原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

東電は福島第一原発 廃炉作業の「燃料デブリ取り出し作業」に躓いたまま…

2024年12月22日 | 時事論評
 東日本大震災の際の「福島原発事故」後の処理の最大局面である、「燃料デブリ取り出し作業」は。
 事故発生の2011年3月から既に13年の年月が流れた現在、未だに躓いたままの状態だ…
 ちなみに、現在のデブリ回収はまだ「耳かき1杯分」であるらしい。


 2024.12.14付朝日新聞記事「再建へもがく東電5 デブリ回収 まだ耳かき1杯」 より、以下に一部を引用しよう。

 去る8月に、福島第一原発の廃炉作業で「最大の難関」とされる燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)の取り出しで、東電は出ばなからつまずいた。 2号機のデブリを試験的に採取するための手順にミスがあり、作業が中断したのだ。
 (中略) 2号機のデブリの試験的取り出し派11月7日にいったん終えたが、廃炉への道程はまだ長い。 政府と東電は廃炉を2051年までに終える計画を掲げているが、今回の作業で採取できたのは、耳かき1杯分。 (中略)
 廃炉費用も見通せない。 今は8兆円と算定しており、このうちデブリ取り出しに6兆円を見込む。 (中略)
 デブリを取り出したとしても、処理方法は決まっていない。 その費用などが加われば、大きく膨らむことは確実だ。 10兆から20兆円とも言われている。  今後、コストが抑えられるような記述確信が起きるかもしれないという官僚もいるようだが。費用の増加については、「今はまだ考えたくもないと漏らす。
 東電が経営再建を進めても、事故の費用増加は続く。 いずれ、電気料金などを通じて、最終的には国民の負担増につながる可能性は高い。

 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)




 我が国が引き起こした、「東日本大震災」時のこの“人災”「福島第一原発事故」という世紀的悲劇の後始末は、国民皆が今後共長年抱えて行かねばならない課題だ。 
 (特に日々電気を東電のお世話になっている我が家など、実に我が身の問題とも言えよう。)

 デブリ取り出し課題に関しては、予定よりも相当遅れてやっと着手され始めた感があるが。
 さて、その処理が始まってみると、課題が盛りだくさんである事実は火を見るよりも明らかなのは当然だろう。  特に、この作業により更なる放射線被ばく被害に遭われた作業員の方々が発生している悲劇の事実は、筆舌に尽くし難いものがある。

 そんな折に 自民党政権など未だ飽き足らずに、今後も「原子力発電を強化する!」と高らかに発表してそれを続行している事実だし。
 はたまた、日本各地で建設後既に長年が経過している「原子炉」を未だ廃炉に持ち込まず、現役で使用して電気を供給しているのが現状でもある。

 それ(原子力発電)を主張したい思いは分からなくもない。
 それが世界的な慣習ともなりつつある現在、もはや 確かに「原子力発電」は世界規模で人類の生活や世の発展を支えて立っている立場にあろう。


  それでも 特に我が国日本は、「東日本大震災」との自然災害発生時に。
 実際に「福島第一原発事故」との多大なる放射能汚染事故を勃発させてしまった、世界でもまれな一国家である事実には間違いない!!😱 😭 

 
 あれがら13年が経過した今、「福島第一原発」の「デブリ取り出し」作業がやっと開始した訳だが。

 その作業に多大な費用(国家予算)を要している事実や その作業が躓いている現実を、少しでも多くの国民の皆さんが我が事として捉え。

 今後の「原子力発電」に関するご自身なりの考えを、各自が整理して欲しいものであります…


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