(冒頭写真は、左都子の「自然科学概論」小講座 第2回目 “無文字文化の科学” の中の一ページを撮影したもの。)
と言う訳で、今回は“無文字文化の科学”についてのA先生による講義内容を紹介しよう。
授業の一番最初に、A先生はこの項に関する参考文献を紹介して下さっている。
このA先生は授業内で頻繁に参考文献を紹介して下さったのだが。
残念ながら当時既に我が専門の「経営法学」分野に於いても数々の読破するべき書物があり、特別興味深かった「量子力学的実在論」関係を除き、後回しにしたものだ。
このページを要約すると。
ペルセウスがメドゥーサを退治した神話は有名。 メドゥーサとはヘビであり、それに見られた者は石になってしまうらしい。 このメドゥーサは、エーゲ海のタコと結びつけられている。
記憶術の一端として“連想”が用いられている。 無文字文化では重要。
シリウスの謎。 昔から天文学の知識を持っているドゴン族により、“シリウスは重星である”と唱えられたが、この事実が最近証明された。
仮説として、ドゴン族は大昔ETと接触した? との伝説がある。
巨石文化におけるストーンサークルの研究では、古いものではBC3000年頃の測定・分析結果が残っている。
ストーンサークルは厳密な作図法によるが、同じ物差が広い地域において1000年以上の年代で使用されている。 この背景には、大きな社会、大きな権力の存在があったことだろう。
直角三角形はピタゴラス数より描かれる。 ピタゴラスの知識を保存し伝達するために、数学の知識表現により、ストーンサークルとの形で実際に石を並べておいたのでは? とも推測されている。
とまあこんな具合で、博学かつ天才肌のA先生の「自然科学概論」授業は続きます。
ところで、A先生の「自然科学概論」の定期試験(レポート)はどんなだったか記憶に無いなあ。
この授業は結果として年間通じて「優」評価をもらっているのだが、それが思い出せない。
おそらく受講学生数も多かったことだし、「科学哲学」程には難解な課題ではなかったのだろう。