あの Felica という奴。
携帯にそのチップを搭載している機種において、その裏のマークをかざすだけでポイントが溜まるという“携帯ポイント制度”を皆さんも利用しておられるのであろうか?
私は一切利用していないのだが、普段その利用を勧誘される機会は多い。
つい先だっても家電量販店系列ディスカウント店で買い物をしたところ、レジ担当者に「携帯をかざすだけでポイントが溜まりますよ。この機会に是非登録して下さい!」と勧められた。
以前にもカラオケ店等において登録を勧められ、一度入会を試みようとしたことがある事に関しては「原左都子エッセイ集」バックナンバーにおいて既述している。
ところがその初期登録に手間暇かかるし、その通信費は自腹である。 所詮現金換算で一回10円20円程度にしかならないポイントを取得するのに、通信費自腹とは納得がいかない。
しかももっと憂慮するべきは、その登録時に詳細の個人情報を提供するはめになることだ。
「すみませんが私はパケット定額も利用しておりませんし、携帯キー操作に不慣れで登録に時間もかかるのでお断りします。」と一旦断ったものの、
「いえ、今は登録が簡単になっていますし、店員がお手伝いしますから大丈夫ですよ」と言い終わらない間に、早速別の補助店員が私のところにやって来た。
結局携帯をパケットに繋がれてしまい、「はい、ではお名前から指示通りに入力して下さい」と言う。 (もう、鬱陶しいなあ)と内心思いつつ、(全然登録が簡単になっていないじゃん!)とイラつき始める私である。 しかも改めて登録していると、提供する個人情報が以前よりも詳細に及んでいる気さえするのだ。 既婚、未婚の種別まで選択する段階で「こんな個人情報まで入力しなきゃいけないのですか!」と半ば憤慨しつつ問う私に「いえ、それは任意で結構です」とのことで、入力が終了したと思った私が決定キーをクリックすると、エラー発生である。
「あっ、すみませんが、お客様が間違ったキーを押してしまったようですので、もう一度最初から登録し直して下さい」と言われた時には、原左都子の怒りは頂点に達していた。
「これだから最初から登録しないと言っているじゃないですか! だいたい、微々たるポイントなんか要らないのに、何でこんな個人情報を登録させられなきゃいけないんですか! 通信料はこちらの負担だし!」
怒りの収まらない私に店員氏は「申し訳ございません…」と言ってすごすごと退散していった…
「携帯ポイント制度」に限らず、カードによるポイント制度も含めて今やポイント制度は世に“普通”に蔓延っている。
例えば自宅に程近いクリーニング店に行くと、アルバイトと思しき顔なじみの同年代女性店員氏が私を捕まえて 「いつも本当にお若いですね! とてもそのご年齢には見えませんよ。云々…」と言ってくれるのは正直うれしい。 ただ、この店員氏が何故に私の年齢を知っているのかについては原左都子としては重々お見通しである。
要するにポイントカードを作成するに際して私が記入して提供した個人情報が、レジ画面に出力されるシステムなのだ。 それを一覧できる立場にある店員氏は本来ならば立場上その個人情報を顧客の前で公言してはならないはずであるが、自分が興味ある顧客の年齢に関してうかつにもついつい公言してしまうのであろう。
あるいは、近くのスーパーマーケットに行ってもやはり同年代の女性店員氏より“妙な”挨拶をされることが多々ある私である。 大規模チェーンスーパーマーケットで不特定多数の顧客をターゲットとしている店舗であり、当然ながらすべての店員氏達と個人的な会話など交わした事は一度も無い。 にもかかわらずレジでの会計時に「いつもご来店ありがとうございます」などと挨拶された時には「こちらこそ」などと返しつつ、ポイントカードにより顧客の入店回数情報も得てマーケティングに利用しているのだろうか?と推測してしまう私である。
店員が顧客に挨拶することとは商売の基本中の基本であり、今後も続けて欲しい思いではある。 ただ、ポイントカード入会時に情報提供した個人情報を“店舗に利用されている事”を顧客に感知されるような挨拶をするのは如何なものか、と言いたい私でもあるのだ。(しかも安さが売りのスーパーマーケットで「いつもありがとうございます」と言われても、何だか貧乏たらしくて肩身が狭い思いだよね…。 そうではなくて不特定多数の顧客の中で、とりわけ私の容姿が印象的で挨拶してくれているのならうれしいのだけど…)
次に考察するべきは、「携帯ポイント制度」に係わっている通信事業組織である。
特に「携帯ポイント制度」においては、初期登録時に通信料が発生することが明白だ。この暴利をむさぼっているのは当然ながら携帯電話関連等の通信事業組織であることは否めない事実であろう。
原左都子のような“年寄り”には当の昔から世に蔓延っている“政治経済界癒着絵図”が見え見えであり、そんな馬鹿げた事象には騙されない意思が強靭であるが、片や若い世代の人々はどうであろうか?
携帯会社から「パケット定額」はお得ですよ!と勧められたら、若者をはじめとする社会的弱者とはそれを志向するのであろう。 さらにそれを利用した店舗から「携帯ポイント制度」に入会したらもっとお得ですよ”と勧められるがままにそれに加入してしまい、詳細な個人情報を提供しまくっているのが今の日本の世に生きる若者をはじめとする弱者の現実ではあるまいか??
「個人情報保護法」は既に法制化されて久しい。
これに基づいているという契約約款を振りかざし、弱者である一般消費者相手にこれに「同意」しろという文章のみで目くらませをして、大手企業が大手を振って少額のポイントと引き換えに庶民の「個人情報」を自社のマーケティング等に利用してはならないことは歴然である。
しかも Felica などという代物を携帯に搭載する事により、いとも簡単に大手企業が「個人情報」を入手できるようになった時代である。
弱者相手のこの商法は如何なものか?
今さらながら問題提起をしたい原左都子であるのだ。
携帯にそのチップを搭載している機種において、その裏のマークをかざすだけでポイントが溜まるという“携帯ポイント制度”を皆さんも利用しておられるのであろうか?
私は一切利用していないのだが、普段その利用を勧誘される機会は多い。
つい先だっても家電量販店系列ディスカウント店で買い物をしたところ、レジ担当者に「携帯をかざすだけでポイントが溜まりますよ。この機会に是非登録して下さい!」と勧められた。
以前にもカラオケ店等において登録を勧められ、一度入会を試みようとしたことがある事に関しては「原左都子エッセイ集」バックナンバーにおいて既述している。
ところがその初期登録に手間暇かかるし、その通信費は自腹である。 所詮現金換算で一回10円20円程度にしかならないポイントを取得するのに、通信費自腹とは納得がいかない。
しかももっと憂慮するべきは、その登録時に詳細の個人情報を提供するはめになることだ。
「すみませんが私はパケット定額も利用しておりませんし、携帯キー操作に不慣れで登録に時間もかかるのでお断りします。」と一旦断ったものの、
「いえ、今は登録が簡単になっていますし、店員がお手伝いしますから大丈夫ですよ」と言い終わらない間に、早速別の補助店員が私のところにやって来た。
結局携帯をパケットに繋がれてしまい、「はい、ではお名前から指示通りに入力して下さい」と言う。 (もう、鬱陶しいなあ)と内心思いつつ、(全然登録が簡単になっていないじゃん!)とイラつき始める私である。 しかも改めて登録していると、提供する個人情報が以前よりも詳細に及んでいる気さえするのだ。 既婚、未婚の種別まで選択する段階で「こんな個人情報まで入力しなきゃいけないのですか!」と半ば憤慨しつつ問う私に「いえ、それは任意で結構です」とのことで、入力が終了したと思った私が決定キーをクリックすると、エラー発生である。
「あっ、すみませんが、お客様が間違ったキーを押してしまったようですので、もう一度最初から登録し直して下さい」と言われた時には、原左都子の怒りは頂点に達していた。
「これだから最初から登録しないと言っているじゃないですか! だいたい、微々たるポイントなんか要らないのに、何でこんな個人情報を登録させられなきゃいけないんですか! 通信料はこちらの負担だし!」
怒りの収まらない私に店員氏は「申し訳ございません…」と言ってすごすごと退散していった…
「携帯ポイント制度」に限らず、カードによるポイント制度も含めて今やポイント制度は世に“普通”に蔓延っている。
例えば自宅に程近いクリーニング店に行くと、アルバイトと思しき顔なじみの同年代女性店員氏が私を捕まえて 「いつも本当にお若いですね! とてもそのご年齢には見えませんよ。云々…」と言ってくれるのは正直うれしい。 ただ、この店員氏が何故に私の年齢を知っているのかについては原左都子としては重々お見通しである。
要するにポイントカードを作成するに際して私が記入して提供した個人情報が、レジ画面に出力されるシステムなのだ。 それを一覧できる立場にある店員氏は本来ならば立場上その個人情報を顧客の前で公言してはならないはずであるが、自分が興味ある顧客の年齢に関してうかつにもついつい公言してしまうのであろう。
あるいは、近くのスーパーマーケットに行ってもやはり同年代の女性店員氏より“妙な”挨拶をされることが多々ある私である。 大規模チェーンスーパーマーケットで不特定多数の顧客をターゲットとしている店舗であり、当然ながらすべての店員氏達と個人的な会話など交わした事は一度も無い。 にもかかわらずレジでの会計時に「いつもご来店ありがとうございます」などと挨拶された時には「こちらこそ」などと返しつつ、ポイントカードにより顧客の入店回数情報も得てマーケティングに利用しているのだろうか?と推測してしまう私である。
店員が顧客に挨拶することとは商売の基本中の基本であり、今後も続けて欲しい思いではある。 ただ、ポイントカード入会時に情報提供した個人情報を“店舗に利用されている事”を顧客に感知されるような挨拶をするのは如何なものか、と言いたい私でもあるのだ。(しかも安さが売りのスーパーマーケットで「いつもありがとうございます」と言われても、何だか貧乏たらしくて肩身が狭い思いだよね…。 そうではなくて不特定多数の顧客の中で、とりわけ私の容姿が印象的で挨拶してくれているのならうれしいのだけど…)
次に考察するべきは、「携帯ポイント制度」に係わっている通信事業組織である。
特に「携帯ポイント制度」においては、初期登録時に通信料が発生することが明白だ。この暴利をむさぼっているのは当然ながら携帯電話関連等の通信事業組織であることは否めない事実であろう。
原左都子のような“年寄り”には当の昔から世に蔓延っている“政治経済界癒着絵図”が見え見えであり、そんな馬鹿げた事象には騙されない意思が強靭であるが、片や若い世代の人々はどうであろうか?
携帯会社から「パケット定額」はお得ですよ!と勧められたら、若者をはじめとする社会的弱者とはそれを志向するのであろう。 さらにそれを利用した店舗から「携帯ポイント制度」に入会したらもっとお得ですよ”と勧められるがままにそれに加入してしまい、詳細な個人情報を提供しまくっているのが今の日本の世に生きる若者をはじめとする弱者の現実ではあるまいか??
「個人情報保護法」は既に法制化されて久しい。
これに基づいているという契約約款を振りかざし、弱者である一般消費者相手にこれに「同意」しろという文章のみで目くらませをして、大手企業が大手を振って少額のポイントと引き換えに庶民の「個人情報」を自社のマーケティング等に利用してはならないことは歴然である。
しかも Felica などという代物を携帯に搭載する事により、いとも簡単に大手企業が「個人情報」を入手できるようになった時代である。
弱者相手のこの商法は如何なものか?
今さらながら問題提起をしたい原左都子であるのだ。