夫に、昼も夜も一緒に食べないのはいいのかと確認を取り、そんなに大事な恩師なら、ぜひ聞いておいでと言われ、30年も音信不通だったという情けない卒業生の私は、のこのこ母校へと行ってしまいました。夜は、所属する(といっても、しがない嘱託職員の身分です)財団の新年会だというのに・・・。
ささいなことで大ゲンカして以来、こちらもあまり連絡していない親友が同窓生と二人で聴講するとは聞いていました。夫いわく、彼女と一緒のほうが、しっかり席が取れるから好都合じゃないかと。
今度、センターの詩吟講座を受講するのでその予行練習で、MDレコーダーも持参しました。
すっかり新しくなった母校に、時間ぎりぎりでしたが渋谷から歩き、懐かしい通学路をうろうろ・・・。そしてようやく辿りついた会場には、変更の表示が。え、えー??とショックを隠せず、近くにいた学生(女性)に思わず声をかけました。彼女が連れて行ってくれるというので、話しながらキャンパスを横断しました。二部学生だから、たまプラーザ校舎に行くことはないそうです。そして大きな会場につき、中に入ると、相当な収容人数の教室なのに親友をすぐ識別してしまいました。隣に座り、資料が配られるのを待っていると、な、なんと、また会場変更ですって。今度は元の場所のすぐ近く。また舞い戻るのですが、親友たちの会場を出るのが早いこと!脱兎のごとく、50代なのにたいしたもの!私もついていき、ようやく3度目の会場に入り、席に座りました。小さい会場なので、もう大変!椅子を机の間にも並べ、熱気で酸欠になりそう・・・?
親友たちはすでに、もう恩師と会って話したそうです。私はぎりぎりだから声かける暇もなく、昼食のおにぎり1個をさっきの大きな会場の外でほおばったくらいでしたから。画像は、その大きな会場でのもの。
教え子の大学院生男性が先生のプロフィールを紹介し、それからいよいよ、懐かしい鈴木靖民教授の最終講義がはじまりました。机の下でMDレコーダーで録音しました。70歳になっても、35年前と変わらず、いい声なんですよねー。さすがに、風貌はしっかり「おじいちゃん」になっちゃいましたが(こちらもおばさんだ)。
先生と出会ったのは、彼が大学の助教授になってほとんどすぐのころ。おそらく、私たちが初めての年次主任だったのかも。一浪して第一志望ではない大学に入学し、そこではじめてかっこいい!助教授に出会ってぽーっとなってしまった私は、大学2年まではもう先生に夢中でしたね。クラスメートが初めて古代史の勉強会にも不純な動機でしっかり参加したし。でも、底辺を広げないとピラミッドの頂点は高くならないよとの教えで、いろんなことに興味を持って励むようにしました。学ぶという基礎を教わったのです。先生のおかげで、いい人生を送らせてもらっています。お礼が言いたくて・・・。本当はもっと時間があれば、新宿高島屋で、ノリエットかデメルのチョコにしたかったけれど、時間がなく京王百貨店でメリーのチョコを買い、持っていきました。それと、父の絵ハガキ。
先生の研究の話を聞いた後、研究室に戻ったところをようやく捕まえ、本当に久しぶりにお話ししました。さんざん、懇親会にでるよう勧められたのですが、同窓は私と親友と友人人だけ。それで固まっていても、しょうがないよね・・・。チョコと絵葉書をお渡しして私たちはちゃっかりトンズラしました。それから3人でお茶を飲み、私は5時半に財団新年会の受付があるからと先に失礼しました。
去年はおなかに来る風邪でドタキャンした新年会ですが、主任としてみんなのお金を預かっているので欠席するわけにもいかず。渋谷を出るときから雨が降っていました。
みんなが恐れている課長が私たちのテーブル席になって、それでも財団のおえらいさんたちは各テーブル回ってお酒をお酌しているので、あまり席にいませんでしたけど、最後のほうになって、カラオケ歌いたいというので、ごり押しで最後に一緒に歌わせてもらいました。私たちのテーブルでは結局、クジも何も当たらず・・・。散会後、近くのモスでみんなでお茶してからが、この状態。
バスでたどりついた西八王子の駅はこんな感じ。
私もこの日は、ポストのように真っ赤なニットを着ていましたっけ、あはは。
夫には、駅からタクシーに乗ればよかったのにと言われましたが、こんな雪の日、タクシーなんかつかまるわけないじゃないですかね!
今朝は、お休みだったので、朝から雪かきでくたくたです。でも、記念すべき一日でした。