いまどき、昭和のおやじのやり方で政治を行っている日本という国、おかしいと思いませんか?国民に外出自粛を呼び掛けているのに、議員本人は深夜まで銀座の高級クラブで会食ですって。まあ、そういう人を議員にしたのも私たち国民。会食で政治を動かすのが、そもそもおかしい。議員がこれでは、国民も言うこと聞かないのは当然でしょう。あーあ、ばっかみたい。もしかして議員になるのは、高級料亭や高級クラブに入り浸りたいから?そんなんだから、女性議員が増えないんだよ!
今日の午後1時からBSプレミアムでヒッチコックの「鳥」を放送していました。昔も見た記憶があったのですが、ヒッチコックと言うことで、じっくり見ました。
覚えていた記憶って、けっこういい加減ですよね。ストーリーはこうだったのかと初めて見るように感じました。それにしてもかなり昔なのに、あのリアリティーはどうやって撮影したのか、本当に怖かったです。さらに、人間の偏見や差別の根っこがこの映画で分かった気がしたのです。よそ者としてやってきたヒロインに対して、このような鳥襲撃事件が起こったのは彼女が来てからだ、彼女は魔女だと非難される場面。リベラルなはずのアメリカでさえこれですよ。人間のがよほど怖いものですよね。
最後の方で、ヒロインが2階の部屋を一人で見に行って鳥に襲撃される場面では、バカ、バカ!と連発してしまいました。でも、怪我したことで家族で脱出するわけだから、いい機会だったのでしょうね。それに、ヒロインが汚したことで彼の母親を頼ることが、母親の心を見事に強くしたと思いました。登場人物の心理面の変化もとらえる、さすがはヒッチコック、素晴らしい!
高野公彦選
襁褓してコロナ重症患者らを看護するとう夜勤看護師 観音寺市 篠原俊則
小惑星の砂持ち帰る技術あれど事故炉の内部探り切れない 郡山市 柴崎茂
一首目、医療崩壊が起きている今、看護師さんたちの勤務状態はぎりぎりのところ、というより限界を超えていると思います。そんな中、防護服もすぐ脱げないし、自分たちが大人用おむつをして勤務しているというこの状況に頭が下がります。重症患者は痴呆の高齢者も多いとのこと普段なら介護ヘルパーがする仕事までやらざるを得ない、厳しい現実です。二首目、今年3月で10年になる東日本大震災、いまだに原子炉のデブリが処理できていません。汚染水を海に流そうとする始末。核兵器廃絶条約にも調印しないし、唯一の被爆国日本がこの有様です、悔しいし哀しい。
永田和宏選
コロナ禍に特効薬なく死者二千なほおそろしき自殺者二万 横浜市 籾山肇
ひとしきりマスクしたままおしゃべりし生き延びようねと別れる師走 枚方市 小島節子
一首目、コロナ感染による死者も増えているけれど、さらに自殺者がとんでもなく増えています。去年、三浦春馬さん、竹内結子さんなどなど、芸能界でもショックな自殺がありました。先日は、コロナ感染者の女性が自殺しました。今は世界中が異常な社会になっています。生きていくだけでも大変ですが、乗り越えた先にきっと未来があると思います。政府が飲食店などに罰を与えるというやり方は、私は許せないです。生活するために必死になっているのに、そして入院だってなかなかできないのに、入院拒否を罰するって、おかしくないですか?本当は、変異を重ねてとんでもなく強力になっているコロナウイルスに、普通通りに対策してももうどうしようもないのではないでしょうか、オリンピックどころじゃないですよ。入院もできない国に、選手が来ますか?なんだか、人類に限って地球全体が氷河期くらいの危機に陥っているのかもしれません。人を非難するのではなく、手を取り合って(それは今はできないけれど)寛容になってみんなで助け合うことこそ、人類が生き残れる方法なのではないでしょうか?この先の平和のために、努力をしましょう。
馬場あき子選
白血病癒えぬを嘆かひ息絶えし炉心近くに働きし友 静岡県 半田豊
白血病は原発で働いていたためのものですよね。誰かがこうして犠牲になるのに、その事実を私たちはあまり知らない。知らされていないのか、知ろうとしないのか。これは、知るべきことなんだと私は思います。
佐佐木幸綱選
みなさんが思う以上に亡くなった方覚えています介護従事者は 横浜市 太田克宏
現場の職員の方の歌です。命の重みを感じながらの仕事は、どれだけ心が痛むものでしょうか。医者や看護師だけでなく、介護士も本当に大変な思いをしているのです。コロナ禍で、介護職の退職が多く、人手不足に拍車をかけているそうです。介護士こそ、人と密にならなければケアできないんです。本当に、早くコロナが収束してほしい。みんなの笑顔を取り戻したいです。
例の手編みのセーター、後身頃はできましたが、前身頃の裾が終わり、続けて本体の17段目あたりで、どうも変だと悩み、やはりほどいてゼロからやり直すことにしました。一段はちゃんと編み終えてから何か別のことをしないといけませんね。段の途中でどういうわけか、逆に編んでしまったようで混乱しました。本当に完成するのか、不安になってきました。
ちゃんとやっているつもりでもとんでもないことをしてしまう、昔からそそっかしくて。先日はとても大事な書類を受け取ったその日に失くして、情けないです。税務署からは二度も通知が来ました。確定申告はコロナ禍でできるだけ来ないように、それも還付だけの場合は5年以内で大丈夫だから来るなって。てっきりまた、市役所で税理士さんのアドヴァイス受けながらできるものだと思っていましたが、去年とは違い、密を避けることが出来なければ実施はないでしょう。確かにそうです。来るなと言われれば行きません。
何度もやり直す編み物のおかげで、図書館から借りた本は全然読めず、なんてこったの日々です。そのうえ自宅コロナ死したら、何もかもが中途半端な人生になってしまいます。まあ、人生なんて、そんなものでしょう。
今も不思議でならない、なぜあんな知性の欠片もない人間が大統領になったのか、そして今も支持されるのが。彼を支持しているのはKKKみたいな人ばかりと思えてならないのです、本当に恐ろしい!無事にバイデンさんの大統領就任式が行われることを祈ります。
佐佐木幸綱選
光ごと鋤き込まれたる穭(ひつじ)田の暮れれば動き出しそうな襞(ひだ) 京都市 八重樫妙子
一ミリも「様」と思っちゃいないよとせせらわらっているような「様」 高岡市 池田典恵
一首目、俳句を始めてから知った言葉がこの穭田です。稲刈りが終わって切り刈ったところからまた新芽が生えてきた様子を、このように呼ぶのですって。面白いですね。二首目、形だけ敬称の「様」をつけただけの、心が伴っていない「様」は、なんとも無様なのでしょうか。日本人にはそういうこと、よくありますよね。
高野公彦選
しわぶきのひとつだになき無言館奪われたもの惜しみつつ巡る 東京都 細井恵子
「危機感を共有せよ」と危機感のない大臣が国民に言う 観音寺市 篠原俊則
一首目、学徒出陣で美大生が多く出征しましたが、戦死した彼らの残した作品を展示しているのが「無言館」です。経営難に陥っていますが、その作品群は、もし生きていたらと思う巨匠になったかもしれない作品で、悔しさと悲しさと涙なしには見られないものです。どうか、この美術館を後世に残してほしいと願います。残さなくてはいけないのです。絵は、人に見られてはじめて存在価値が生まれます。彼らの残した絵を忘れてはいけないのです。しわぶきとは、咳のこと。しわぶきと言うと、なぜだか素敵な響きがあるものですね。二首目、本当にその通りです。会食が政治家の常識だと思っているおやじ政治家たちが何を言っても、もう国民には響きませんよ。
永田和宏選
ナース言う「気持をわきに置いてただ処置をするのみまるで戦場」 茨城県 原里江
言う方と言われた方と寂しさはどちらが強い「帰省はやめて」 奈良県 岡田和代
あんなにも大騒ぎした第一波グラフの山の何と小さき 川崎市 高橋葉子
一首目、去年からずーっと医療従事者が大変だと言っていて、国が何もしないまま、今はすでに医療崩壊が起きている、それでも彼ら彼女らは必死で処置をしている、本当にごめんなさい。コロナ患者を受け入れればそれだけ経営難がひどくなるというのを国や自治体は何もしないで、要請するだけ。本当にひどい!すでに介護職の人たちには感染を恐れて離職者が増えているとのこと。介護職看護職を軽視してきた罰が、いまつけを払わされているってことでしょうか。どれだけ大変な職業か、入院して見ないとわからないでしょう。そう、その入院すらできなくなってきてますよね。もしかしたら医療ドラマの撮影も難しくなってしまうのではないかと、別の方からも危機感を覚えてしまいます。三首目、去年のゴールデンウィーク前の緊急事態宣言に比べたら、緊急と感じていませんよね。でも、その百倍も危機なのに、このままいけば、地球上から人類がいなくなる?オリンピックがどうのなんて言っていられないはず。国の危機に、国会を臨時で開きもせず、のんきに会食してきた議員たち、許されると思ってるのかな過去には戻れないけれど、散々言われてきた医療崩壊、自己に合っても別の病気でも治療が受けられなくなるってことですよ。怖いのは自宅コロナ死。残された飼い猫はどうなっちゃうのかしら。
馬場あき子選
グリューワイン愛して失うより慎めと烈々たるメルケルさん沁みくる 仙台市 浅川照夫
一日分値引かれた魚と一日分老いたわたしがスーパーで会う 和泉市 星田美紀
一首目、メルケルさんの言葉は、聴く人の心に響きます。彼女は科学者でもあるから、説得力が違う。日本ではそういうリーダーはいないのでしょうか、この先、厳しいです。二首目、不思議な感覚を覚えます。それこそ、時間というものの感覚が、まるでSFみたい。めまいを覚えそうな、スティーブン・キングかシドニー、シェルダンかと思ってしまいそうな時間のとらえ方が凄すぎです。面白い!
韓国での裁判で、日本に賠償金支払い命令が出ましたが、いつまでもこの問題を蒸し返している韓国も、おかしいのではないかと思います。私は右翼でもないし、どちらかといえば左に近いかなあ、子どもの頃左利きだったし。でも、今の日本人で、あの戦争を経験した人は、もうあまりいないんじゃないかと思います。いても、記憶はうろ覚えだし、きっと体験を忠実には語れないくらいの高齢なのじゃないかしら。そんな状況の国に対して、80年近いくらい前のことをいつまでも責任を取れと言うのはどうなのか?そもそも、戦後、韓国に賠償金目的の支援金を支払ったし、それを慰安婦の賠償に使わなかった韓国が悪いのではないでしょうか。
今現在、慰安婦を利用した元日本軍兵士がどれだけ生き残っているか、そしてどれだけ悪いと思っているのか?当事者ではない人に対して何時までも謝罪と賠償を求めるのは、私はどうかと思います。それこそ、シオニズムみたいですよね。二千年も前というほどではないけれど、75年も前の事言われても・・。傷害罪の時効は10年ですし。
ただひとつ、日本では第二次大戦のことをきちんと教えて来なかったことも問題だとは思います。何より、韓国を植民地にしたということも知らない日本人は多いのではないでしょうか。
いつまでも不毛なことをしていて、いいわけないと思います。人種的にも民族的にも文化的にも、日本と韓国と中国は、とても近い存在なのに。
慰安婦の保護団体が使い込みをしていたり、そういう面で問題が起きているじゃないですか。確かに昔、日本はひどいことをしたけれど、今現在、ひどいことをしているのに目をつむっていていいのですか?時系列で考えてもらいたいものです。当時は、信じられないけれど、売春は合法だった。戦後、妓生ツアーが問題になったし、今も韓国では芸能人が売春させられたなんて事件も起きていますよね。そっちの方が、よほど問題だと思いませんか?今の男女平等、男女同権の社会で、性暴力はあってはならないことですから。日本も韓国も、もっともっと経済界や政界に女性が進出しないとだめなんですよ。いつまでも頭の古いおやじばかりで、サイテーです。
性犯罪の刑罰は、ダブルにしましょう。厳罰を求めます。強姦殺人で一人殺した場合は2人とカウントする。女性を人間と認めないからそういうことをするんですよね。先日も、居酒屋で女性を酔わせて性暴力をという事件が実行寸前に発覚しましたが、そういうことを平気で計画する人間、本当に許せません。卑怯ですよ。日本人は、もともとそういうことを平気でする民族だったのか?ぞっとしますね。
馬場あき子選
疲れたる白鳥のごとコロナ禍の看護師たちが仮眠している 豊橋市 小村宏
楽しみにしてた旅行も自粛する不安な今を冬眠したい 東京都 市毛清一
一首目、医療崩壊している状況の今、本当に看護師さんたちには頭が下がります。申し訳ない気持ちでいっぱいです。二首目、2度目の緊急事態宣言が出ました。Go toキャンペーンどころじゃない今、とても旅行なんか行かれません。政府の対応は失策ばかりではないかと呆れてしまいますが、過去には戻れません。せめて、これからを軌道修正してもらいたい。私たちも、今は我慢でなんとか生き残りましょう。いつかきっと、心から楽しめる旅行に行かれる日が来ますから。
佐佐木幸綱選
マスクして顔は隠れているけれど歩く姿であなたと判る 新座市 稲葉茂
台湾の翡翠彫刻さながらに光を孕む旬の白菜 福山市 中村玲子
一首目、恋人や配偶者、パートナーなら、歩き方でわかりますよね。きっと彼の奥さんか恋人でしょう。いいなあ。二首目、国宝の白菜の彫刻、そのレプリカのキーホルダーを友人からもらって、今も使っています。白菜がこれほど美しいなんて!
高野公彦選
スーパーに流れるクリスマスソング友と計画立てにくい冬 富山市 松田わこ
そうですね、旅行やイベントの計画はすべてお預けです。コロナが収束したら、どうどうとイベントも参加でします、とにかく今は直接会わないで連絡とり合いましょう。
永田和宏選
学術は僕であると見做されてその忠誠が求められ行く 筑紫野市 二宮正博
廃線となりて久しき我が村のバス停に在る「上梅田」の字 五所川原市 戸沢大二郎
一首目、学術は政府や国とは独立していなくてはならないはずなのに。そうそう、先日の歌にあった加藤陽子氏の「それでも日本人は戦争を選んだ」を読みました。今はその本に載っていた別の本を図書館から借りて読んでいます。70年以上前の日本が起こした戦争を私たちはもっとしっかり勉強しなくてはいけないのです。現に今も韓国は根に持っていろいろ日本を揺さぶっています。なぜなのかを私たちは知らなくてはいけないはず。二首目、次期大統領ジョーバイデンと同じ名前の地名があるのです。いつかの「オバマ」と同じですね。応援しましょう。
意外なストーリー展開でした。なるほどなあ、と思いました。今は大体、待っていればテレビで見られますものね。あの匂いについての差別、どこにでもあることなのかもしれません。確かに初めて韓国に行ったときには、空港からして強烈な匂いにまいりましたが、直ぐに慣れちゃいました。私は無臭の世界がいいとは思いません。この映画、とても人気とのこと。確かにアカデミー賞とりました。でも、映画館で見ようとは思わないかも。こっちに来て久しぶりに見た映画「蜂蜜と遠雷」の方が好き(勝手にしろです)。
「天気の子」は導入部で挫折しましたし、私は映画鑑賞に向いていないのかもしれません。先日テレビで見た「こんな夜中にバナナかよ」は好きです(勝手にどうぞ)。
それにしても、どこの国でも格差は問題になっていますが、国家上層部は何も感じていないのかもね。この国ではそれすら、自己責任にされちゃうんだから。私はだから、自民党は大嫌いだ!ジェンダーギャップの塊だ!
「それでも日本人は戦争を選んだ」を読み終え、今度は参考文献に載っていた藤原彰「餓死した英霊たち」を借りてきました。
加藤さんの本で、なぜ日本人が戦争に突っ走ったのか、半分はわかりました。貧しい農業従事者への政策が政党政治の政治家たちには何もせず、軍部が農民保護を政策にしたから支援者が増えたということは、納得しました。同時にそのころ、危険思想だといって組合運動家など大勢を検挙してつぶしたというのも大きな要因だったとのこと。
そういえば、独ソ戦という本は自分で買って読んでいたのに、外出の機会がないのでカナナリュックに入れたまま、途中になっていました。
この時期、編み物と読書くらいしか家ですることがないのかも、ですね。同時に借りた渡辺真弓「イタリア建築紀行 ゲーテと旅する7つの都市」は、読むというよりも眺めて楽しい本です。