冒頭から、つい先ほど見つけたナワリヌイ氏に関するネット情報を2024.02.17付朝日新聞記事より引用しよう。
2月16日に死亡したロシアの反体制指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏の死因について、ロシア当局は「突然死で事件性はない」と家族に伝えたことがわかった。
ナワリヌイ氏の広報担当者は17日、ロシア当局から「事件性はなかった」と伝えられたとして、「彼らはいつもうそをつき、証拠を隠す」と批判した。
ナワリヌイ氏の広報担当者「彼は死んだのではない。殺されたのだ」
ナワリヌイ氏の母・リュドミラさんらが北部シベリアのヤマロ・ネネツ自治管区にある刑務所を訪れた際、ロシア当局から死因は「突然死」と通知されたという。
(以上、朝日新聞記事より ナワリヌイ氏の死に関するネット情報の一部を引用したもの。)
上記引用文中に書かれている通り。
ロシア当局は あくまでもナワリヌイ氏の死因は、「突然死で事件性はない」と主張する一方。
ナワリヌイ氏の広報担当者側は、「彼は死んだのではない、殺されたのだ」と言及している。
両者の見解は対立したままだ…
この事件に関する朝日新聞報道の一部を以下に引用しよう。
ナワリヌイ氏の死亡原因は未だ不確定だが、常に政権の「暗殺」を本人は意識していたと言える。
ナワリヌイ氏は自身の記録映画の中で、「もしあなたが逮捕・投獄されて考えならないことがおきて殺されたら、ロシア国民にどんなメッセージを残しますか」と尋ねられ。
「それが起こったならば、私達の力が巨大なので彼らは私を殺すと決めたという事だ」「迫害を受けている私たちが巨大な力なんだと覚えていてほしい」と話した。
ナワリヌイ氏は20年に毒殺未遂事件で意識不明となり、ドイツで治療後。 21年に帰国した直後に拘束され、その後刑務所に収監された。
今回のロシア反政権派指導者であるナワリヌイ氏死亡が伝えられたことを受けて、米国のバイデン大統領は急遽ホワイトハウスで演説した。
そして、「彼の死の責任は間違いなくプーチン大統領にある」と断言した。 ナワリヌイ氏の活動に関しては、「勇敢にも汚職や暴力、プーチン一味によるあらゆる悪事に立ち向かった」と語った。
加えて「ナワリヌイ氏は、プーチンにない多くのものをもっていた。法の支配が存在するロシアを作ることに身を捧げた指導者だった」とたたえた。
プーチン氏については「今ウクライナで見られるように他国の市民を標的にするだけでなく、自国民にもひどい罪を犯している」と強く非難した。
(以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
最後に、原左都子の私見を述べよう。
ロシアのウクライナ侵攻から既に3年近い(?)年月が流れている現在。
この侵攻が収まるどころか 未だ過激さを増しつつ、悲しいかな、その収拾の先が全く見えなくなっている様相だ。
その間、私が切に願っていたのは。
ロシア国内に誰か独裁プーチンに対抗できたり抑えられる人物がいないのか?!? だった。
そんな人材が存在した事実を、今回のナワリヌイ氏死亡ニュースで私は初めて知った。
上記報道内に書かれている通り、ナワリヌイ氏はプーチン政権の腐敗を鋭く批判し続けていたという。 (その反面、ご本人は「暗殺」を十分意識してもいたようだ…)
そんなナワリヌイ氏が、ご本人の認識通りに48歳の若さで暗殺されてしまった…
救いようが無いこのロシア国内の地獄絵図を一体どうすればよいのか、何の方策も見いだせない小市民の私だが。
ナワリヌイ氏が最後に話したらしい、「迫害を受けている私たちが巨大な力なんだと覚えて欲しい」とのこの言葉を。
どうかロシア国内の善良な市民の皆さんには心に留めて欲しい思いだ…