もしもこの先、現沖縄県知事であられる翁長雄志氏が「米軍普天間飛行場辺野古移設計画」を白紙に戻すとの快挙を成し遂げられたなら、私は是非とも翁長氏を“ノーベル平和賞”候補者として推奨したい思いだ。
それ程までに翁長氏知事就任以降の「辺野古移転阻止」に向けた精力的な闘いぶりに賛同申し上げつつ、陰ながら応援させていただいている。
その我が思いを、約1年程前の2014.11.17「原左都子エッセイ集」バックナンバー 「イデオロギーよりアイデンティティで沖縄辺野古を守ろう!」と題するエッセイ内で公開しているため、以下にその一部を振り返らせていただこう。
2014年11月16日に投開票された沖縄県知事選挙で、日本共産党・社会民主党・生活の党・沖縄社会大衆党・県民ネット・那覇市議会新風会の支援を受けた翁長雄志氏が初当選を果たした。 翁長雄志氏の略歴をウィキペディアより引用して紹介すると、1950年、沖縄県真和志村(現那覇市)生まれ。法政大学法学部法律学科卒業。那覇市議会議員、沖縄県議会議員を経て、2000年那覇市長選に出馬し当選。以後4回連続当選。 との事である。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設が最大の争点となった沖縄県知事選は16日投開票された。 移設に反対する無所属新人の前那覇市長翁長雄志氏が、移設推進を訴えた無所属現職の仲井真弘多氏ら3氏を破り初当選。 次点の仲井真氏に約10万票の大差をつけた。 政府は移設を予定通り進める方針だが、移設反対の民意が明確に示されたことで、計画への影響は避けられない。
初当選を決めた翁長氏は「私が当選したことで基地を造らせないという県民の民意がはっきり出た。それを日米両政府に伝え、辺野古の埋め立て承認の撤回に向けて県民の心に寄り添ってやっていく」と述べた。 翁長氏は戦後69年たっても変わらない基地負担の中での辺野古移設を「沖縄への構造的差別」と位置付け、「基地は経済発展の最大の阻害要因」と主張。 前回知事選で「県外移設」を訴えながら、昨年末に辺野古移設に向けた政府の埋め立て申請を承認した仲井真氏に対する県民の反発を追い風に保革を問わず支持を得た。
今度の選挙は仲井真知事の埋め立て承認に対し、民意を問うものになる。 工事を強行している安倍政権に対して、沖縄の民意をぶつけるということだ。 私たちは、仲井真さんの普天間県外移設の公約破棄を容認していない。 今度の知事選は、公約破棄である埋め立て承認に対する県民の初めての判断になる。だからこそ結果をしっかりと出す必要がある。 私たちは「オール沖縄」とよく言っていますが、「イデオロギーよりもアイデンティティーが大切」ということだ。「心を結集して闘っていこう」と呼びかけている。
ただし、日本政府、アメリカ政府の権力は大変強大であるから、私たちがこういう集会を20万人規模で開いても、いまの状況で進めていくと思う。 ただ時代背景が変わってきた。アジアのダイナミズムを沖縄で体現することができるようになった。 別の言い方をすると、日本という国が疲弊してきている。アジアを見つめてみると、沖縄がこの地域のゲートウエー(玄関口)になり、フロントランナーにならないといけない。そういう中で、辺野古基地反対の大きなうねりが沸き起こる。「新基地建設を中止して日本国民全体で安全保障を考え直す」ということにつながっていくのではないか。 沖縄県知事選によって日本の安全保障政策を変えていく。
私からすれば、日本全体で0・6%しかない沖縄に米軍基地を押し付けておいて、抑止力も何もないと思う。日本国民全体で守って初めて抑止力が働くのであって、「日本国全体で守る」という素地をつくっておかないと、抑止力にならないと思うし、日本国の決意は見えない。このままでは沖縄戦の70年前と同じだ。 (以上、ネット情報より翁長雄志氏のポリシーの程を紹介したもの。)
原左都子の私論でまとめよう。 これ程までに沖縄が過去に於いて国内外から虐げられてきた歴史を勘案した上で、沖縄県民の未来を示唆する力量を備えられている翁長雄志氏に、私とて一票を投じたい思いだ。 最後になるが、学問好きな原左都子より「イデオロギー」と「アイデンティティ」の言葉の説明をしておこう。 翁長雄志氏がおっしゃるところの「イデオロギー」とはおそらく、思想傾向、政治や社会に対する考え方の意味合いであろう。 「アイデンティティ」に関してもこの場合は、他者や共同体から認められる自己の存在証明との意味合いでよいだろう。 まさにその意味合いで、今回の沖縄県民知事選に於ける闘いとは「アイデンティティ」の確立であったと私も捉える。
国家(及び米国)の歪んだイデオロギーに長年翻弄され続けて来た沖縄県民皆さんが、今回選んだ知事の下、県民としてのアイデンティティを取り戻せる事に私も期待し応援し続けたい思いだ!!
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用。)
いつもながら、原左都子自身が過去に記したエッセイよりの引用が長過ぎた事をお詫びする。
ただし今回のエッセイの場合、沖縄県知事翁長氏が如何なるご思想で知事選に挑み勝利を挙げたのかの背景を皆さんにご理解頂かない事には議論を進められないため、今一度紹介させて頂いた。
そして、翁長氏の素晴らしところは選挙前の公約通り、この1年足らずの間にご自身の身の危険をも顧みず「辺野古移設取消」に向け、出来得る限りの行動を起こされた事実だ。
前知事の仲井間氏も、過去には一時翁長氏同様の公約を一部述べていた。 ところが世が自民党政権に移った頃より手のひらを返したごとく、国家に迎合し始めたものだ。 そして現在に至っては、まるで国家の僕になり下がったごとく行けシャーシャーと国家擁護論を述べるに至っているではないか!?
あれ一体どうしたの? 如何なるポリシーに基づいて政治家をやって来たの?? と、(大変失礼ながらも)馬鹿にしたくもなると言うものだ。
先だっての10月26日より発生している、南シナ海南沙諸島海域に於ける中米軍の小競り合いに心を痛めていたところ、本日のテレビニュースによれば、日本の自衛隊もその海域に接近して活動しているとの速報だ。
ただし、安倍政権が国民の民意を無視して「安保法案」を無理やり強行採決させたと言えども、未だ当該法案は“施行”には至っていないと私は理解し、今のところそれが救いと考えている。
それにしても本日(10月29日)、政府が沖縄県民の民意を無視して辺野古埋め立てに向け工事を着工したのは事実だ。
この事態に対し翁長知事は、以下のように反論されている。 「はなはだ遺憾で断じて容認できない。 国が代執行等の手続きで司法判断を問うならば、判決が出るまで作業を開始するべきでない。」
最後に、原左都子の私論で締めくくろう。
まさに、翁長氏のおっしゃる通りだ。
日本は法治国家であるはずだ。 安倍政権内には、それを安倍氏に正せる学識経験者が一人として存在しないのか!?
それとも、何故それ程までに安倍政権(もしかしたら安倍氏本人のみ?)が米国迎合にこだわるのだ??
安倍政権が無理やり強行採決に持ちこんだ安保法が“施行”される前に、少し腰を落ち着けて法治国家のあり方を自らが今一度問い直すべきだろう。
そして、特に国家の歪んだイデオロギーの下長年翻弄され続けて来た沖縄県民のアイデンティティこそを今後尊重するべく行動するべきだ。
それ程までに翁長氏知事就任以降の「辺野古移転阻止」に向けた精力的な闘いぶりに賛同申し上げつつ、陰ながら応援させていただいている。
その我が思いを、約1年程前の2014.11.17「原左都子エッセイ集」バックナンバー 「イデオロギーよりアイデンティティで沖縄辺野古を守ろう!」と題するエッセイ内で公開しているため、以下にその一部を振り返らせていただこう。
2014年11月16日に投開票された沖縄県知事選挙で、日本共産党・社会民主党・生活の党・沖縄社会大衆党・県民ネット・那覇市議会新風会の支援を受けた翁長雄志氏が初当選を果たした。 翁長雄志氏の略歴をウィキペディアより引用して紹介すると、1950年、沖縄県真和志村(現那覇市)生まれ。法政大学法学部法律学科卒業。那覇市議会議員、沖縄県議会議員を経て、2000年那覇市長選に出馬し当選。以後4回連続当選。 との事である。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設が最大の争点となった沖縄県知事選は16日投開票された。 移設に反対する無所属新人の前那覇市長翁長雄志氏が、移設推進を訴えた無所属現職の仲井真弘多氏ら3氏を破り初当選。 次点の仲井真氏に約10万票の大差をつけた。 政府は移設を予定通り進める方針だが、移設反対の民意が明確に示されたことで、計画への影響は避けられない。
初当選を決めた翁長氏は「私が当選したことで基地を造らせないという県民の民意がはっきり出た。それを日米両政府に伝え、辺野古の埋め立て承認の撤回に向けて県民の心に寄り添ってやっていく」と述べた。 翁長氏は戦後69年たっても変わらない基地負担の中での辺野古移設を「沖縄への構造的差別」と位置付け、「基地は経済発展の最大の阻害要因」と主張。 前回知事選で「県外移設」を訴えながら、昨年末に辺野古移設に向けた政府の埋め立て申請を承認した仲井真氏に対する県民の反発を追い風に保革を問わず支持を得た。
今度の選挙は仲井真知事の埋め立て承認に対し、民意を問うものになる。 工事を強行している安倍政権に対して、沖縄の民意をぶつけるということだ。 私たちは、仲井真さんの普天間県外移設の公約破棄を容認していない。 今度の知事選は、公約破棄である埋め立て承認に対する県民の初めての判断になる。だからこそ結果をしっかりと出す必要がある。 私たちは「オール沖縄」とよく言っていますが、「イデオロギーよりもアイデンティティーが大切」ということだ。「心を結集して闘っていこう」と呼びかけている。
ただし、日本政府、アメリカ政府の権力は大変強大であるから、私たちがこういう集会を20万人規模で開いても、いまの状況で進めていくと思う。 ただ時代背景が変わってきた。アジアのダイナミズムを沖縄で体現することができるようになった。 別の言い方をすると、日本という国が疲弊してきている。アジアを見つめてみると、沖縄がこの地域のゲートウエー(玄関口)になり、フロントランナーにならないといけない。そういう中で、辺野古基地反対の大きなうねりが沸き起こる。「新基地建設を中止して日本国民全体で安全保障を考え直す」ということにつながっていくのではないか。 沖縄県知事選によって日本の安全保障政策を変えていく。
私からすれば、日本全体で0・6%しかない沖縄に米軍基地を押し付けておいて、抑止力も何もないと思う。日本国民全体で守って初めて抑止力が働くのであって、「日本国全体で守る」という素地をつくっておかないと、抑止力にならないと思うし、日本国の決意は見えない。このままでは沖縄戦の70年前と同じだ。 (以上、ネット情報より翁長雄志氏のポリシーの程を紹介したもの。)
原左都子の私論でまとめよう。 これ程までに沖縄が過去に於いて国内外から虐げられてきた歴史を勘案した上で、沖縄県民の未来を示唆する力量を備えられている翁長雄志氏に、私とて一票を投じたい思いだ。 最後になるが、学問好きな原左都子より「イデオロギー」と「アイデンティティ」の言葉の説明をしておこう。 翁長雄志氏がおっしゃるところの「イデオロギー」とはおそらく、思想傾向、政治や社会に対する考え方の意味合いであろう。 「アイデンティティ」に関してもこの場合は、他者や共同体から認められる自己の存在証明との意味合いでよいだろう。 まさにその意味合いで、今回の沖縄県民知事選に於ける闘いとは「アイデンティティ」の確立であったと私も捉える。
国家(及び米国)の歪んだイデオロギーに長年翻弄され続けて来た沖縄県民皆さんが、今回選んだ知事の下、県民としてのアイデンティティを取り戻せる事に私も期待し応援し続けたい思いだ!!
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより一部を引用。)
いつもながら、原左都子自身が過去に記したエッセイよりの引用が長過ぎた事をお詫びする。
ただし今回のエッセイの場合、沖縄県知事翁長氏が如何なるご思想で知事選に挑み勝利を挙げたのかの背景を皆さんにご理解頂かない事には議論を進められないため、今一度紹介させて頂いた。
そして、翁長氏の素晴らしところは選挙前の公約通り、この1年足らずの間にご自身の身の危険をも顧みず「辺野古移設取消」に向け、出来得る限りの行動を起こされた事実だ。
前知事の仲井間氏も、過去には一時翁長氏同様の公約を一部述べていた。 ところが世が自民党政権に移った頃より手のひらを返したごとく、国家に迎合し始めたものだ。 そして現在に至っては、まるで国家の僕になり下がったごとく行けシャーシャーと国家擁護論を述べるに至っているではないか!?
あれ一体どうしたの? 如何なるポリシーに基づいて政治家をやって来たの?? と、(大変失礼ながらも)馬鹿にしたくもなると言うものだ。
先だっての10月26日より発生している、南シナ海南沙諸島海域に於ける中米軍の小競り合いに心を痛めていたところ、本日のテレビニュースによれば、日本の自衛隊もその海域に接近して活動しているとの速報だ。
ただし、安倍政権が国民の民意を無視して「安保法案」を無理やり強行採決させたと言えども、未だ当該法案は“施行”には至っていないと私は理解し、今のところそれが救いと考えている。
それにしても本日(10月29日)、政府が沖縄県民の民意を無視して辺野古埋め立てに向け工事を着工したのは事実だ。
この事態に対し翁長知事は、以下のように反論されている。 「はなはだ遺憾で断じて容認できない。 国が代執行等の手続きで司法判断を問うならば、判決が出るまで作業を開始するべきでない。」
最後に、原左都子の私論で締めくくろう。
まさに、翁長氏のおっしゃる通りだ。
日本は法治国家であるはずだ。 安倍政権内には、それを安倍氏に正せる学識経験者が一人として存在しないのか!?
それとも、何故それ程までに安倍政権(もしかしたら安倍氏本人のみ?)が米国迎合にこだわるのだ??
安倍政権が無理やり強行採決に持ちこんだ安保法が“施行”される前に、少し腰を落ち着けて法治国家のあり方を自らが今一度問い直すべきだろう。
そして、特に国家の歪んだイデオロギーの下長年翻弄され続けて来た沖縄県民のアイデンティティこそを今後尊重するべく行動するべきだ。