原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

左都子の「自然科学概論」 小講座 Ⅲ

2021年06月22日 | 学問・研究
 本日は、少し久しぶりに「左都子の『自然科学概論』小講座」を開講しよう。


 前回のシリーズⅡ に於いては、「無文字時代の科学」に関して語った。

 今回のシリーズⅢ に於いては、「歴史時代」へと時代が進む。


 冒頭写真では、その「歴史時代」に関する説明がなされている。

 「歴史時代」とは要するに “書いたものが残っている時代” を指す。
 文字がないと統計的考察が必要となるが、文字があるとその必要はないが、その前提として、文字が解読できるか否かが問題となる。
 例えば、「象形文字」(シャンポールが最初に解説した)により実証的なエジプト学が可能となった。 ある程度は統計的推測で読むそうだが。
 ただ、これは近代語に訳せないらしい。 古い時代の人々の精神構造が現代の人々と異なっている故だそうだ。 primitive mentality (未開の精神構造(性)) 要するに何を考えているのかわからない との問題がある。

 繰り返すが、当該「自然科学概論」は我が2度目の大学に於いて「科学哲学」担当の哲学者A先生が授業をして下さったのだが。
 さすがのA先生、「自然科学概論」に於いてもその天才肌が露出しているなあ。 あくまでもご自身の言葉で授業を展開されるのに引き込まれたものだ。

           
 未開の人々には2つの思考がある。
 〇 日常的には現代の我々の志向と同じ。
 〇 集団の中でのrepresentation 表現、 prelogic前論理  論理が無視されている思考形態 
 レビューストレイス 構造主義
  logicの使い方が違うだけで、根本的には我々と同じ。
        以上のように、いろいろな見解が存在する。
 例えば、エジプトのトト(神)は、あるときはヒヒ、月として語られている。
 ソビエトの学者は、現代の科学も統一した見解があるわけではなく、古代人と大差はない。ある場合は相対的理論、生物学的でもある、と言っている。
 発達心理学者のピアジュは、人間は発達段階により、様々な精神構造を持つと言う。 例えば幼児のその対象は視界にあるものもみであり、古代人の精神構造と中でのものの捉え方と似ている、と言っている。
 要するに、子どもは言葉を大人と同じように使っていない?
 進化論のように、生物学的に脳(ハードウェア)が変わってきたとは思えない。 脳の使い方に変化があるのでは? (これはA先生のご持論か?)


           
 次なるテーマは、エジプト文明。
 (私事だが、エジプトへは娘が中2の夏に家族旅行をした。 その旅行をする前にこのA先生の講義ノートを読んでおけばよかった、と今更反省…)

 少し端折って、我が興味がある部分のみ紹介するが。
 古代においていちばん高い水準の科学はアレクサンドリアにあった。 しかし、今話題にする大昔のエジプト文明に於いては科学は×(バツ) (科学が科学として成立していなかったとの意味か??)

 我がエジプト旅行記に戻るが、アレクサンドリアも行ったのになあ。
 地中海に面する都市の中で一番美しいと言われているようだが。 我が印象では、何だか街全体が“土色” (我が想像ではサハラ砂漠から風により届く土で?)、美しさの欠片も無かった記憶があるのだが…


           


           

 以下は説明を省略させていただくが。
 
 本日は、天才肌哲学者 A先生による我が2度目の大学にて受講した「自然科学概論」講義ノートより、第三弾を綴らせていただいた。
 

この記事についてブログを書く
« ウガンダ選手団のコロナ陽性... | TOP | 五輪会場で酒売るつもりだっ... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 学問・研究