1000年に一度という歴史的大震災の発生から3日目を迎えた昨日(3月14日)の早朝、我が家のFAXから受信音が鳴り響く。
夜中に幾度も余震が続く中、浅い眠りのままその音に叩き起こされた私は、朝早くから一体何の連絡か?との悪い予感と共に重い体を引きずって電話器に近づいた。
連絡元は我が子の学校である。
「首都圏の交通網が運休等混乱状態のため、本日と明日は休校」 との緊急連絡網だった。
地震発生から3日が経過した今尚、あの時の家屋内の大揺れの影像が脳裏にフラッシュバックする等PTSD(心的外傷後ストレス障害)気味の原左都子であるが、我が家は津波被害もないのだからもうそろそろしっかりしなくては、と気持ちを奮い立たせようとしていた矢先である。
(もう3日も経過したのに、一体何で未だに交通網が混乱しているのだろう??) との不可解感を抱きつつテレビのスイッチを入れたとたん、その原因が判明した。
一昨日から報道されている東京電力の「計画停電」の影響が、早々に首都圏の交通網に波及しているのだ。
一昨日そのニュースを見聞して、我が家でも1日3時間程度の停電には協力しようと家庭内で話し合っていたのであるが、それが交通網等公的機関にも及ぶ考察がすっかり抜け去っていることにやっと気付いた私である。
そろそろスポーツジムにでも行って体から元気を取り戻そうか、とも考えていたのだが、やはり「計画停電」の影響でジムは17日まで臨時休業とのことである。
その他ネット上を検索してみると、多くの施設や店舗が「計画停電」の影響でしばらく閉館(閉店)とのことのようだ。
参考のため、昨日震災後初めて自宅近くのスーパーマーケットへ足を運んだのだが、噂通り食品の品薄は激しいものがある。 いつもは店内一杯に陳列されている食品棚のほとんどがガラガラ状態だ。(しかも節電のため、店内は薄暗い。) 特に著しく品不足であるのは、パン、牛乳、野菜、豆腐類、魚肉類等の生鮮食料品だった。 保存食であるカップめん類や冷凍食品、缶詰、レトルト食品、そしてペットボトル類が品切れ状態であるのは、おそらく今後大震災被害が長引く場合に備えて家庭内の備蓄を確保しようとの市民の計画性に基づくものであろう。 (その点我が家は既に大幅に出遅れてしまっているようだが、首都圏における食糧供給は時間経過と共に改善されると楽観視をしている原左都子の判断は甘いのであろうか?)
津波被害を受けた地方の被災の甚大さや苦悩に思いを馳せると「計画停電」ごときは当然受け入れるべきであるが、昨日の東京電力及び国の対応のまずさには、その対象地域である我が家も大いに混乱させられた。
我が家が位置する東京23区の区役所の“防災放送”からも、「計画停電」に関する連絡はあった。 ♪何時何分から何町何町、そして何時何分から何町何町において「計画停電が実施されます」♪ (幸い、我が家が位置する町はその対象ではなかったのだが。)
ところがその後の報道において東電及び政府の「計画停電」実施が右往左往し、昨日は関東地方全域に渡って大混乱状態を余儀なくされたのである。
その混乱と平行してもっと恐怖であるのが、表題に掲げた東京電力福島第一原子力発電所に設置されている4機の原子炉の壊滅状態だ。
大津波の被害だけでも破壊を余儀なくされている東北地方に、さらに追い討ちをかけるがごとく、福島原発の原子炉が爆発して人体に影響するレベルの放射能を放散し続けている。
少しは心身を休めたい原左都子であるのだが、今回の大地震において“最悪の事態”とも捉えられる福島原発破滅状態にも目が逸らせるはずもない。
本日見聞したテレビニュース報道によると、福島第一原発に設置してある原子炉の4機全部が順を追って壊滅状態に陥っているようだ。
その原因は水素爆発であったり、格納容器の損傷であったり、火災発生であったりするらしいが、それらの破損により検出された3号機近くの放射線量が400mシーベルトであるとの報告である。
元医学関係者である原左都子も過去において仕事上の関係でRI(放射性同位元素)を取り扱った経験があるのだが、専門家とはある程度のRIに関する知識があるからこそ、その扱いに関して慎重な行動が可能なのである。
今回報道が繰り返し伝えている通り、放射性物質とはその被爆量が少量であるならばすぐさま人体に際立った症状が出るという性質のものではない。(それ故に、何らの痛みも出なければ何の症状も表出しない。)
そういう認識をふまえているからこそ、東京電力も政府も「落ち着いて行動して下さい」とのみの報道に留まっているのであろう。
それでも原左都子が報道に望むのは、今現在福島原発が放出している“人体への影響が決して少ないとは言えない”放射性物質が将来に渡って国民に及ぼすダメージにまで触れて欲しいということである。 そうすることによって半径30km圏内の住民は将来に渡る危機感を抱け、避難行動あるいは隔離行動を即刻実行できると思うのだが…。
1000年に一度の大震災とは言え、何故に大昔の過去から津波が多発することが自明である地域に、地域住民の大反対に逆らってまでもこの国は東北のこの地に津波地震で崩壊する運命にある原子炉を打ち建てたのか??
大地震は「天災」であるが、今回の原子炉爆発は「人災」であることは否めない事実であろう。
その責任を叩きたい思いが山々なれど、今現在はそこまで議論を拡大している場合ではないことは原左都子とて十分に承知している。
とにもかくにも津波被災者の方々の無事と安全を祈ると共に、大津波に耐えて生き延びられた被災地の皆様は、今後放射線の被害からも身を守るべく行動されますように。
夜中に幾度も余震が続く中、浅い眠りのままその音に叩き起こされた私は、朝早くから一体何の連絡か?との悪い予感と共に重い体を引きずって電話器に近づいた。
連絡元は我が子の学校である。
「首都圏の交通網が運休等混乱状態のため、本日と明日は休校」 との緊急連絡網だった。
地震発生から3日が経過した今尚、あの時の家屋内の大揺れの影像が脳裏にフラッシュバックする等PTSD(心的外傷後ストレス障害)気味の原左都子であるが、我が家は津波被害もないのだからもうそろそろしっかりしなくては、と気持ちを奮い立たせようとしていた矢先である。
(もう3日も経過したのに、一体何で未だに交通網が混乱しているのだろう??) との不可解感を抱きつつテレビのスイッチを入れたとたん、その原因が判明した。
一昨日から報道されている東京電力の「計画停電」の影響が、早々に首都圏の交通網に波及しているのだ。
一昨日そのニュースを見聞して、我が家でも1日3時間程度の停電には協力しようと家庭内で話し合っていたのであるが、それが交通網等公的機関にも及ぶ考察がすっかり抜け去っていることにやっと気付いた私である。
そろそろスポーツジムにでも行って体から元気を取り戻そうか、とも考えていたのだが、やはり「計画停電」の影響でジムは17日まで臨時休業とのことである。
その他ネット上を検索してみると、多くの施設や店舗が「計画停電」の影響でしばらく閉館(閉店)とのことのようだ。
参考のため、昨日震災後初めて自宅近くのスーパーマーケットへ足を運んだのだが、噂通り食品の品薄は激しいものがある。 いつもは店内一杯に陳列されている食品棚のほとんどがガラガラ状態だ。(しかも節電のため、店内は薄暗い。) 特に著しく品不足であるのは、パン、牛乳、野菜、豆腐類、魚肉類等の生鮮食料品だった。 保存食であるカップめん類や冷凍食品、缶詰、レトルト食品、そしてペットボトル類が品切れ状態であるのは、おそらく今後大震災被害が長引く場合に備えて家庭内の備蓄を確保しようとの市民の計画性に基づくものであろう。 (その点我が家は既に大幅に出遅れてしまっているようだが、首都圏における食糧供給は時間経過と共に改善されると楽観視をしている原左都子の判断は甘いのであろうか?)
津波被害を受けた地方の被災の甚大さや苦悩に思いを馳せると「計画停電」ごときは当然受け入れるべきであるが、昨日の東京電力及び国の対応のまずさには、その対象地域である我が家も大いに混乱させられた。
我が家が位置する東京23区の区役所の“防災放送”からも、「計画停電」に関する連絡はあった。 ♪何時何分から何町何町、そして何時何分から何町何町において「計画停電が実施されます」♪ (幸い、我が家が位置する町はその対象ではなかったのだが。)
ところがその後の報道において東電及び政府の「計画停電」実施が右往左往し、昨日は関東地方全域に渡って大混乱状態を余儀なくされたのである。
その混乱と平行してもっと恐怖であるのが、表題に掲げた東京電力福島第一原子力発電所に設置されている4機の原子炉の壊滅状態だ。
大津波の被害だけでも破壊を余儀なくされている東北地方に、さらに追い討ちをかけるがごとく、福島原発の原子炉が爆発して人体に影響するレベルの放射能を放散し続けている。
少しは心身を休めたい原左都子であるのだが、今回の大地震において“最悪の事態”とも捉えられる福島原発破滅状態にも目が逸らせるはずもない。
本日見聞したテレビニュース報道によると、福島第一原発に設置してある原子炉の4機全部が順を追って壊滅状態に陥っているようだ。
その原因は水素爆発であったり、格納容器の損傷であったり、火災発生であったりするらしいが、それらの破損により検出された3号機近くの放射線量が400mシーベルトであるとの報告である。
元医学関係者である原左都子も過去において仕事上の関係でRI(放射性同位元素)を取り扱った経験があるのだが、専門家とはある程度のRIに関する知識があるからこそ、その扱いに関して慎重な行動が可能なのである。
今回報道が繰り返し伝えている通り、放射性物質とはその被爆量が少量であるならばすぐさま人体に際立った症状が出るという性質のものではない。(それ故に、何らの痛みも出なければ何の症状も表出しない。)
そういう認識をふまえているからこそ、東京電力も政府も「落ち着いて行動して下さい」とのみの報道に留まっているのであろう。
それでも原左都子が報道に望むのは、今現在福島原発が放出している“人体への影響が決して少ないとは言えない”放射性物質が将来に渡って国民に及ぼすダメージにまで触れて欲しいということである。 そうすることによって半径30km圏内の住民は将来に渡る危機感を抱け、避難行動あるいは隔離行動を即刻実行できると思うのだが…。
1000年に一度の大震災とは言え、何故に大昔の過去から津波が多発することが自明である地域に、地域住民の大反対に逆らってまでもこの国は東北のこの地に津波地震で崩壊する運命にある原子炉を打ち建てたのか??
大地震は「天災」であるが、今回の原子炉爆発は「人災」であることは否めない事実であろう。
その責任を叩きたい思いが山々なれど、今現在はそこまで議論を拡大している場合ではないことは原左都子とて十分に承知している。
とにもかくにも津波被災者の方々の無事と安全を祈ると共に、大津波に耐えて生き延びられた被災地の皆様は、今後放射線の被害からも身を守るべく行動されますように。