世は本日(28日)よりゴールデンウィークに突入したようだ。
テレビの昼のニュース報道を見聞していてそれに気付かされた。
長期連休が取得可能な人の場合、5月6日までの9連休を堪能できるのであろうか?
原左都子にもそういう時代はあったなあ。 年末年始や夏季、そしてゴールデンウィークには比較的長期間の連休を取得しやすい職場に所属していた関係もあって、私もそれに準じていた。
一体その長期連休に何をして過ごしたかについては、今となってはさほど憶えていない。 年に1度は連休を利用して郷里に帰省したのは確かだが、基本的に人混みを嫌う私である。 何も好き好んで交通網が大混雑のこの時期に国内旅行を企てたり、行楽地に出かけるということは出来得る限り避けて通った部類だ。
本日の朝日新聞別刷「be」“between”のテーマはさすがこの時期にふさわしく 「GW、出かける予定ありますか?」 だった。
それによると、出かける予定が「ある」派が27%、「決まっていない」派が30%、「ない」派が43%とのことだ。
上記「ある」派の回答内容のトップに上がっているのが“日帰りレジャー”とのことである。 その日帰りレジャーの内容の詳細とは“映画、美術館、コンサートなど”と記されているのだが、そうだとすると自身は断然「ない」派だと分析していた原左都子も、ここでは「ある」派に分類されることとなりそうだ。
ただ私の場合は、たまたま5月5日に娘と共に観賞したいクラシックバレエ公演があっただけの話だ。 決してGW中に出かける予定として予約したものではなく、あくまでもそのバレエ公演が劇場公開される日程のうち5月5日が我々親子にとって一番都合がよかったという事だ。
次に、上記「ない」派の理由のトップを紹介すると、やはり「どこも混んでいる」とのことだ。 重々ガッテンである。
ところが、原左都子として大いに異議申し立てをしたいのは「ない」派の2位に位置付けられている回答内容である。
「リタイヤしていていつでも出かけられる」 ……
この回答はおそらく定年退職後多額の年金を手にしておられるお年寄り連中から寄せられたものであろうが、これらのお年寄り達は現役をリタイアした後それ程裕福な暮らしを全うされているのであろうか??
いやいや確かに公務員を定年退職した我が実母も、ド田舎の過疎地での独り身ではあるものの金銭的には比較的恵まれていると言える暮らしをしている様子だ。 そんな実態を我が身近に認識しているが故に、突きたくもなるのが定年退職した後多額の“旧年金制度”に与ってのんのんと生きているお年寄り達の実態である。
年配者を労わるのが後進者の役割である事とて重々認識している私だが、それにしても、大手新聞社のアンケートに応えて曰く 「リタイアしていつでも出かけられる」 との回答とは如何なものか!? 現代の激動大混乱の渦中生きざるを得ない若き世代の困難を鑑みて、少しは発言を自粛して欲しいものでもある。
現在の朝日新聞の主たる購読層とは多額の年金に安穏と暮らしている年寄り輩が多数であることも想像可能であるが、今後ますます混沌とする時代を生き抜かねばならない若き世代が、その能力努力とは裏腹に四苦八苦しつつこの世を綱渡りしている現状も理解して欲しい…。
話題が大幅に変わり原左都子の見解も大いに飛躍してしまったが、余談ではあるが、お年寄りがこの世に安穏と暮らすことをそのポリシーの基底に於いて認める国政の政策と同一思想下において、民主党の小沢氏に「無罪」判決が下されたのではないかとも考察するのである……
原左都子が以上のごとくの考察に陥ってしまうのも、今後我が身自体が老後に向けて突進しつつある現状に於いて、年金は減額、消費税は増額等々実に厳しい現実を現政権から突きつけられる現状を認識し、怯えているからに他ならない。
話をGWに戻して、朝日新聞上記記事によると今の時代の現実とは「おこもり」系と化している様子だ。
おそらく若い世代の記者が記したと想像できる、その記事の内容を以下に要約して紹介しよう。
GWは色々な意味で試練の場だ。 もちろん何はともあれ休日はありがたい。 現在「おこもり」などという言葉があるように、最近は自宅でのんびり派も増えているのだろう。 そんな中、お出かけのトップも「日帰りレジャー」だった。 一方「出かける予定がない」と答えた人は4割を超えた。 ハッピーマンデーの導入などで一般的にも休暇の取り方は変わって来ている。 今やお盆を避けて夏休みをとる人は珍しくないし、旅行はGW期など特定期間をはずせば格安ツアーが充実している。 「分散して休めるならGWは不要」と回答した人が4分の1近くいたのも不思議ではない。
そうは認識しつつも、この欄の執筆を任されたであろう若き朝日新聞記者は以下のごとくにこの記事を締めくくっておられる。
だが、それでも記者はGWと聞くと胸騒ぎがする守旧派だ。 で、今年こそは家族旅行の実施を等々と思っている訳だが、この原稿を書いている時点でまだ何も決めていない。これってGWの問題ではなく学習能力の欠如?
この朝日新聞コラムの最後の欄に、「見直す時期が来た」 と題する民間経営研究所部長のコメントが掲載されていた。
「みんなで働きみんなで休む」。 GWとはそんな企業文化の象徴のような存在だったが、有休休暇の取得率は依然5割程度である。 休暇の重要性は以前にも増している。 皆がきっちり自由に休める社会になった方が個人的にも社会的にもメリットが多いはずです」 日本に於いては、GW等の長期休暇が取得可能状態が存在し続ける点で、逆に国民の意識改革が進まないデメリットが大きくなっているという。
(以上、朝日新聞4月28日付「be」“between”より要約引用)
最後に原左都子の私論で締めくくろう。
まったくもって、窮屈な我が国である。
GWをはじめ年末年始や夏季休暇中等、多くの国民ががまとまって休みを取れる時期に皆が“一斉”にレジャーを楽しまねばならない事を、いつ誰がこの国民に指導したのであろうか?
国民皆が自分が欲する時期に自由に休みがとれて当たり前であろうに…。
我が日本に於いては60年代の高度経済成長期にこそ、国民の真の自由化に向けての教育が可能だったと私は捉える。 その貴重な時期に我が国の教育制度は旧態依然として「集団主義」を唱え続けてきた。 これこそが今の世に続く大いなる失策であったと私は模索する。
おそらく上記朝日新聞記者もそのマイナスの影響を大いに受けておられるのだろう。 報道機関大手の記者たる者が(GWと聞くと胸騒ぎがする守旧派を高らかに掲げる)と全国紙に於いて表現する限り、 我が国の庶民にとってはまだまだ窮屈な日常が続かざるを得ない事と私は懸念する……
本気で国民の皆が寛げる休日のあり方を、今後我が国を挙げて模索していきませんか。
テレビの昼のニュース報道を見聞していてそれに気付かされた。
長期連休が取得可能な人の場合、5月6日までの9連休を堪能できるのであろうか?
原左都子にもそういう時代はあったなあ。 年末年始や夏季、そしてゴールデンウィークには比較的長期間の連休を取得しやすい職場に所属していた関係もあって、私もそれに準じていた。
一体その長期連休に何をして過ごしたかについては、今となってはさほど憶えていない。 年に1度は連休を利用して郷里に帰省したのは確かだが、基本的に人混みを嫌う私である。 何も好き好んで交通網が大混雑のこの時期に国内旅行を企てたり、行楽地に出かけるということは出来得る限り避けて通った部類だ。
本日の朝日新聞別刷「be」“between”のテーマはさすがこの時期にふさわしく 「GW、出かける予定ありますか?」 だった。
それによると、出かける予定が「ある」派が27%、「決まっていない」派が30%、「ない」派が43%とのことだ。
上記「ある」派の回答内容のトップに上がっているのが“日帰りレジャー”とのことである。 その日帰りレジャーの内容の詳細とは“映画、美術館、コンサートなど”と記されているのだが、そうだとすると自身は断然「ない」派だと分析していた原左都子も、ここでは「ある」派に分類されることとなりそうだ。
ただ私の場合は、たまたま5月5日に娘と共に観賞したいクラシックバレエ公演があっただけの話だ。 決してGW中に出かける予定として予約したものではなく、あくまでもそのバレエ公演が劇場公開される日程のうち5月5日が我々親子にとって一番都合がよかったという事だ。
次に、上記「ない」派の理由のトップを紹介すると、やはり「どこも混んでいる」とのことだ。 重々ガッテンである。
ところが、原左都子として大いに異議申し立てをしたいのは「ない」派の2位に位置付けられている回答内容である。
「リタイヤしていていつでも出かけられる」 ……
この回答はおそらく定年退職後多額の年金を手にしておられるお年寄り連中から寄せられたものであろうが、これらのお年寄り達は現役をリタイアした後それ程裕福な暮らしを全うされているのであろうか??
いやいや確かに公務員を定年退職した我が実母も、ド田舎の過疎地での独り身ではあるものの金銭的には比較的恵まれていると言える暮らしをしている様子だ。 そんな実態を我が身近に認識しているが故に、突きたくもなるのが定年退職した後多額の“旧年金制度”に与ってのんのんと生きているお年寄り達の実態である。
年配者を労わるのが後進者の役割である事とて重々認識している私だが、それにしても、大手新聞社のアンケートに応えて曰く 「リタイアしていつでも出かけられる」 との回答とは如何なものか!? 現代の激動大混乱の渦中生きざるを得ない若き世代の困難を鑑みて、少しは発言を自粛して欲しいものでもある。
現在の朝日新聞の主たる購読層とは多額の年金に安穏と暮らしている年寄り輩が多数であることも想像可能であるが、今後ますます混沌とする時代を生き抜かねばならない若き世代が、その能力努力とは裏腹に四苦八苦しつつこの世を綱渡りしている現状も理解して欲しい…。
話題が大幅に変わり原左都子の見解も大いに飛躍してしまったが、余談ではあるが、お年寄りがこの世に安穏と暮らすことをそのポリシーの基底に於いて認める国政の政策と同一思想下において、民主党の小沢氏に「無罪」判決が下されたのではないかとも考察するのである……
原左都子が以上のごとくの考察に陥ってしまうのも、今後我が身自体が老後に向けて突進しつつある現状に於いて、年金は減額、消費税は増額等々実に厳しい現実を現政権から突きつけられる現状を認識し、怯えているからに他ならない。
話をGWに戻して、朝日新聞上記記事によると今の時代の現実とは「おこもり」系と化している様子だ。
おそらく若い世代の記者が記したと想像できる、その記事の内容を以下に要約して紹介しよう。
GWは色々な意味で試練の場だ。 もちろん何はともあれ休日はありがたい。 現在「おこもり」などという言葉があるように、最近は自宅でのんびり派も増えているのだろう。 そんな中、お出かけのトップも「日帰りレジャー」だった。 一方「出かける予定がない」と答えた人は4割を超えた。 ハッピーマンデーの導入などで一般的にも休暇の取り方は変わって来ている。 今やお盆を避けて夏休みをとる人は珍しくないし、旅行はGW期など特定期間をはずせば格安ツアーが充実している。 「分散して休めるならGWは不要」と回答した人が4分の1近くいたのも不思議ではない。
そうは認識しつつも、この欄の執筆を任されたであろう若き朝日新聞記者は以下のごとくにこの記事を締めくくっておられる。
だが、それでも記者はGWと聞くと胸騒ぎがする守旧派だ。 で、今年こそは家族旅行の実施を等々と思っている訳だが、この原稿を書いている時点でまだ何も決めていない。これってGWの問題ではなく学習能力の欠如?
この朝日新聞コラムの最後の欄に、「見直す時期が来た」 と題する民間経営研究所部長のコメントが掲載されていた。
「みんなで働きみんなで休む」。 GWとはそんな企業文化の象徴のような存在だったが、有休休暇の取得率は依然5割程度である。 休暇の重要性は以前にも増している。 皆がきっちり自由に休める社会になった方が個人的にも社会的にもメリットが多いはずです」 日本に於いては、GW等の長期休暇が取得可能状態が存在し続ける点で、逆に国民の意識改革が進まないデメリットが大きくなっているという。
(以上、朝日新聞4月28日付「be」“between”より要約引用)
最後に原左都子の私論で締めくくろう。
まったくもって、窮屈な我が国である。
GWをはじめ年末年始や夏季休暇中等、多くの国民ががまとまって休みを取れる時期に皆が“一斉”にレジャーを楽しまねばならない事を、いつ誰がこの国民に指導したのであろうか?
国民皆が自分が欲する時期に自由に休みがとれて当たり前であろうに…。
我が日本に於いては60年代の高度経済成長期にこそ、国民の真の自由化に向けての教育が可能だったと私は捉える。 その貴重な時期に我が国の教育制度は旧態依然として「集団主義」を唱え続けてきた。 これこそが今の世に続く大いなる失策であったと私は模索する。
おそらく上記朝日新聞記者もそのマイナスの影響を大いに受けておられるのだろう。 報道機関大手の記者たる者が(GWと聞くと胸騒ぎがする守旧派を高らかに掲げる)と全国紙に於いて表現する限り、 我が国の庶民にとってはまだまだ窮屈な日常が続かざるを得ない事と私は懸念する……
本気で国民の皆が寛げる休日のあり方を、今後我が国を挙げて模索していきませんか。