身の回りのチャンスとは

2010-05-23 13:56:44 | 日記
5月終わりから6月はじめにかけて、近隣中学校の修学旅行が企画されています。

藤沢市立第一中の修学旅行は、この数年、それまで定番だった京都奈良から、長野県の農家に一泊して収穫体験するものに変わっています(もう一泊は別予定)。

例年そうですが、多くの塾生たちが、出発するまでは不平を口にしていますが、帰ってくると「すっごく良かった!」と言って、目を輝かせてその体験の様子を話してくれます。

こういう時は、その満足感や高揚感を勉強に点火(転化)する一つのチャンスです。

彼らは受験生ですから、来年の入試に向かってこの数ヶ月で地理や歴史といった、前学年までに学んだ科目の復習をしておかなければなりませんが、こうした科目を好まない子にとっては、この復習の過程はある種苦痛でもあるらしく、何かの切っ掛けでもなければなかなか熱を込めて取り組むことができません。

でも、元々頭の柔らかい年齢ですから、農業体験、或いは収穫体験などを通じてこうしたことへの関心が生まれたときに、このタイミングを逃さずこれらの知識を授業の中に織り交ぜて進める工夫をすることで、その柔らかさは驚くほどの吸収力を発揮してくれることが珍しくないのです。


考えてみれば、身の回りの様々な出来事の中に、これと似た「切っ掛け」はいつでもこれを活用してくれる機会を待っているに違いありません。

私たちは、そうしたことを念頭に、感性のアンテナを高く張り出して周囲に目を配ることが大切であると思います。



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