先日は都立公園の施設内でクラリネット五重奏曲を演奏しましたが、今回は弦楽四重奏を、
昭島のモリタウン内の広場で演奏しました。場所は、東館1階光の広場。ショッピングモールでの演奏ははじめてでした。マイクを使うことを、会場に行く前は抵抗を感じていたのですが、実際に現地に行ってみると、周りの音や雑音が多いから、仕方なく使うことになりました。つまり、専門店などからのBGMがストレートに聞こえてきてしまうのです。また、こちらの音も、販売の邪魔にならないようにするので、スタッフはマイクの位置や音量を確かめたり、大変そうでした。でも、とっても素敵なショッピングモールで、わくわくしていました。
友人が昭島の近くに住んでいたのでちょっと連絡していたら、ちゃーんと聴きに来てくれて、ものすごくうれしかったです。でも、余計に緊張してしまった・・・。最初は緊張で弓が震えてしまいました。弓でもヴィヴラートかけるか??自分にびっくり。
でも、用意した椅子がすべて埋まり、後ろに立って聞いてくれるお客さんもいて、こちらもクラシックの楽しさをもっと伝えたいとばかりに、途中から乗ってきました(が、ミスもたくさん・・・)。買い物に来ているお客さん、それも平日の午後ですから、堅苦しい曲ははずして、クラシックはモーツァルトのアイネクライネナハトムジークの1~3楽章(4楽章はまだまだ人前では弾けませんです)、「星に願いを」、「ムーミン」そして「見上げてごらん夜の星を」というプログラムでした。マイクを使ったのは初めてで戸惑いましたが(隣のメンバーの音は何とか聞こえるけれど、それ以上離れているととても聴きづらいのです)、なんとかリラックスして最後まで大きな失敗はなく、無事に演奏を終えました。今回の企画は、多摩地区で活動しているママさん団体を集めたもので、弦楽四重奏は私たちだけ、それも、今日はそれ一組の演奏でした。明日は複数あるそうですが、やはり、土日が多くなってしまうのでしょう。既に終わったイベントは、フラダンスだったりゴスペルだったり、よさこいソーランだったりですって。よさこいにはびっくりでした。「えっ?ヤンキーママさん?」なんてスタッフに聞いて大笑いされました。あまり大勢だと、あの広場ではちょっと厳しそうです。
マイクを使いましたが、今日は気持ちよく演奏できました。というのも、録音はなしということだったからかしら?今になって、「ざーーんねん!」なんて思ったりして。
モーツァルトのころは、当然録音なんてできなかったわけだし、楽譜や絵などから当時の様子を想像するしかないけれど、そのときその場にいた人しかわからないというのは、逆にとってもいいことなのかもしれませんね。音を共有する楽しみ、これはデジタル世界では味わえない、最高の空間ではないでしょうか。その人の記憶だけで残るというのは、うれしいものです。わざわざ駆けつけてきてくれた友人に感謝!