(冒頭写真は、漫画家・井出智香恵氏による新刊「毒の恋」を朝日新聞記事より転載したもの。)
冒頭から、本日の「朝日ID」よりメールにて届いた情報より一部を引用しよう。
見ず知らずの相手に恋愛感情を抱かせて現金をだまし取る国際ロマンス詐欺で、7500万円の被害に遭ったと告白した漫画家の井出智香恵さん(74)が単行本「毒の恋」(双葉社)を出版した。 ネットでのやりとりだけでなぜ信じ、大金を送り続けてしまったのか。「レディースコミックの女王」のベテラン作家が自身の体験を赤裸々に語り、再発防止を訴える。
2018年2月、井出さんのフェイスブックに1通の英文メッセージが届いた。
相手はハリウッドスターのマーク・ラファロを名乗った。半信半疑ながら、パソコンの翻訳機能を使ってやりとりした。70歳の漫画家だと写真付きで自己紹介すると、「You look pretty cool with your job(仕事をしている君の姿は最高にクールだ)」と絶賛された。
30代で結婚後は夫の暴力と放蕩(ほうとう)の中で、一人で稼いで3子を育てて離婚。そんな過去の告白に、20歳下の“マーク”は「僕は君を悲しませない」と憤ってくれた。妻と離婚調停を内密に進めており、弟の不慮の死に心を痛めていると明かした。
(以上、本日の「朝日ID」よりメールにて届いた情報より一部を引用したもの。)
引き続き、本エッセイ集 2021.05.18付記事「我が過去に経験したFacebook上の事件、あれぞ『国際ロマンス詐欺だったのか?』」からごく一部を以下に転載しよう。
つい最近、ニュース報道等で「ロマンス詐欺」と銘打つFacebook上の振り込め詐欺関連の報道に接した。
何でも、詐欺被害に遭ったのは日本国内各地の複数の60代女性達。
その詐欺の特徴とは、相手男性は“国連に勤務する医師”とのことのようで、“フィアンセ”である貴女に日本まで会いに行きたいからその旅費として100万円を振り込んで欲しい、と伝えられたらしい。
(ところがニュース報道によれば、金融機関で振り込む際に被害者女性が用紙に“カタカナ”で記入し始めたことを不審に思った窓口係員が“国際ロマンス詐欺”と見抜き詐欺であることが判明したとのことだ。 ちょっと分かりにくい話だが、その女性の場合は“完璧に”騙されていたのであろう。)
2016夏の我がフェイスブック事件と比較してみるに。
私の場合はそもそもお互いに十分に自己紹介し、私の方は亭主と娘がいるこをあちらは最初から把握している。 その立場にして決して私を“フィアンセ”と呼ぶわけもなかった。 あちらは奥様を癌で亡くされたようだが、当時16歳高校生の可愛い息子さんがいて2人でテニスをする写真等々を送ってくれたりもした。
とにかくよく写真を送ってくれる人物だった。
私とのフェイスブック上の付き合いとは、要するに“文通”だった。 筆まめな人であり同じく筆まめな私と意気投合して、一体どれ程のメールのやり取りをしただろうか。
私側としては、またとはない英語ブラッシュアップのチャンスでもあり、実際あの夏の1か月半の間に英文読解・英文記述能力が久々に急激にアップしたものだ。
別の側面から加えると、人間とはたとえメールとの手段であれ、一定期間親密に付き合えば“情が移る”ものでもあろう。
B氏に関してはご自身最愛の当時16歳の息子さんの日々の話題も多く、まさに我が“母心”に染み入るものもあったのも確かだ。
この事実を逆側面から考察するに。
我が過去のSNS上の経験がもしも「振り込め詐欺」(上述の通り私の場合は自力で未然に防いだ立場だが)であったならば、やはりその実態とは甘いものではないのかもしれない。
何でも、詐欺被害に遭ったのは日本国内各地の複数の60代女性達。
その詐欺の特徴とは、相手男性は“国連に勤務する医師”とのことのようで、“フィアンセ”である貴女に日本まで会いに行きたいからその旅費として100万円を振り込んで欲しい、と伝えられたらしい。
(ところがニュース報道によれば、金融機関で振り込む際に被害者女性が用紙に“カタカナ”で記入し始めたことを不審に思った窓口係員が“国際ロマンス詐欺”と見抜き詐欺であることが判明したとのことだ。 ちょっと分かりにくい話だが、その女性の場合は“完璧に”騙されていたのであろう。)
2016夏の我がフェイスブック事件と比較してみるに。
私の場合はそもそもお互いに十分に自己紹介し、私の方は亭主と娘がいるこをあちらは最初から把握している。 その立場にして決して私を“フィアンセ”と呼ぶわけもなかった。 あちらは奥様を癌で亡くされたようだが、当時16歳高校生の可愛い息子さんがいて2人でテニスをする写真等々を送ってくれたりもした。
とにかくよく写真を送ってくれる人物だった。
私とのフェイスブック上の付き合いとは、要するに“文通”だった。 筆まめな人であり同じく筆まめな私と意気投合して、一体どれ程のメールのやり取りをしただろうか。
私側としては、またとはない英語ブラッシュアップのチャンスでもあり、実際あの夏の1か月半の間に英文読解・英文記述能力が久々に急激にアップしたものだ。
別の側面から加えると、人間とはたとえメールとの手段であれ、一定期間親密に付き合えば“情が移る”ものでもあろう。
B氏に関してはご自身最愛の当時16歳の息子さんの日々の話題も多く、まさに我が“母心”に染み入るものもあったのも確かだ。
この事実を逆側面から考察するに。
我が過去のSNS上の経験がもしも「振り込め詐欺」(上述の通り私の場合は自力で未然に防いだ立場だが)であったならば、やはりその実態とは甘いものではないのかもしれない。
(以上、本エッセイ集2021.05.18付バックナンバーより一部を転載したもの。)
写真は2016年夏当時、我がFacebookページ宛に相手英国人男性から届いた英文メールをコピーしたものの一部。 コピーするといつもA4用紙1~3枚程の分量のメールが届いた。 個人情報につき、あえて裏面から撮影した。
これを読みこなし、いつも辞書を引きつつ同じ分量程のメールを作成して返信したものだ。
実際、ひと夏のこの英文やり取りのお蔭で、我が英語読解・作文力が大いに蘇ったものだ。
私の場合は失う物は何も無かったし、とにかく“マンツーマン”にての英文読解・筆記能力のブラッシュアップが思いもよらず叶ったものである。
漫画家の井出智香恵氏に話を戻そう。
井出氏は、国際ロマンス詐欺により7500万円の大損失を計上したようだが。
その後こうやってプロ漫画家としての能力を活かし、新刊を発刊されたことだし。
一時ではあったが、「心臓を掴まれる」程の恋愛経験をなさったのは事実であり。 そのご経験を今後如何に捉えて生きるか、こそが今後の人生を更に有意義にする好材料ともなりそうに想像する。
井出氏ご本人も、朝日新聞記事内で以下の発言をされている。
「年を重ね、仕事を失う不安や健康問題などの悩みが増えた私の『心の隙間』に詐欺師が入り込んだ。 愚かな体験だが、教訓にして欲しい。聞く耳を持たなかった私にお金を貸してくれた友人知人におわびし、死ぬまで漫画を描いて返済することを誓う。」
井出氏の場合、今後の弛まぬ漫画家活動により、きっとその損失金額を早期に回収されることだろう。