原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

不登校児も担任が変わると学校へ行ける、十分にあり得る話だ。

2021年12月11日 | 教育・学校
 冒頭から、朝日新聞2021.12.07付 「生活」面のページに、「担任代わり学校行けた 私も気持ち理解できた」の一部を、以下に要約して引用しよう。


 私(元養護学校の生徒だった人物のようだが)が小学1年生だったとき、普通学校に通う二つ年上の兄が不登校になった。 一人で学校に行けなくなった兄は、母と学校に通い始めた。
 ところが兄が4年生になった春、転機が訪れた。 兄の担任が新しい先生に代わった。 自身のお子さんが不登校だった経験もある、50代くらいの優しくて明るい女性だった。
 先生は、4年生になっても母と登校する兄に「一人で学校に来なさい」とは言わなかった。 むしろ学校は無理に行くべき場所ではないという持論を持っていた。  兄は先生をとても信頼した。

 (以下略すが、以上朝日新聞記事より一部を引用したもの。)



 私自身が高校教諭(及び高校非常勤講師)をしていた時期の話題に移ろう。

 私立高校にて非常勤講師をした頃の話題だが。

 4月の新学期が始まる前に、担任から私に伝達があった。
 「当クラスには、Sさんという不登校女生徒がいます。 前年度から不登校が続いていますが、もし登校してきたら、それなりの対応をよろしくお願いします。」

 さて、Sさんの席がいつも空席のまま月日が流れ。
 いつ頃だっただろうか、Sさんが(私にとっては)初めて登校してきた。
 このクラスでは「商業法規」の授業を担当していたのだが、授業を始める前に、まず私は初対面であるSさんに挨拶をしておこうと考えた。
 「Sさん、初めまして。この4月からこのクラスの「商業法規」の授業を担当している〇〇と申します。よろしくお願いします。 とりあえず本日授業で使用するレジメ(私が個人的に作成した資料をいつも授業で使用していた。)を渡しますが。 後でこれまでに使用したレジメを全部Sさんに渡しますので、授業の後職員室まで取りに来てくれますか?」

 このSさんだが、我が想像とはまったく異なり、明るそうではきはきものを言う年齢相応の可愛い女生徒だった。 
 そして私の指示通り、必ずや職員室までレジメをとりに来てくれた際にも礼儀正しく明るい子だった。 
 教員の私側としては、決して「何で不登校しているの??」などとの馬鹿なことを聞く訳もなく、その日はそれでSさんとの対応は終了した。
 
 ただ残念ながら、その後も一度もSさんは登校して来なかった…

 何分たかが非常勤講師の身分であり、この件に関して深入りするべきではないとの我が判断の下に、この件は終了した…


 
 話題を大きく変えて、我が小学生時代の一光景を語ろう。

 上記引用文と同様、私が小学4年生時に、糖尿病を患っている50歳程の女性教員が長期休業をすることとなった。
 
 この女性教員に関して語ると、短気ですぐ怒り始めるし、ろくでもない教員の印象しかなかった。
 ところが何故か我が母がこの教員と馬が合う仲良しで、「先生は糖尿病を患っていて身体が辛いのよ。 生徒を怒るのも無理はないと思うよ。」
 それに反論して私曰く、「そんな馬鹿な話はないよ! 教員たるもの、そもそも健康体であるべきだし、病気を理由に生徒を怒っていいはずも無い!!」

 この担任が糖尿病で長期療養に入ってくれた事実に、私は実に幸いした!
 その後我がクラスを指導してくれた教頭や、臨時にて採用されてきた若き女性先生が“まともな“人材だったことに助けられて。
 私は小学4年生を、私らしく伸び伸びと乗り切れることが叶った。

 ところが小5時代に、またもや歪みが大きい女担任にあたり、難義させられ… 

 その後の小6時の女性担任もかなり特殊な人物だったのだが。 その特殊さが“学業成績優秀者を上位に位置付ける”との方策であったが故に。
 この原左都子など、それに関して言うならばそれに位置付けられる存在だったがために、特段困ることなく小学校を卒業し。

 中学生時代は(中2の女教師を除き)担任に恵まれて、次なるステップである高校時代へとつながったと言えよう。


 最後に、原左都子の私見を述べるならば。

 結果としては、小中学校時代の学校における様々な成り行きなど、どうってことはないと結論付けられそうにも思う。

 高校に関して言うと、大学推薦等を利用したい場合は担任等の教員との関係がものを言うのだろうか???
 この議論に関しては、私の場合それとは無関係に自力にて国立大学受験に挑んだ身にして、露知らない世界だ。

 
 小学生の不登校に話題を戻すならば。

 まさに表題の通り、“不登校児も担任が変わると学校へ行ける”レベルの。
 
 実は、簡単な課題なのかもしれない… 


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