読了しました。実に、苦しい内容の本でした。いったい、正義って何なのだろうと根底からひっくりかされたような気がする本でした。正直な話、正義とは、都合と書き換えてもいいようなものなんじゃないかと痛感しました。特に、世界でおおきな影響力を持つアメリカを動かすためには、複雑なことはすっ飛ばして、白黒はっきりさせて、自分たちが白と言ったが勝ちみたいに、アメリカの世論を動かすのです。つまり、アメリカの人たちは、ごく一部を除いては本当に単純な奴なんだと実感しました。だからこそ、トランプが大統領になったってわけですよ。

 こういう本を読むのは、もやもやが増えてきます。この本は、ボスニア紛争でアメリカのPR会社が加担してユーゴスラビアを「悪」に仕立て上げた話なのです。当時のボスニアヘルツエゴびな政府にはお金がなかったけれど、アメリカのPR会社が支援して、単純な構造に仕立て上げて敵を葬ったという話なのですが、紛争とはどっちが正しいなんて言えないものなんだと思いました。でも、ウクライナ侵攻は、それこそロシアが間違っているのは確かです。どんなに忖度しても、ロシアがウクライナに侵攻したのはとんでもないことです。

 この本で強調したいことは、プロパガンダの恐ろしさだと思います。紛争は、はっきり白黒つけられるものじゃないのに、一方だけが「悪」のレッテルをはられる。特に、アメリカ国民はそういう単純構造がお好きですから、イラン戦争でも、大量破壊兵器なんか持っていなかったサダム・フセインが悪者にされましたよね。

 この本自体は、日本人が書いたものです。それでも、後味がとても悪くて、PR 会社というものが、世論を先導する怖ろしいものだとわかりました。この本で、私が好きだったゴア氏も、選挙を一番に考える政治家だとわかって失望しました。政治家って、まあみんなこんなものなのでしょう。だとしたら、地球上の政治家に、この地球の未来を託していいわけないでしょう!なんとも気持ちの悪い内容ですが、これが現実なのでしょう。ますます、アメリカという国を信用できなくなりました。とはいえ、ロシアや中国は、さらに信用はできませんが・・。なんて時代に生まれちまったんだろうと、痛感しますね。男女平等も、アメリカの人工中絶禁止でもわかったように、世界中で男女平等なんて実現してないとわかりましたしねえ。くっそー。このまま、黙っていられるかよ!

 世の中には、仕組まれたことがどれほど多いか。もう、誰も信用できません。それdめお、知ることは重要だと思っていますが。

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中島京子「やさしい猫」

2022年02月05日 22時04分39秒 | 読書

 昨日、図書館まで歩いてようやく借りることが出来た本を取りに行ってきました。いつも徒歩で行くのですが、膝を悪くしてからははじめてで、けっこう遠く感じました。今までのようにはそうそう頻繁に来られないかもと、ついでに古文書関係の本も2冊借りました。

 この本は、新聞の書評に載っていて、図書館サイトで予約しました。だから、窓口で、あとにも予約が入っていますのでお早めにと言われました。

 帰り道、膝ではなくて左足指がじんじん痛くなって、どうしようかと思いました。時間をかけて帰宅し、ちょっとだけ読みましたが、どんどん引き込まれました。そして今日、読むのをやめることが出来ず、夜10時過ぎに詠み終わりました。最後の方は嗚咽が止まらない!

 自死した友人の交通事故の件で、私も霞ヶ関の裁判所を傍聴した経験があったので、裁判の様子はとてもリアルに感じました。何より、この国の入管制度が間違っているとしか思えなくて、ジェンダーギャップ指数がひどいのにもうなずけます。日本人の人権に対する意識の低さったらないですよ。

 この本は、もっともっと多くの人に読んでもらいたいです。だから、昨日借りたけれど、明日駅のブックポストに返します(徒歩で図書館まではやはり、まだつらいので)。

 中島京子さんの作品を読んだのは、はじめてでした。この本が大好きです。入管で収容された外国人というと、ウィシュマさんを思い出します。本当に、申しわけないです。日本という国は、なんてひどい国なのでしょう。とても中国のウィグルに対することを非難できないですよ。日本もひどすぎる!これは、日本国民が読むべき本です。そして、この状態を変えなくてはいけません。

 技能実習生とか、介護職とか、低賃金で奴隷のように外国人を雇って、人権も何もあったものじゃない。人種差別だよね。とても許せないです。長期拘束、収監は非人道的です。食事もまずいらしい!まずは、収監しないことですよ。人の自由を奪うなんて、許せないです。

 

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一度きりの大泉の話

2022年01月28日 10時34分55秒 | 読書

 先日、予約した本を図書館から借りてきて、ようやく読み終えたのが萩尾望都著「一度きりの大泉の話」。内容は、ファンならものすごく惹かれる話ばかりで、少女漫画の創成期がよくわかりました。それに、萩尾望都は、亡夫が大好きで、彼の影響で「トーマの心臓」など読みましたっけ。彼は他に、大島弓子も好きで、「綿の国星」や「グーグーだって猫である」も読んでいました。

 読みながら自分の少女時代を思い出しました。本に出てくる西谷祥子や大和和紀も懐かしかったですね。それと、去年の1月にNHK「100分で名著」特集で萩尾望都を取り上げた番組を録画していました。だから、本の中での竹宮恵子とのトラブルは全く知らなくて、びっくりしました。青春時代にはいろいろなことがあるものです。人間関係も、どこかでずれてきてそれが大きな溝になっても気がつかなかったりします。青春時代よりも後ですが、私もいろいろありました。いまだに理由がわからず絶縁状態になっている人がいて、手紙を出しても返事は来ませんでした。

 ほとんどの病気の原因はストレスではないでしょうか。人と出遭えば、よければ幸せになるけれど悪くすればストレスになる。それも、相当に傷つくことがある。私は萩尾望都さんに同情します。下手したらうつ病になりかねないことです。

 本にしたことで、誤解も解けたのではないかと思いますが、こればかりは当事者でないとわかりません。そして、当事者とかんけいないところで、あたかも当事者が言っていたように吹聴される、それが世間なのでしょうか、ひどい話です。いまならネットで炎上しますよ。人は怖いものです。

 話は違うのですが、最近のドラマで「ミステリというなかれ」に注目しています。これは原作が漫画だとか。この前の話で、なるほどと思ったのが、いじめ問題で、いじめられる方よりもいじめるほうが病気なんじゃないか、専門的なケアが必要だという話でした。外国ではそういうことをきちんとしているって。確かにそうだと思います。虐待も連鎖しますし、いじめるほうのカウンセリングが必要ですよね。家庭内暴力も、暴力をふるう方の意識が間違っていますよ。人はみな平等だし、生活費を出しているからえらいとかじゃないですよね。女性は支配される側ではありません。この前読んだアメリカの本だって、女性研究者がセクハラパワハラアカハラ受けているって。日本の女性研究者の立場はもっとひどいかもしれません。

 想像の翼があるから、つらいところから抜け出せたのかもしれません。そしてその絵に、私たちはたくさん救われました。ありがとう。

 

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