原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

小学生時代に近所の子に「小遣い銭をせびられた」思い出…

2024年10月31日 | お金
 先程、知人とお金にまつわる話題でメールのやりとりをしていて。

 我が小学生時代に実際に起こった冒頭表題の「事件」を思い出したので、本日のエッセイテーマはそれで行かせて頂きます。


 時は、小学中学年(3,4年頃)の事だが。

 昔(私が小学生時代の昭和30年後半頃)の子ども達とは、小学校から帰宅すると必ずや近所の子ども達があらかじめ約束するでもなく、庭の広い家や近くの田園等々に集結して、日が暮れそうになるまで遊んだものだ。

 その中に、私より一学年下の「Kちゃん」と言う女子がいた。
 このKちゃんは、まさにその「庭が広大な家(大農家の令嬢であり、夏休み中のラジオ体操などは、必ずKちゃん宅のその広大な庭に皆が集結して毎朝体操をしたものだ。」

 Kちゃん宅は我が家に近かったこともあり、個人的に一人で我が家に遊びに来ることもあった。
 ある時Kちゃんが、私が小遣い銭を溜め込んでいた「肝油ドロップ」の缶を発見した。 
 それを見たKちゃんが私に訴えるには。 「これお金が入っているけど、どうしたの?」 私応えて、「小遣い銭を貯めてるの」
 それを聞いた途端、Kちゃんが言い始める。 「私、お金が無くて困ってるの。 〇ちゃん(私の事)がこれをちょっとでもくれると嬉しい…」
 即座に私が諭して、「子ども同士でお金のやり取りをするべきでない、と親や先生に言われているよ。」
 それを聞いたKちゃんが、なんと泣き落とし作戦に入った!! 「〇ちゃんがこれをくれないと、私はどうしても困る… 」と更に泣き落としが酷くなる!

 対応が鬱陶しかった私は、しかたなくKちゃんに5円だけあげただろうか…

 これが癖になったしまった!!

 その後、Kちゃんは日々我が家の私の元へ訪れて、「〇ちゃんがお金をくれないと、私はホントに困る…」と相変わらず泣き落とし作戦を展開する!!
 それはそれはしつこくて。 仕方なく、私は言われるままに一回5円ずつKちゃんに渡しただろうか…

 困り果てた挙句、いつも家にいた祖母にこの件を相談した。 と言うのも、両親が共働きで帰りが遅いし、一切教育熱心でも無かった親どもが私の言うことなど聞いてくれもしない日々だった故だ。

 そうしたところ、祖母からの回答とは。
 「一切やらんでええ!!  あの家は分限者じゃ! うちよりもずっとお金がある家じゃ! そんな家の子に一銭もやらんでええ!!」

 と言われてもねえ…
 困り果てた私だったが。

 その後2人共々成長する過程を得て、この事件は自然消滅した。



 今現在思い起すに、この大規模農家のお嬢さんだったKちゃんからの「カツアゲ事件」で、私は一体如何程の我が小遣いをカツアゲされたのかは不明だ。

 (それにしても 実際この私、一旦やると決めた事柄の実行力が子供時代から旺盛で。 その頃から貯めた小遣い銭が高校生時代には数十万円単位まで増幅していて、それを近くの郵便局まで貯金通帳を自分で作りに行き。 その後もその通帳金額が増幅する一方で。  … 単身上京後、医学関係企業に勤務するようになって以降今現在に至るまで、親金銭依存一切無き人生を歩み続けている。 例えば、独身30歳時点で首都圏に単独で購入したマンション物件も全て自己資金で短期間で完済している。)



 今現在に至っては、どなたかから金銭をせびられるなる事件に遭遇することの経験も皆無だ。

 そんな私が思うに。
 遠い過去に於いて、未だ幼き小学生時代に私相手に「カツアゲ」を実行した大規模農家の娘のKちゃんは。  
 その後立派に成長されて自宅の大規模農家を引き継いでおられるのだろうか… 

 などと、ちょっと想像してみたりもする…
  

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