今回の記事はつまらない私事の内容で恐縮なのだが、昨日(7月26日)私はある相手に対して喧嘩を売りそうになった。
いきなり話題が変わるが、朝日新聞7月25日夕刊「こころ」のページのコラム“生きるレッスン”において、作家あさのあつこ氏による「けんかの仕方」と題する記事が掲載されていた。
あさの氏は、愛とは高みから低い所へ流れてこそであるが、喧嘩の場合は自分より強いもの、巨大なもの、力あるものへと売ってこそ本物の男であり女である、と述べられている。 現在はそういう喧嘩が出来る者が少なくなり姑息な大人が増えた事例として、例えば、自分より弱い相手を殴って躾も何もあったものではないのに「躾のためならば鉄拳制裁も辞さず」などと平気で口にする大人の存在を嘆かれる。 「今、人間として恥ずかしくないか」の問いかけを常に自分に出来る者だけが、正真正銘の喧嘩ができる器だとされている。
私見に入るが、原左都子も物心ついた頃からこの感覚、すなわち“喧嘩とは自分より強い者に売るべき感覚”が強い。
本エッセイ集において国政や国会議員等の“お上”に対して再三痛烈な批判を展開しているのも、この精神に基づくものである。 (いや? “お上”ってほんとに偉いのかに関しては、昨今の国政の大混乱や議員どもの体たらくぶりを見ていると何やら哀れさすら漂い、誰が弱者なのかまったく混沌とした時代であることを実感させられるばかりである…
)
我が幼少の頃からの喧嘩履歴を振り返ってみても、年下や目下相手に喧嘩を売った記憶はない。
社会人となり民間企業に勤務した時にも、上司に対して喧嘩(というよりも反論と言うべきだが)をぶつけた事は数多かれど、部下に対してみみっちいいじめ行為など一度もしていない。
教員時代にも生徒に対して喧嘩はもちろんのこと、感情的に暴言を吐く等の行為など一度たりとてしたことがない。 これを指導と勘違いする教員が少なくない教育現場をまざまざ見た身としては、まさに自分の心が傷付けられる思いだったものだ。
母親となった私は、正直なところ我が子を叩いたことがある。 若干の事情を持って産まれた娘が幼少の頃「お抱え家庭教師」としての任務に耐え切れずの衝動行為であったが、今尚自分自身の傷跡として懺悔の形で我が脳裏に刻まれている。
現在の私が一番喧嘩を売る相手とは、何処の家庭も同様かもしれないが我が亭主である。 これに関しては喧嘩の案件にもよるのだが、私にこてんぱんに論破されて身を小さくしている亭主の姿を見た時など、“弱者虐待”ではなかったのかと反省しきりの時もある。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/nakioni.gif)
前置きが長くなったが、いよいよ冒頭の昨日原左都子が喧嘩を売りかけた事案に移ろう。 (これに関して今後私はどう対応するのがベストなのか、皆さんのご意見を賜りたい思いである。)
昨日私は週に1、2度のペースで通っているスポーツジムへ出かけた。
そもそも私がジムへ通いたいと考えた理由は、我が趣味の一つであるダンス系のエクササイズに励みたいとの思いからであった。 入所当初は「ヒップホップ」や「エアロビクス」等のプログラムに参加してそれなりに楽しんでいた私である。 月日が経過し、スポーツジムが展開するこれらのダンス系プログラムの目的とは、あくまでも健康維持の範疇を抜け出ていないことに気がついた。 周囲を見渡したら会員が頻繁に入れ替わるし、高齢者を含めて年齢層は様々である。 何ヶ月経過しても私も含めてダンスの技術が上達する会員が皆無である。 ただただ皆さん、踊り続けている…。 これが楽しいという会員も存在するのだが… 多少の違和感を抱き続けていた私は、この種の団体ダンスプログラムを辞める決断をした。
その後ジムが「フリースペース」なる空間を設けたことを幸運として、私はその空間でウォークマンにイヤホンという形で自主ダンスを始めた。
私のジムの滞在時間はほぼ1時間半。 そのうち「フリースペース」で自主ダンスを踊るのはわずか10分程度である。 それもスペースの空き具合を観察しつつ、人がいない時を見計らってそのスペースを使用するべく配慮もしている。
ところが、2、3か月程前から私が「フリースペース」で個人的にダンスを踊っていることを好意的に捉えていない係員がいることに、いつも物事を客観視している私は気付いていた。 係員の気持ちは分かる。ダンスを踊りたいならば団体プログラムに参加して踊ればいいのに、何で一人で自分勝手に「フリースペース」で踊っているのだろうか、とのことであろう。
それならばそうと私に直言すればいいものを、いつもその係員は他の係員を連れてきて「これ、どう思いますか?」なるパフォーマンスを私の目の前で展開するのだ。 と言うのも、私の推測だがこの現象もジム内で見解が分かれる事象なのであろう。 「フリースペース」と名付けた以上、会員がフィットネス(健康増進)目的ならばそこで何をしてもよいはずだ。 おそらく現場に連れて来られた別の係員もそのように諭している様子だ。
結局誰も私に文句を言うでもなくいつもそのまま10分が経過するのであるが、顧客の私としてはダンスに集中できないし居心地が悪いことこの上ない。 昨日はさすがに堪忍袋の緒が切れそうになり、その係員相手に「何か言いたい事があるのならとっとと直接私に言いなさいよ!!」と喧嘩を売りたい私であった。
だが、思い留まった。
この若者に喧嘩売っても仕方がないとの感覚が強かったためだ。 と言うのも、おそらくその若者はアルバイト等の身分の若年層であることは間違いない。 その係員にとって目障りでしょうがない私の「フリースペース」における単独ダンスに関して自分自身で処置を判断できる立場にない故に、正社員の係員を連れてきているのであろう。
結果として、私の単独ダンスはジムにおける規範内の行為と判定されているのであろう。
それでは原左都子がこの件に関して如何に対処するべきかに関しても、当然ながらその答えは既に導いている。
どうしてもこのジムに通い続けたいのであれば、組織の上部に「フリースペース」の使用法に関して再度確認し、そのスペースの今後のあり方に関して話し合う機会を持つとの方策もあろう。
ただ私が推測するにこの手のスポーツジムとはチェーン展開であり、大変失礼ながら店長氏とて雇われの身分でしかなくコロコロ入れ替わっていることは想像がつく。
原左都子とて弱者の一員であるとの認識の下日々暮らしているのだが、結局はジムの店長とて誰とて皆弱者なのではなかろうか???
そうこう考えていると、今の時代は誰にも喧嘩は売れないとの結論に達するのだ。
私自身、アルバイト店員に嫌われて尚このジムにうだうだとこだわるよりも、新たなダンススタジオで思う存分ダンスレッスンをするべく次の手段を既に計画している。
あさのあつこさん、皆が弱者化している今の時代においては、強者も弱者も喧嘩を売らない手立てを模索するのが一番ではないでしょうか?!!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heratss_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartss_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heratss_blue.gif)
いきなり話題が変わるが、朝日新聞7月25日夕刊「こころ」のページのコラム“生きるレッスン”において、作家あさのあつこ氏による「けんかの仕方」と題する記事が掲載されていた。
あさの氏は、愛とは高みから低い所へ流れてこそであるが、喧嘩の場合は自分より強いもの、巨大なもの、力あるものへと売ってこそ本物の男であり女である、と述べられている。 現在はそういう喧嘩が出来る者が少なくなり姑息な大人が増えた事例として、例えば、自分より弱い相手を殴って躾も何もあったものではないのに「躾のためならば鉄拳制裁も辞さず」などと平気で口にする大人の存在を嘆かれる。 「今、人間として恥ずかしくないか」の問いかけを常に自分に出来る者だけが、正真正銘の喧嘩ができる器だとされている。
私見に入るが、原左都子も物心ついた頃からこの感覚、すなわち“喧嘩とは自分より強い者に売るべき感覚”が強い。
本エッセイ集において国政や国会議員等の“お上”に対して再三痛烈な批判を展開しているのも、この精神に基づくものである。 (いや? “お上”ってほんとに偉いのかに関しては、昨今の国政の大混乱や議員どもの体たらくぶりを見ていると何やら哀れさすら漂い、誰が弱者なのかまったく混沌とした時代であることを実感させられるばかりである…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/pt16.gif)
我が幼少の頃からの喧嘩履歴を振り返ってみても、年下や目下相手に喧嘩を売った記憶はない。
社会人となり民間企業に勤務した時にも、上司に対して喧嘩(というよりも反論と言うべきだが)をぶつけた事は数多かれど、部下に対してみみっちいいじめ行為など一度もしていない。
教員時代にも生徒に対して喧嘩はもちろんのこと、感情的に暴言を吐く等の行為など一度たりとてしたことがない。 これを指導と勘違いする教員が少なくない教育現場をまざまざ見た身としては、まさに自分の心が傷付けられる思いだったものだ。
母親となった私は、正直なところ我が子を叩いたことがある。 若干の事情を持って産まれた娘が幼少の頃「お抱え家庭教師」としての任務に耐え切れずの衝動行為であったが、今尚自分自身の傷跡として懺悔の形で我が脳裏に刻まれている。
現在の私が一番喧嘩を売る相手とは、何処の家庭も同様かもしれないが我が亭主である。 これに関しては喧嘩の案件にもよるのだが、私にこてんぱんに論破されて身を小さくしている亭主の姿を見た時など、“弱者虐待”ではなかったのかと反省しきりの時もある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/nakioni.gif)
前置きが長くなったが、いよいよ冒頭の昨日原左都子が喧嘩を売りかけた事案に移ろう。 (これに関して今後私はどう対応するのがベストなのか、皆さんのご意見を賜りたい思いである。)
昨日私は週に1、2度のペースで通っているスポーツジムへ出かけた。
そもそも私がジムへ通いたいと考えた理由は、我が趣味の一つであるダンス系のエクササイズに励みたいとの思いからであった。 入所当初は「ヒップホップ」や「エアロビクス」等のプログラムに参加してそれなりに楽しんでいた私である。 月日が経過し、スポーツジムが展開するこれらのダンス系プログラムの目的とは、あくまでも健康維持の範疇を抜け出ていないことに気がついた。 周囲を見渡したら会員が頻繁に入れ替わるし、高齢者を含めて年齢層は様々である。 何ヶ月経過しても私も含めてダンスの技術が上達する会員が皆無である。 ただただ皆さん、踊り続けている…。 これが楽しいという会員も存在するのだが… 多少の違和感を抱き続けていた私は、この種の団体ダンスプログラムを辞める決断をした。
その後ジムが「フリースペース」なる空間を設けたことを幸運として、私はその空間でウォークマンにイヤホンという形で自主ダンスを始めた。
私のジムの滞在時間はほぼ1時間半。 そのうち「フリースペース」で自主ダンスを踊るのはわずか10分程度である。 それもスペースの空き具合を観察しつつ、人がいない時を見計らってそのスペースを使用するべく配慮もしている。
ところが、2、3か月程前から私が「フリースペース」で個人的にダンスを踊っていることを好意的に捉えていない係員がいることに、いつも物事を客観視している私は気付いていた。 係員の気持ちは分かる。ダンスを踊りたいならば団体プログラムに参加して踊ればいいのに、何で一人で自分勝手に「フリースペース」で踊っているのだろうか、とのことであろう。
それならばそうと私に直言すればいいものを、いつもその係員は他の係員を連れてきて「これ、どう思いますか?」なるパフォーマンスを私の目の前で展開するのだ。 と言うのも、私の推測だがこの現象もジム内で見解が分かれる事象なのであろう。 「フリースペース」と名付けた以上、会員がフィットネス(健康増進)目的ならばそこで何をしてもよいはずだ。 おそらく現場に連れて来られた別の係員もそのように諭している様子だ。
結局誰も私に文句を言うでもなくいつもそのまま10分が経過するのであるが、顧客の私としてはダンスに集中できないし居心地が悪いことこの上ない。 昨日はさすがに堪忍袋の緒が切れそうになり、その係員相手に「何か言いたい事があるのならとっとと直接私に言いなさいよ!!」と喧嘩を売りたい私であった。
だが、思い留まった。
この若者に喧嘩売っても仕方がないとの感覚が強かったためだ。 と言うのも、おそらくその若者はアルバイト等の身分の若年層であることは間違いない。 その係員にとって目障りでしょうがない私の「フリースペース」における単独ダンスに関して自分自身で処置を判断できる立場にない故に、正社員の係員を連れてきているのであろう。
結果として、私の単独ダンスはジムにおける規範内の行為と判定されているのであろう。
それでは原左都子がこの件に関して如何に対処するべきかに関しても、当然ながらその答えは既に導いている。
どうしてもこのジムに通い続けたいのであれば、組織の上部に「フリースペース」の使用法に関して再度確認し、そのスペースの今後のあり方に関して話し合う機会を持つとの方策もあろう。
ただ私が推測するにこの手のスポーツジムとはチェーン展開であり、大変失礼ながら店長氏とて雇われの身分でしかなくコロコロ入れ替わっていることは想像がつく。
原左都子とて弱者の一員であるとの認識の下日々暮らしているのだが、結局はジムの店長とて誰とて皆弱者なのではなかろうか???
そうこう考えていると、今の時代は誰にも喧嘩は売れないとの結論に達するのだ。
私自身、アルバイト店員に嫌われて尚このジムにうだうだとこだわるよりも、新たなダンススタジオで思う存分ダンスレッスンをするべく次の手段を既に計画している。
あさのあつこさん、皆が弱者化している今の時代においては、強者も弱者も喧嘩を売らない手立てを模索するのが一番ではないでしょうか?!!
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