ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

携帯電話

2005年05月31日 18時45分46秒 | 日常
 実は、私は携帯電話を持っていません。ここまできたら、意地になっているのですが、タモリももっと持たないことをがんばってほしかったです・・。
 子どもがいないし、仕事していないし、なくても特に不便はないからなんですが、きっと認知症になれば、持たされるかもしれませんね。それと、親の介護で、そのうち、必要になるかもしれません。実は、義母のほうは、もう既に持っているのです。でも全然使っていないみたい・・・。
 今日、代々木を歩いていて、ちょっと気になる光景を目にしました。若いお母さんと1歳以上でしょうか、よちよちあるいてお話がたくさん出来る男の子がいました。彼は、一生懸命、お母さんに声を出しているのですが、彼女は、携帯の画面を食い入るように見ながら歩いていて、返事もしません。
 これって、坊やがかわいそう・・・。どうしてもっときちんと向かい合ってあげないのかな。便利といいながら、とても束縛されすぎていて、もっともっと必要なことを疎かにしているとしか、私には思えません。携帯もほどほどに、もっと相手の目を見て、きちんと向かい合ってください。
 とても悲しくなりました。
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クイケン・アンサンブル

2005年05月31日 18時39分46秒 | 音楽
 昨夜、武蔵野市民文化会館小ホールで、憧れの古楽演奏団体クイケン・アンサンブルのコンサートに行きました。
 その夜は、オール・ヴィヴァルディ・プログラムでした。余り知らない曲もあって、面白かったです。何より、それぞれのパートが一人という最少人数であれだけの演奏が出来るというのが素晴らしかったです。
 もう15年以上前、栃木市で毎年恒例の「蔵の街音楽祭」に夫と出掛けたとき、クイケンのグループが来日していて、演奏の後も、宴会で楽しいひと時をご一緒させていただきました。その夜は、日本の中世音楽のグループが、中庭で演奏をしていたのですが、シギスヴァルト・クイケンが、みんなで音楽に合わせて輪になって踊ろう!と、大勢で手をつないでぐるぐる・・・。
 最初は、どこのおばさんかしらという風貌で、宴会の始まる前から、地元の手作りの惣菜をお茶目につまんでいたのがクイケン氏でした。
 あれから15年、彼は20年来の弟子の寺神戸亮を加えて、バルトルド、ヴィーラントの3兄弟とロベール・コーネンのチェンバロ、そしてもうちょっと太めだったら絶対に「湯婆ば」にしか見えないヴィオラのマルレーン・ティールスと、本当にこれが最高という古楽の演奏を聴かせてくれました。なんて贅沢なひとときでしょう。CDでのシャコンヌの演奏はいまいちと判定してしまった寺神戸亮さんの演奏も、昨夜は師匠と調弦もかなり慎重に丁寧にあわせ、本当に素晴らしいアンサンブルを披露してくれました。
 アンコール2曲目は、バルトルドが「ノー・ヴィヴァルディ」といって、バッハの管弦楽組曲のなかから演奏してくれました。すばらしかったーーー。
 クイケン3兄弟は、人相はまるで西部劇の悪役のようで、寺神戸さんもいつも髪が短くて、ちょっと強面に見られるし、ヴィオラの女性は「湯婆ば」風、なかでもロベール・コーネンは、いっちばん真面目に公務員風に見えたのはいうまでもありません。しぐさや風貌でも、みなさんとても楽しませてくれました。
 まだ今年の半分すぎていないけれど、おそらく昨夜のコンサートが私の2005年度のナンバー1でしょう。本当、最高でした。
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フィリピンで旧日本兵?

2005年05月27日 18時53分15秒 | 社会
 戦後60年もたっているのに、フィリピンで旧日本兵が数名、生存しているというニュースがありました。横井さん、小野田さんが発見されたのもかなり前でしたよね。
 未だに戦後は終わっていないんです。きっと、80歳から90歳の年齢でしょうか。長い間、本当にすごいですね。

 今朝、ベトナム戦争の番組がありました。戦後30年、いまだに枯葉剤の後遺症など、いろんな問題を抱えています。アメリカは何の補償もしないそうです(ひどい!!)。
 それでも、ベトナムで戦争を知らない世代が増えているとのこと。日本はもっと悲惨でしょう。だいたい、アメリカと戦争したことすらしらない若い世代がほとんど。そして最近の中国との問題。また、国会議員の不用意な発言がありましたね。

 昨日の夕刊に慶応大学教授、金子勝氏の論評が載っていました。「敗北のナショナリズム」と題した文章の中で、そうよ、そうよ!と同感したのがコレ。
 岡部直明「日中は仏独に何を学ぶか」の中での「たとえば、仮にドイツのシュレーダー首相がナチス患部の墓参りをすれば、EUにおいて彼の政治生命は絶たれるだろう」として、日本の保守派にそういう国際感覚が欠けているとの指摘。本当にその通り!

 これからだってずっと外交問題はかなり神経使う事態ばかりなのに、こういう政治で本当にいいのかしらね。まず、太平洋戦争の授業でも政治家は受けたほうがいいのでは??

 私は、国歌を強制的に歌わされるのは抵抗を感じます。愛国心は、強制して身につくことではないでしょう。せめて、これからの日本をよくしていかない限り、誰も愛国心を持たなくなるのでは?どれだけの人間が「天皇陛下万歳」といって命を落としていったか、もっと国として反省してほしいです。60年の歳月は、フィリピンの旧日本兵にとっては、まだ戦争中なのかもしれません。

 東京裁判が無効なんて、よくもまあ、言ってくれたよね。

 谷川俊太郎の歌詞に武満徹が曲をつけた「死んだ男の残したものは」という反戦歌、これはベトナム戦争反対運動の中で生まれた歌だそうです。この歌をもっと世界中で流したいですね。数ヶ月前、「ミューズの楽譜」という番組で、夏木マリがジャス風にアレンジしてうたっていました。彼女の歌もよかった・・・。

 私は戦争が嫌い、暴力が嫌い。本当は、喧嘩は大嫌い。でも、よく夫婦喧嘩してしまいます。

 


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作曲

2005年05月27日 00時41分06秒 | 音楽
もう、昨夜になってしまいましたが、フィリアホールでザハール・ブロンのコンサートを聴いてきました。彼は、樫本大進やその他多くの有名若手ヴァイオリニストの師匠でもあるので、興味がありました。
ピアニストは日本人の福島有里江、チェロは息子のダニエル・ブロン。
プログラムは、シュニトケの「古い様式による組曲」、ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番、休憩を挟んでジンディングの組曲、サン・サーンスのハバネラ、ブラームスのピアノ三重奏曲第1番でした。

シュニトケの曲は割と面白かったです。そして、ショスタコーヴィチは出だしが、チェロのフラジオレットというかなり難しい曲、若い息子さんはがんばっていたと思います。休憩のときには、チェロがなーという声が聞こえましたが、若いんだから大目に見てあげればいいのにと思いました。ショスタコは、けっこう面白いです。
ピアノは、ちょっと繊細さに欠ける気がしましたが、無難なところでしょうか。
ブロンのテクニックはさすがでした。でも、合奏団の先生の奥さんが、「ちょっと下品よね」と言っていたのを思い出しました。確かに、ハンガリー人だけあって、テクニックはすごいです。うまいんですよ。でも、品のよさというのは、どうかと思いました。
ただ、この気品ある演奏というのは、それではたとえば誰の演奏なのかというと、日本人ヴァイオリニストの名前を思い浮かべることはできません。シトコベツキもクレメルも確かに天才だしうまいけれど、品となるとどうかしら・・・。一人だけ当てはまるのは、ムローヴァですか・・・。

休憩後の、ノルウェーのジンディングという作曲家の組曲、これには驚きました。どう見ても、バッハのパロディなんですよ。はっきりと、ヴィラ・ロボスのように「ブラジル風バッハ」とかタイトルをつければいいのに、「ノルウェー風バッハ」とかって。なんとも、これって、オリジナルの作曲としていいのか、疑問でした。ショスタコもパロディは得意でした。でも、彼のオリジナリティーは確かにある。ジンディングは、何か、絵画で行ったら模写を見せられたように、演奏はテクニックもすごいしよかったのですが、作曲が納得できなくて、私は他の聴衆のようには拍手できませんでした。なんか、おかしい・・・。

そう考えると、作曲というのも、きちんと個性があって訴えるものがあってオリジナルであるというのは、本当に大変なことなのでしょうか。いろいろ、考えてしまいました。

ダニエル君、若いんだから、これからがんばってほしいですね。ハンサムだし。でも、キット、年をとるとお父さんそっくりになるのかなーーー!?
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半額男

2005年05月26日 16時08分07秒 | 食に関して
電車男ではなくて、半額男。夫にそう命名しました。
結婚してから、下町育ちの私の料理が気に入らず、ビーフシチューを失敗したのがとどめで、ついに、山の手育ちの夫が、「お前は二度と料理を作るな!俺が作る」と、以来、酒を飲みながら料理を作ってきました。週末の、休みの日は、スーパーめぐりをしています。
帰宅途中も、スーパーで割引シールが貼ってあると、ついつい作る予定がないのに買ってしまうので、本当に困ります。
先日は、私が管理する、猫缶の棚にも缶詰をのせて、侵略してきました。許せない!

とにかく、半額なら用もないのに買ってしまうんです。

これって、仕事のストレスからくる、買い物症候群でしょうか。

私も、買い物頼まれて、スーパーの中で、割引シールを貼っている店員の後を眼で追ったりはしていましたけれど、意外にそれを目当てにしている買い物客って、多いんですよね。

半額男もいいけれど、計画性を持ってほしいです。だって、早く食べないといけないから「半額」なのに!
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記念切手

2005年05月25日 22時41分30秒 | 日常
 先月、伊藤若冲の鶏の絵の切手が発売されたのをすっかり忘れていて、昨日、近所の郵便局と本局に電話して在庫を調べてもらいました。当然ながら、近所の郵便局は売り切れ、本局にはまだあるとのこと、急いで買いに行きました。
 私は切手が好きです。気に入った切手は、取り寄せもしています。一番のお気に入りは、ふるさと切手の「エゾクロテン」です。この愛らしさはなんともたまりません。北海道の中央郵便局から取り寄せます。北海道には、ほかにも、エゾモモンガや、エゾシマリスなどあり、こちらもいいです。でも、色といい表情といい、このエゾクロテンに勝る切手は、未だに出会っていません。
 最近は誰もが、PCや携帯でメールをするだけになっていますが、自分の直筆で手紙を書くというのは、どんな時代でもとても楽しいものだと思います。何より、後に残るのです。破いて捨てるとか燃やすとかしない限り、そうなくならないものです。よく、書簡集とかありますが、身近な人の手紙というのも、とても懐かしいものですね。
 私がひとり暮らしを始めた頃、母が手紙をくれました。それは、今も大切な宝物です。子どもの頃から、よく、手紙を書いてくれていました。口で直接いわれるのではなく、後で読めるように手紙をくれるのは、そのときは気恥ずかしくても、本当に宝物になるんですよね。

 メールだけではなく、手紙をたまには書いてみましょうよ。
 残念なのは、私は夫から一度も手紙をもらったことがないんです。これは、悲しいですね。

 料理を作る夫の手書きのレシピはあるのですが、これって、手紙とはいえないもの・・・。
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ベアテの贈りもの

2005年05月23日 21時30分57秒 | 社会
私たちは当たり前のように、男女平等を考えていますが、実は、憲法14条、24条で男女同権をうたったものを取り入れてくれたのは、当時22歳のアメリカの女性だったのです。彼女、ベアテ・シロタ・ゴードン女史は、レオ・シロタという名ピアニストのお嬢さんで、彼が戦前、日本の音楽教育に携わったために彼女も日本で暮らしていたのです。この彼女の、日本女性への贈りものをドキュメンタリー映画にしたものが、今、岩波ホールで上映中の「ベアテの贈りもの」です。彼女については、こちらに詳しく載っています。
たしかに今現在、男女雇用均等法や、女性参画の計画など、表向きは平等のように繕っていますが、日本は、まだまだ、性差別が歴然としています。私は大学まで共学でしたから、社会に出てから、男尊女卑の実態に呆然としたものでした。
平塚らいてふの頃から、日本の婦人運動もがんばってきたのでしょうけれど、ベアテの尽力なくしては、戦後の男女同権も実現しなかったわけです。本当に、感謝します。
未だに、男性議員の性差別的発言が後を絶ちません。すべての分野で、女性が半数いて当然なんですよね、国会議員も公務員も・・・。

アメリカの女性参政権について調べたら、エリザベス・スタントンとスーザン・アンソニーという二人の女性が出てきました。そして、アメリカのサイトでは彼女達のことを勉強させてくれる素敵なサイトがありました。さすがですね。

私も、自分自身のためにも、ちょっとジェンダーを勉強してみたくなりました。

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オークス

2005年05月23日 08時52分23秒 | 芸能スポーツ
昨日、G1レースのオークスをテレビで見ました私は動物が好きなので、競馬も大きなレースはなるべくテレビで見るようにしています。ただ、賭けたりするのはもう10年以上、していませんけれど。
去年は、「シービスケット」という、伝説の馬のハリウッド映画を見ました。人間の主役は、スパイダーマンの俳優でした。そして、本物の名騎手も出演していました。あの映画は、CGを使わずに実写でレースを撮影した、素晴らしいものです。いまどき、なんでもCG使うから、私は嫌ですね。もともと、アナログ人間なものですから・・・。
さて、昨日のレースは、一番人気の「シーザリオ」が、前半すっと後ろの馬群に埋もれていたのに、すごい足で最後はごぼう抜きで1着になりました。福永祐一騎手は、父親が伝説の名騎手でした。彼も、一番人気の馬に騎乗するのは、かなりのプレッシャーがあったと思いますが、すごいですよね。
一日12レースあって、そのほとんどに騎乗するのは普通ですから、そりゃもう、気持ちの切り替えとか、セルフコントロールの能力はみんな、すごいものです。
9レースだったか、私の大好きな横山典弘騎手が、1着だったけれどレース中の斜行が審議になって、降着となり、4日間の騎乗停止を受けてしまいました。そんななかのオークス騎乗、大変だったと思います。
彼はジョウノビクトリアに乗って13着でした。来週のダービーに出られないのは、本当に残念です。
武豊は、さすがです。オークスはエアメサイアに乗って2着。彼の公式サイトはこちらです。

NHKの朝ドラ「ファイト」も、地方競馬の厩舎が舞台で、サイゴウジョンコという馬が重要な役を演じています。こちらも楽しみ。

とにかく、みんな最後まで無事で走ってほしいといつも思っています。騎手も、けっこう命がけですから。

さて、来週のダービーは・・・。
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バッハのシャコンヌ

2005年05月21日 15時07分33秒 | 音楽
館野泉さんのCDを聴いて感動し、今度は、バッハのシャコンヌの聴き比べをしてみようと、我が家のCDを探してみました。

まず、同じブラームスの左手のピアノ編曲が、うちにもありました。
旧共産圏で不遇の時代をすごし、50歳でデビューしたというアナトール・ウゴルスキの96年の録音のCD。ほかにはブラームスのピアノソナタ1番と2番が入っています(グラモフォン POCG-1999)。

次に、同じピアノ版ですが、両手を使ったブゾーニの編曲によるもので、ピアニストはミケランジェリ。夫は、これはすごくいいからと言っていましたが、かなり昔の録音の復刻版みたい。1948年とあるので、ステレオ録音じゃないし、なんとも・・。EMIの「Great Recoedings of the Century」シリーズで、ブラームスのパガニーニの主題による変奏曲とシューマンの曲が入っています(EMI 7243-5-62757-2-0)。

こちらはギター版。生演奏も何度も聴いたとこがある、クラシックギタリスト福田進一さんのCD。その名も、「シャコンヌ~福田進一・プレイズ・バッハ」です。彼本人の編曲で、このCDの最初に入っています。上野の文化会館で生で聴いたときも、鳥肌が立ちました(DENON COCQ-83384)。
こちらが彼の公式サイト。

オリジナルのヴァイオリンでの演奏は、モダン楽器ではムローヴァとクレメル、バロックヴァイオリンではクイケン、寺神戸亮、桐山建志あわせて5種類。もっと探せば、まだ家にあったとは思うのですが・・。

モダン楽器でも、クレメルとムローヴァは随分と違って聞こえます。ムローヴァは、パリで古楽の演奏を好んで聞いていたそうで、その片鱗が感じられます。透き通った演奏は心を打ちますね。とてもセンスがいいと思う。この曲は、確かに難しい曲ですが、人によっては思い切り力をこめて演奏することも多く、私はよくうんざりさせられます。この曲は、その難しさを感じさせないくらい、平穏にすーっと弾くほうが、音楽的にも素晴らしく響くと思うのです。録音がないのが残念ですが、私が毎年聴いているバロックヴァイオリン奏者阿部千春さんの演奏スタイルは抜群です。難なく天使のように弾いてしまうのです。
同じ理由で、とてもいい演奏が、桐山建志さんの演奏。彼のCDは、こちらに載っています。私が持っているのはその名も「シャコンヌ」。気負いのない、自然で美しい、一番好きな演奏です。そうそう、彼の奥さんはオーボエの尾崎温子さんです。バロックオーボエもモダンオーボエも両方、天才的な演奏家です。BCJメンバー。私の知り合いのオーボエ吹きは、「天はニ物を与えず」なんていうのですが、そんなことありません。彼女、桐山さんと結婚してからきれいになりましたよ。

ピアノ演奏は、やはり、ブゾーニ編曲は、モノラルで聴いたからだけじゃなく、余りいい編曲ではないような気がします。ただ、派手で重厚さばかり際立たせていて、好きではありません。そして、ブラームス編曲のウゴルスキ、これはなかなか。ささやくような弱音が素晴らしいのです。舘野さんの次に、お薦め!
ピアノ編曲では、音を増やすとマイナスになる気がしたのですが、ギター編曲は、音を増やしても、マイナスには決してならないのが面白いですね。和声を考えた福田さんの編曲のうまさです。この演奏は、本当に素晴らしい。多くの人に聴いてもらいたいです。

というわけで、夫が留守の土曜の昼下がり、バッハのシャコンヌを聴き比べる至福の時間をすごしました。

シャコンヌ/桐山建志(ヴァイオリン) CAIL-728
J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ集/ムローヴァ PHILIPS PHCP-5198
J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ ギドン・クレーメル PHILIPS 416 651-2
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ シギスヴァルト・クイケン EDITIO CLASSICA BVCD-1821~22
J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全6曲)寺神戸亮 DENON COCQ-83387-88
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舘野泉さんのシャコンヌ

2005年05月21日 00時13分16秒 | 音楽
アマゾンで買った舘野泉さんのCDを聴いてみました。
最初の曲が、ブラームスの編曲による、バッハのシャコンヌ。先日のテレビで放送していたのを思い出します。
このブラームスの編曲については、館野さんご本人もCD解説に触れています。そして、この編曲については、こちらに詳しく載っていましたが、もともと、ブラームスがクララ・シューマンのために編曲したもので、原曲の9割方はそのままというもので、1オクターブ下げたものです。違うところの詳細が載っているので、参考になると思います。

皆さんご存知のように、ブラームスはシューマンの奥さんと特別な関係にあったのですが、当時、そのクララ・シューマンは、作曲家シューマンよりも有名な人気ピアニストでした。ブラームスも、若い頃は、とてもハンサムでした。まるで、萩尾望都の描く少年のようでした。狂王ルートヴィッヒが同じように美少年だったのが落馬による障害で太ってしまったのですが、ブラームスはおそらく、アルコールによる肥満ではないでしょうか。クララと同じだけお酒も愛していたようでした。
彼のこの編曲は、そのサイトでもあまりよくないとありますが、私は館野さんと同じように、全く逆だと思います。これだけ原曲のよさを生かしての編曲は、素晴らしいと思います。
初めて通して聴いて、涙があふれました。
そして、最後までCDを聴いた後、再びシャコンヌを、今度は、無伴奏ヴァイオリンの楽譜を追いながら聴きました。
ピアノの左手で、あのヴァイオリンの深い世界を再現できるなんて、信じられませんが、これは本当なんです。ブラームスがどんなにバッハを尊敬していたか、そしてどんなにクララを愛していたか、わかると思います。
ぜひ、一度、このCDを聴いてみてください。

正直、後の曲の演奏全部をあわせても、シャコンヌこの1曲に及ばないくらい、素晴らしいと思いました。

先日の館野さんの記事に、ハイジさんがトラックバックしてくださり、今度の日曜日にTBSで彼の番組を放送するという情報を教えてくださいました。午後2時からだそうです。

こちらも、お見逃しなく!

いつか、私もこの曲を轢けるようになりたいです。楽譜は持っているのですが・・・。
ちなみに、野平一郎さんが編曲した、4本のヴィオラでの演奏があるようで、そちらの、第4ヴィオラなら私でもできるかな??


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