今回の記事は、3月5日付朝日新聞 別刷 「be」 “beランキング” の記事 「私の好きな懐かしの『みんなのうた』」 の形式をそのままパクらせていただいていることを、あらかじめお断りしておきます。
上記朝日新聞記事によると、NHKテレビ番組「みんなのうた」の放送が始まって今年で50年になるそうだ。
この半世紀の間に「みんなのうた」において放送された楽曲総数は1300曲に及ぶとのことである。 あまりにも多い楽曲数の中から、今回の朝日新聞記事では初期の1961年から79年までに放送された歌に絞って読者アンケートを行ったとのことである。
テレビ放送の歴史と共に歩んできたとも言える長寿番組「みんなのうた」であるが、原左都子も子ども時代に「みんなのうた」を見聞して育った児童の一人である。
両親が共働きだったため“おばあちゃん子”であることを余儀なくされていた私は、学校の放課後近所の子らと外で思い切り遊んだ後、夕刻母の帰りを待つ束の間の時間帯に、NHKにて放映されていた子供向けテレビ番組を見るのが日課だったものだ。
私の記憶によると、1960年代の「みんなのうた」の放送は夕刻17時55分からであったとの認識があるのだが違っているだろうか? この「みんなのうた」の後、「ひょっこりひょうたん島」等の人形劇が放映されていた記憶もあるのだが…??
当時の「みんなのうた」は1ヶ月を通して毎日放送する主たる楽曲と、曜日により曲目を変える歌との2部構成だった記憶があるのだが、どうであろうか?
それでは、まず最初に上記朝日新聞“beランキング”読者調査による「みんなのうた」トップ10を紹介することにしよう。
1位 大きな古時計
2位 北風小僧の寒太郎
3位 山口さんちのツトム君
4位 ドレミの歌
5位 手のひらを太陽に
6位 おお牧場はみどり
7位 アルプス一万尺
8位 虹と雪のバラード
9位 南の島のハメハメハ大王
10位 ドナドナ
へえ、そうなんだ。 ふ~~ん。
このトップ10結果を一見して、今回の朝日新聞アンケートに回答した読者とは私よりもひと回り以上若い世代が多数を占めていたのではなかろうか、と原左都子は推測するのだ。
上に記した通り、1960年代前半を中心に「みんなのうた」を楽しんでいた原左都子の想い出の楽曲は、今回の朝日新聞アンケートとは趣を異にしているようだ。
いよいよそんな原左都子が選ぶ “「みんなのうた」トップ10” を以下に発表することにしよう。
今回の“トップ10”選抜基準とは、あくまでも1960年代に「みんなのうた」放送を見聞したことによる大いなる“偏り”があることをご了承願いたい。
(今回私が選曲したすべてが、1960年代の楽曲です。)
1位 もえあがれ雪たち
♪ もえあがれ雪たち ぼくらの街に降る ススに汚れた雪たち
君たちの結晶が ガラスより鋭く 貫いて刺す時
もえあがれ雪たち 青い炎の色に ♪
「みんなのうた」と言われて原左都子の脳裏にまず浮かぶのはこの楽曲である。
1960年代高度経済成長期の当時、公害に対する法的規制など一切ないままに国政が工業化を推し進めた挙句人が住む街に工場が乱立し、冬に降る雪とて汚染されていた時代背景だった。
そんな日本の1960年代に降る雪を的確に捉えている歌詞であると思うのは今になってのことであるが、メロディーラインもすばらしく、これぞ1位に匹敵する名曲である。!
(折りしも今日の東京も早春にして季節はずれの雪模様…。 我が脳裏にこの曲を思い起こさせてくれるのだ。)
2位 勇気の歌
♪ 熱い砂漠に風が吹き 稲妻光る地平線 ♪
子どもを勇気付ける歌詞の力と共に、メロディラインがすばらしい楽曲である。
3位 ピエロのトランペット
♪ ピーピリピー ピリピー ピリピー 返してあげてねピエロのトランペット ♪
この楽曲は、サーカスのピエロが自分のトランペットをなくしてしまいそれを探している情景を歌った曲だと記憶しているのだが、そのメロディラインの切なさに心を打たれたものである。
4位 さあ太陽を呼んでこい
♪ 暁の空 明けの空 もうじき明日の陽がともる ランラランラランラ… ♪
2位に選曲した「勇気の歌」共々、子どもを勇気付ける力があった楽曲である。
5位 トム・ピリピ
♪ トム・ピリピは5隻お船を持っている
幸せなトム・ピリピ 大金持ちのトム・ピリピ ♪
ところが、このトム・ピリピは大ほら吹きでもあることが歌詞の最後にバレる展開の楽曲で、当時の私は子ども心に「トム・ピリピは馬鹿だよな~~」などと素直に感じたのだ。 それもトム・ピリピの持ち前の明るさだったことを後に認識し、ストーリー性がある楽曲とも言えるのだ。
6位以下は、楽曲と原左都子の多少のコメントだけを紹介することにしよう。
6位 地球を七回半回れ
この楽曲にはスポーツカーが登場するのだが、まさに1960代当時の「カー、クーラー、カラーテレビ」3C時代を象徴しつつも、ドラムスの軽快なリズムに乗せて最先端文化を表現しようとする歌だったのではなかろうか。
7位 誰かが口笛吹いた
8位 ゆかいに歩けば
9位 踊ろう楽しいポーレチケ
上記3曲は、「もやは戦後ではない」と言われた時代に生を受けた子ども達を勇気付けるがごとくに“前進”を促す趣旨の楽曲だったと言えるであろう。
10位 クラリネットこわしちゃった
♪ ボクの大好きなクラリネット パパからもらったクラリネット
とっても大事にしてたのに 壊れて出ない音がある
どうしよう どうしよう
ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない ♪
この楽曲は上記朝日新聞記事に於いても13位にランクインしているように、今尚スタンダード名曲としての地位を築いている。
中学進学後ブラスバンド部に入部した原左都子にとっても忘れもしない曲であるため、あえて下位にランクインした。
皆さんは如何でしょう? どんな「みんなのうた」の楽曲に思い入れがありますか??
P.S.
最後に余談であるが、それにしても今のネットの検索力は恐ろしい程である。
今回、原左都子がこの記事を綴るに当たり1960年代「みんなのうた」に関して記憶している“わずかな歌詞”をキーワードにネット検索を試みた。 そうしたところ、50年の年月を経た今すべての楽曲の影像を見聞することが可能だったのである。
それは一瞬うれしくはあるものの、こうやって人の想い出がリアルに顕在化され過ぎ、想い出が想い出でなくなり陳腐化されてしまい、人の感性までもが色褪せてゆく寂しさも実感させられる思いだ……
それはそうとして、上記に掲げた「みんなのうた」バックナンバーはネット上の“ユーチューブ”等を通して気軽に楽しめますので、もし思い入れがある楽曲がありましたらご検索されますように。
上記朝日新聞記事によると、NHKテレビ番組「みんなのうた」の放送が始まって今年で50年になるそうだ。
この半世紀の間に「みんなのうた」において放送された楽曲総数は1300曲に及ぶとのことである。 あまりにも多い楽曲数の中から、今回の朝日新聞記事では初期の1961年から79年までに放送された歌に絞って読者アンケートを行ったとのことである。
テレビ放送の歴史と共に歩んできたとも言える長寿番組「みんなのうた」であるが、原左都子も子ども時代に「みんなのうた」を見聞して育った児童の一人である。
両親が共働きだったため“おばあちゃん子”であることを余儀なくされていた私は、学校の放課後近所の子らと外で思い切り遊んだ後、夕刻母の帰りを待つ束の間の時間帯に、NHKにて放映されていた子供向けテレビ番組を見るのが日課だったものだ。
私の記憶によると、1960年代の「みんなのうた」の放送は夕刻17時55分からであったとの認識があるのだが違っているだろうか? この「みんなのうた」の後、「ひょっこりひょうたん島」等の人形劇が放映されていた記憶もあるのだが…??
当時の「みんなのうた」は1ヶ月を通して毎日放送する主たる楽曲と、曜日により曲目を変える歌との2部構成だった記憶があるのだが、どうであろうか?
それでは、まず最初に上記朝日新聞“beランキング”読者調査による「みんなのうた」トップ10を紹介することにしよう。
1位 大きな古時計
2位 北風小僧の寒太郎
3位 山口さんちのツトム君
4位 ドレミの歌
5位 手のひらを太陽に
6位 おお牧場はみどり
7位 アルプス一万尺
8位 虹と雪のバラード
9位 南の島のハメハメハ大王
10位 ドナドナ
へえ、そうなんだ。 ふ~~ん。
このトップ10結果を一見して、今回の朝日新聞アンケートに回答した読者とは私よりもひと回り以上若い世代が多数を占めていたのではなかろうか、と原左都子は推測するのだ。
上に記した通り、1960年代前半を中心に「みんなのうた」を楽しんでいた原左都子の想い出の楽曲は、今回の朝日新聞アンケートとは趣を異にしているようだ。
いよいよそんな原左都子が選ぶ “「みんなのうた」トップ10” を以下に発表することにしよう。
今回の“トップ10”選抜基準とは、あくまでも1960年代に「みんなのうた」放送を見聞したことによる大いなる“偏り”があることをご了承願いたい。
(今回私が選曲したすべてが、1960年代の楽曲です。)
1位 もえあがれ雪たち
♪ もえあがれ雪たち ぼくらの街に降る ススに汚れた雪たち
君たちの結晶が ガラスより鋭く 貫いて刺す時
もえあがれ雪たち 青い炎の色に ♪
「みんなのうた」と言われて原左都子の脳裏にまず浮かぶのはこの楽曲である。
1960年代高度経済成長期の当時、公害に対する法的規制など一切ないままに国政が工業化を推し進めた挙句人が住む街に工場が乱立し、冬に降る雪とて汚染されていた時代背景だった。
そんな日本の1960年代に降る雪を的確に捉えている歌詞であると思うのは今になってのことであるが、メロディーラインもすばらしく、これぞ1位に匹敵する名曲である。!
(折りしも今日の東京も早春にして季節はずれの雪模様…。 我が脳裏にこの曲を思い起こさせてくれるのだ。)
2位 勇気の歌
♪ 熱い砂漠に風が吹き 稲妻光る地平線 ♪
子どもを勇気付ける歌詞の力と共に、メロディラインがすばらしい楽曲である。
3位 ピエロのトランペット
♪ ピーピリピー ピリピー ピリピー 返してあげてねピエロのトランペット ♪
この楽曲は、サーカスのピエロが自分のトランペットをなくしてしまいそれを探している情景を歌った曲だと記憶しているのだが、そのメロディラインの切なさに心を打たれたものである。
4位 さあ太陽を呼んでこい
♪ 暁の空 明けの空 もうじき明日の陽がともる ランラランラランラ… ♪
2位に選曲した「勇気の歌」共々、子どもを勇気付ける力があった楽曲である。
5位 トム・ピリピ
♪ トム・ピリピは5隻お船を持っている
幸せなトム・ピリピ 大金持ちのトム・ピリピ ♪
ところが、このトム・ピリピは大ほら吹きでもあることが歌詞の最後にバレる展開の楽曲で、当時の私は子ども心に「トム・ピリピは馬鹿だよな~~」などと素直に感じたのだ。 それもトム・ピリピの持ち前の明るさだったことを後に認識し、ストーリー性がある楽曲とも言えるのだ。
6位以下は、楽曲と原左都子の多少のコメントだけを紹介することにしよう。
6位 地球を七回半回れ
この楽曲にはスポーツカーが登場するのだが、まさに1960代当時の「カー、クーラー、カラーテレビ」3C時代を象徴しつつも、ドラムスの軽快なリズムに乗せて最先端文化を表現しようとする歌だったのではなかろうか。
7位 誰かが口笛吹いた
8位 ゆかいに歩けば
9位 踊ろう楽しいポーレチケ
上記3曲は、「もやは戦後ではない」と言われた時代に生を受けた子ども達を勇気付けるがごとくに“前進”を促す趣旨の楽曲だったと言えるであろう。
10位 クラリネットこわしちゃった
♪ ボクの大好きなクラリネット パパからもらったクラリネット
とっても大事にしてたのに 壊れて出ない音がある
どうしよう どうしよう
ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない ♪
この楽曲は上記朝日新聞記事に於いても13位にランクインしているように、今尚スタンダード名曲としての地位を築いている。
中学進学後ブラスバンド部に入部した原左都子にとっても忘れもしない曲であるため、あえて下位にランクインした。
皆さんは如何でしょう? どんな「みんなのうた」の楽曲に思い入れがありますか??
P.S.
最後に余談であるが、それにしても今のネットの検索力は恐ろしい程である。
今回、原左都子がこの記事を綴るに当たり1960年代「みんなのうた」に関して記憶している“わずかな歌詞”をキーワードにネット検索を試みた。 そうしたところ、50年の年月を経た今すべての楽曲の影像を見聞することが可能だったのである。
それは一瞬うれしくはあるものの、こうやって人の想い出がリアルに顕在化され過ぎ、想い出が想い出でなくなり陳腐化されてしまい、人の感性までもが色褪せてゆく寂しさも実感させられる思いだ……
それはそうとして、上記に掲げた「みんなのうた」バックナンバーはネット上の“ユーチューブ”等を通して気軽に楽しめますので、もし思い入れがある楽曲がありましたらご検索されますように。