『まだ間に合うこと 7(健全なる精神は健全なる身体に宿る)』
『ゴルフもカラオケも、大事な呼吸機能・心肺機能の維持改善に』
ゴルフのこと、某落語家が仰ってました『耳かきのお化けのようなモノで小さなボールを打つのが、何が楽しい』と! ラウンドを始めてみると知らない間に『下手の横好き』になっていました。
いろいろなスポーツをやってきましたが、ゴルフは、長時間、結構、緊張感を持続するタフなスポーツです。 昔のことですが、自分は『膝ネズミ(関節内遊離体)』という厄介な持病持ちでしたので、シンガポールの整形外科名医にゴルフを継続できるかを、相談しました結果、さすが名医のアドバイスです。
ハンデがシングル級で、コースを『まっすぐ歩けるならOK』、もし、アンジュレーションの大きい両サイドに振れてジグザグに歩くようならNG』と。 それでも膝ネズミを黙らせてゴルフを楽しんできました。 大きくゆったりしたスイングで会心のドライバーショットができた時は、全身の力が抜けるほどの嬉しくなります。
カラオケの健康効果、カラオケは苦手・嫌いな方々にはご勘弁願います。
- 血流改善、万能効果
- ストレス軽減、ストレス解消
- 自律神経が整うことによる健康効果
- ダイエット効果、歌うことが有酸素運動
- 音楽が脳の活性化、認知症予防
- 腹式呼吸による筋トレ効果と内臓のマッサージ効果
- 唾液が増えることによる口内環境が整う
- 幸せホルモンにより前向きに
- 顔の表情を豊かに、アンチエイジング効果
以上が欲張った、一般的効能ですが、傘寿爺にはもう一つ。
- 喉、咽頭を鍛え、年寄りには、怖い嚥下障害の予防になります。
ここで表題に戻ります。
人生、シニア時代は、できれば『健全なる精神は健全なる身体に宿る』で心身ともに、元気に生きたいと思っています。 今までは、先ずは、認知症なならないことが最優先ですが、その前に『寝たきりにならない』ために腸腰筋(大腰筋・腸骨筋・小腰筋)を鍛えることに努めてきました。
それでも、まだありました。 生きている限り呼吸をしていますので、やろうと構えなくても自然にできているのが不断の呼吸です。 さてその心肺機能ですが『呼吸は、吸えれば努力なしで吐ける、いつでも、どこでも』が、できますので、うっかりすると、生きているうえで最も重要な機能の維持強化を忘れがちです。
またまた、脱線で恐縮ですが、古くて新しいことわざ『健全なる精神は健全なる身体に宿る』の由来から調べてみました。
デキムス・ユニウス・ユウェナリス(Decimus Junius Juvenalis, 60年-128年)
ウキペデイア情報から引用
古代ローマ時代の風刺詩人、弁護士。 彼が残した詩は痛烈で、現実を些か誇張し歪曲した表現がよく用いられている。 代表作は、16篇からなる『風刺詩集』。
その中で第10編第356行にあるラテン語の一節は一般には「健全なる精神は健全なる身体に宿る」(A sound mind in a sound body) と訳され、『身体が健全ならば精神も自ずと健全になる』という意味の慣用句として定着している。 しかし、これは本来誤用であり、ユウェナリスの主張とは全く違うものである。
そもそも『風刺詩集』第10編は、幸福を得るため多くの人が神に祈るであろう事柄(富・地位・才能・栄光・長寿・美貌)を一つ一つ挙げ、いずれも身の破滅に繋がるので願い事はするべきではないと戒めている詩である。 ユウェナリスはこの詩の中で、もし祈るとすれば「健やかな身体に健やかな魂が願われるべきである」(It is to be prayed that the mind be sound in a sound body) と語っており、これが大本の出典である。
以上の背景から、単に「健やかな身体と健やかな魂を願うべき」、つまり願い事には慎ましく心身の健康だけを祈るべきだという意味で紹介されることがあるが、それも厳密には誤りである。健全な精神については数行に渡って詳細に記述されており、ユウェナリスがローマ市民に対し誘惑に打ち克つ勇敢な精神を強く求めていたことが窺える。
その後しばらくは本来の正しい意味で使われていたが、近代になって世界規模の大戦が始まると状況は一変する。 ナチス・ドイツを始めとする各国はスローガンとして「健全なる精神は健全なる身体に」を掲げ、さも身体を鍛えることによってのみ健全な精神が得られるかのような言葉へ恣意的に改竄しながら、軍国主義を推し進めた。 現在は冷戦も終わり軍国主義を掲げる必要がなくなったことや、解釈によっては身体障碍者への差別用語にもなりかねないことから、多くの国では身体と精神の密接な関係とバランスを表す言葉として使われている
表題『まだ間に合うこと 7(健全なる精神は健全なる身体に宿る)』からは見事に脱線してしまいました。 運動をしていれば、体を動かしていれば、効率的か、非効率的かは別に心肺機能には良いことです。 文学・詩歌の解釈・理解さえも時代とともに変遷しますし、さらには為政者に利用さえされるようです。
この情報社会・情報化社会には、ますます『心・技・体』、改め『体→心→技』を、いつも念頭に頑張っていきたいと再確認しました。
(記事投稿日:2022/07/17、#553)
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