夫は料理好きでした。いろんなものを、とっても時間をかけて作ってくれました。
私一人になって、いろいろつく手は見るけれど、どうも二人で作った(といっても、私がちょっとお手伝いをするだけ)ようにはいかないのです。先日も、いっしょによく作ったロールキャベツ、私は失敗してしまいました。
中華も素揚げしたり、いろいろ手をかけて凝ったものをつくってくれたものでした。好きだったなー、夫の中華料理。
私にできるかしら?
そういえば、夫の伯母が、陳建民の料理学校にずっと通っていて助手まで勤めたという女性でした。よく、彼の家でいろいろ料理を作ってくれたそうです。だからなのでしょうか、夫の母はそれほど料理が得意ではないそうです。天ぷらを作っていても、つまみ食いして十分だとか・・。まともに作ったものがあるのか?疑問です。夫は、伯母の影響を受けたのでしょうね。義母は、骨のある魚の料理は食べられないそうです。骨まで食べられるくらいじゃないと、骨だけ取ることはできないって、昭和ひとけた生まれでなんと不器用な人でしょうか!!!!
真逆なのが、夫と父親。二人とも、まるで標本のように、魚をきれいに食べました。
きれいに食べるということは、素晴らしいことだと思います。それは作った人への感謝の気持ちでもあるし、食材への贖罪でもあるのです。汚く食べるというのは、夫もわつぁひも一番嫌いな行為でした。
食べるという食文化、美しくありたいと思います。