『史上最悪の長期化するCOVID-19対策は、スペイン・インフルエンザに学べ』
—平凡ですが、三密回避(一番難しいが)と、マスク、うがいの徹底―
表題を変えたいほどの内容がウエブ情報にあります。 『スペイン・インフルエンザ』に学ぶことも多くありますが、隣国・韓国にもありました。 『韓国の「新型コロナ感染」は日本よりも先に終息する?』
韓国での一日の感染者数は2月29日が最も多く909人。以降、
3月
1日 =595人、
2日 =686人、
3日 =600人、
4日 =516人、
5日 =438人、
6日 =518人、
7日 =483人、
8日 =367人、
9日 =248人、
10日=131人
11日=242人
12日=114人、
13日=110人
と再び100人台をキープし、昨日(15日)は76人と、二桁まで減少した。
これはちょっと古い情報ですが、さらに直近の情報です。
【ソウル聯合ニュース】肺炎を引き起こす新型コロナウイルスを巡り、韓国の中央防疫対策本部は16日、この日午前0時現在の韓国での感染者数は前日午前0時の時点から22人増え、計1万613人になったと発表した。死者は前日から4人増え、計229人になった。
1日当たりの新規感染者数は今月9日以降、20~30人台で推移しており、ここ4日間は20人台にとどまっている。
下記URLのグラフには、中国のデータ(未発病はカウントしない)を除くと、韓国の対策に学べと切実に思います。
『人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【国別】』https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html (このURLで検索できない場合は、、検索タイトル窓に、タイトル『人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【国別】』を入力ください。韓国・台湾・中国の数値の傾向は、今後も要注意です。)
人類はスペイン風邪のずっと前・中世ですが、『細菌・ペスト菌』によるペスト(黒死病)で、8,000万人か1億人(人口4億5,000人の22%)が死亡したと推計されています。 当時の人口の半分が感染し、抗生剤も抗生物質もなく、医療体制も整っていない時代で、致死率は50%前後と言われています。
これと同等のパンデミックが、およそ100年前、20世紀初頭にありました。
隣国、韓国(当時大韓帝国)には、日本統治時代のスペイン インフルエンザの記録はありませんが、日本のスペイン インフルエンザの大惨事から判断して、相当の被害があったものと思われます。 しかし、韓国は日本と違って、MERSの経験がありましたので、今回のCOVID-19にはタイムリーで適切な対策ができたと思われます。
このスペイン インフルエンザは、H1N1型インフルエンザ『ウイルス』が原因と特定されていても、他のインフルエンザとは異なった特徴がありました。
① 乳幼児と(0-2歳)、高齢者(70歳以上)の免疫不全者に集中
② 夏から秋に大流行、一般のインフルエンザの流行は冬がピーク
ウエブ情報です。
Spanish Flu (influenza) )は1918-1920年に世界各国で極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックの俗称である。第一次世界大戦時に中立国であったため情報統制がされていなかったスペインでの流行が大きく報じられたことに由来する(スペインが発生源という訳ではない)。1918年パンデミックとも呼ばれる。
1918年1月から1920年12月までに世界中で5億人が感染した[2]とされ、これは当時の世界人口の4分の1程度に相当する。その中には太平洋の孤島や北極圏の人々も含まれた。死者数は1,700万人から5000万人との推計が多く、1億人に達した可能性も指摘されるなど人類史上最悪の感染症の1つである。アメリカ合衆国ではパンデミックの最初の年に平均寿命が約12歳低下した。
近年の研究により、スペインかぜはH1N1亜型インフルエンザウイルスによるものと判明している。(H1N1によるパンデミックは、スペインかぜと2009年の新型インフルエンザの2回である)
スペイン
インフルエンザ; 人口 感染者数(感染率) 死者数(致死率)
1918-1920世界 18-20億人 5億人(25-28%) 2—5千万人(4-10%)
1918-1919日本 5,500万人 2,116万人(38%) 26万人(1.2%)
1919-1920日本 5,500万人 241万人(4.4%) 13万人(5.4%)
1920-1921日本 5,500万人 22万人(0.4%) 4千人(1.8%)
1918-1919朝鮮 1,691万人 データなし データなし
(日本統治時代)
SARS 人口 感染者数(感染率) 死者数(致死率)
2002-2003世界 62億人 8,422人(0.0001%) 916人(10.9%)
2002-2003日本 1.27億人 0(0.00%) 0人(0.00%)
2002-2003韓国 0.48億人 0(0.00%) 0(0.00%)
MERS 人口 感染者数(感染率) 死者数(致死率)
2015-2019世界 73 億人 2,494人(0.00003%) 858人(34.4%)
2015-2019日本 1.27億人 0(0.00%) 0人(0.00%)
2015-2019韓国 0.52億人 186人(0.00%) 36人(0.00%)
COVID—19 人口 感染者数(感染率) 死者数(致死率)
2020-2020世界 76 億人 198 万人(0.03%) 13万人(6.7%)
2020—2020日本 1.27億人 9,795人(0.008%) 154人(1.6%)
2020—2020韓国 0.52億人 10,384人(0.02%) 200人(1.9%)
時系列に、コロナウイルス感染症と新型コロナウイルス感染症の数値を並べてみても、今回の新型コロナウイルス・COVID-19の変異と感染は、今後どうなるか、想像もつきません。
表題は、20200415-0417の3日間、シリーズで日経新聞の社会欄に連載されました『忘れられたパンデミック「スペイン・インフルエンザに学べ」』からヒントを得まして、備忘録に纏めました。
喉元過ぎれば熱さを忘れると言われますが、日本だけではなさそうです。 『どんな疫病だろうが、戦争だろうが、飢饉だろうが、これほど多くの人間が、これほど短期間に亡くなったことはない』と米国の歴史学者のA.W.クロスビー氏はこう言っています。 この本の原題は『アメリカの忘れられたパンデミック』だそうです。 日本では『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』の著者・歴史人口学者の速水融氏は『・・・スペイン・インフルエンザについて、日本では、それをタイトルとした一冊の著書もない』、このように忘れられた理由は、第一次世界大戦と関東大震災と。
さらに、スペイン・インフルエンザの致死率は、2%程度であったが、SARSは10%程度、MERSは、30%超と比べても格段に低い。 しかし、COVID-19の
致死率はすでに、スペイン・インフルエンザの致死率を超えています。 せめての救いは韓国の状況が大改善されており、日本も早く追いつきたいものです。
時系列に、コロナウイルス感染症と新型コロナウイルス感染症の数値を並べてみても、今回の新型コロナウイルス・COVID-19の変異と感染は、今後どうなるか、想像もつきません。
ウエブ情報にありました。
「新型コロナウイルス感染症」(COVID-19)の感染拡大が連日報道されていますが、そもそも「コロナウイルス」自体は珍しいウイルスではありません。 通常のコロナウイルス感染症は一般的に『風邪」と診断される呼吸器感染症です。
気道粘膜に感染することで、咳、鼻水、高熱などの症状を引き起こします。コロナウイルスは風邪の原因ウイルスの10~15%を占めると考えられています。 毎年冬に流行のピークが見られ、ほとんどの人が6歳までに感染し、多くは軽症で済みます。
これまでに突然変異で生まれた新型コロナウイルスで引き起こされた病気として、「MERS(中東呼吸器症候群)」や「SARS(重症急性呼吸器症候群)」があります。
今回の新型コロナウイルス(COVID-19)は、MERSやSARSに比べれば症状は軽いものの、通常のコロナウイルスよりも肺炎を起こしやすいものであることが分かってきました。
なお、「コロナウイルス」という名称は、電子顕微鏡で観察すると王冠(ギリシア語で「コロナ」)のような形をしていることから名づけられました。少し専門的な話になりますが、プラス鎖の一本鎖RNAを遺伝子に持つ、表面に突起があるウイルスです。
コロナウイルスは、人だけでなく、様々な動物に感染します。イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ニワトリ、ウマ、アルパカ、ラクダなどの家畜、シロイルカ、キリン、フェレット、スンクス、コウモリ、スズメからも、それぞれの動物に固有のコロナウイルスが検出されており、いずれも感染した動物に、主に呼吸器症状や下痢などが見られます。多くは種固有のもので、特定の動物がかかるコロナウイルスは、人を含む他の動物に感染することはありません。人に感染するのは、人に感染するコロナウイルスです。
しかし何らかの理由で遺伝子変異が起こると、それまでは他の動物しか感染しなかったようなウイルスが人に感染することがあります。これが新型ウイルスです。これまでに突然変異で生まれた新型コロナウイルスで引き起こされた病気として、「MERS(中東呼吸器症候群)」や「SARS(重症急性呼吸器症候群)」があります。
今回の新型コロナウイルス(COVID-19)は、MERSやSARSに比べれば症状は軽いものの、通常のコロナウイルスよりも肺炎を起こしやすいものであることが分かってきました。
(yahoo新型コロナウイルス感染症まとめ20200418 1800時点より引用)
この三つのグラフですが、日本国内の場合は、PCR検査数を抑制(その理由❶検査施設が少ない ❷無症状でも今は入院で対応 ❸厚労省は誤判定を警戒)国外の場合は、中国の『症状のみの判断』で算出されており、まともな比較ができない状態です。
新型コロナウイルス感染症の感染者は世界でも、日本でも指数関数的な増加は、驚くべき事態です。 新型コロナウイルス感染症は、南半球でも熱帯地域でも感染症が拡大していますので、SARS やMERSのように高温多湿が有効とは思えませんし、ましてや、SARS やMERSのように、知らぬ間に、抗体を持つ人間が、どんどん増えるなどに期待するような楽観視はできないのではと、恐怖を感じます。
(20200418纏め #155)
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