※みなさんも是非、下記の共同声明への署名・宣伝にご協力をお願いします。
★『私たちは現日本政府の体制変革(レジームチェンジ)に反対します』
「私たちは現日本政府による全面的憲法改定に反対します」
現在、日本の政府与党は「戦後レジームからの脱却」というスローガンのもとで憲法改定をめざしています。その最大のねらいは、日本国憲法によっていましめられている国家権力をそのたがから外すことです。
この「レジームチェンジ(体制変革)」の意図は、政権政党である自民党の改憲草案(2005年10月28日発表)に目立たないように盛り込まれています。
第一に、そこには、「公益」による基本的人権と市民的自由の留保、平和主義の縮小あるいは実質的停止、政教分離原則の緩和あるいは実質的廃止などが示されています。これは、「国民主権」・「平和主義」・「基本的人権の尊重」という三大原則をかかげる日本国憲法の根幹に反民主主義的な改変を加えるものです。
第二に、硬性憲法である現憲法の改定に関して定められた条文「第九十六条」が、主権者である国民の意思を正当かつ公平にはかる手続きなしで、国政の側からの憲法改定の発議と採決のみによって憲法の改定ができるよう変えられています。この条文の改定が行われれば、日本国憲法は硬性憲法の性格を実質的に失い、主権者である国民の意思と無関係に、政権側の都合でいつでもどのようにでも憲法を、その根幹すら変えることができるようになります。
この二つの点から、「戦後レジームからの脱却」をかかげるこの改憲は、単なる条文の部分的修正にとどまらず、憲法そのものの全面的改定、すなわち、日本の政体の非民主的変更を宣言するものだと考えることができます。今回、現政府与党の思惑通りの改憲がなされれば、日本国憲法はその民主主義の理念と立憲的性質を弱められ、まったく違うものに変えられてしまうでしょう。
実際に、現在の日本の政府与党の多数を占める自民党の政治行動には、民主主義的観点から、多くの危険な具体的兆候がうかがえます。特に1990年代以降、自民党は国権の発動を容易にし、基本的人権に制約を加え、軍事を優先するという国家主義的な政策を段階的に推しすすめています。現政府与党幹部、特に自民党執行部は「戦後レジームからの脱却」をかかげ、自らの改憲草案(2005年10月28日発表)に沿って、国の最高法規である現行憲法をないがしろにし、「第九十九条」に定められた国務大臣、国会議員、裁判官などの公務員の憲法尊重・擁護義務などあってなきもののごとく振る舞っています。この自民党の議員たちによる、「時代に合わない」という現行憲法への抽象的で一方的な非難、人権はエゴイズムを肥大させて社会の秩序と規範に悪影響を及ぼすものだとして執拗に繰り返される言説、自らに都合のいいようになされる強引な憲法解釈。そして、憲法の原理を逸脱し、憲法違反さえ疑われる、すでに実施された、あるいは立案・計画されている数々の政策。これらを日々目の当たりにして、私たちは十分にリアリティのある危惧を抱いています。
つまり、現政府与党のもくろむ改憲とは、「主権者である国民が国家に命令する」立憲主義を否定し、「国家が一方的に国民に命令する」ことを可能にするための全面的改憲であると言うことができます。
もちろん、ただ一度の改憲だけで民主主義や立憲主義を犠牲にした「レジームチェンジ(体制変革)」が完遂するわけではなく、また、平和と自由を愛する日本人とその構成する日本社会とが、危険な全体主義へとその行動様式を今すぐに変えることはないかもしれません。しかし、今回の改憲の意図により、日本という国家が、反民主主義的、反立憲主義的な方向に歩をすすめることを止める法体系上の枠組みが無力化されることは避けられません。また、日本が第二次世界大戦中の全体主義・軍国主義体制の中で経験したとおり、体制変革が中長期的に日本人の政治的意識・行動を非民主的な方向に変えてゆくことも否定できません。すでに、現状においても、ジャーナリズムの少なからぬ部分が自民党のめざす民主主義的、立憲主義的とはいえない改憲を意図的に、あるいは誘導的で恣意的な政府公報の主張に沿う形で支持しています。この状況の中でひとたびそのような「レジームチェンジ(体制変革)」を許してしまえば、今後の日本と国際社会の未来に大きな禍根を残すであろうことは、第二次世界大戦中の従軍慰安婦をめぐる昨今の日本の政権政党の責任逃れの態度や人道的視点の欠如を見ても容易に想像できます。
もうひとつ、日米関係のあり方も私たちに少なからぬ危惧を抱かせます。日本では、半世紀にわたる東西冷戦時から、グローバリズムの波が世界を席巻する現在にいたるまで、その折々にアメリカの軍事戦略を支援・補完するために、その要請によって数多くの規約がつくられてきました。日米安全保障条約の締結、戦時での行動指針の定められた新ガイドライン、アーミテージレポート、年次改革要望書、在日米軍の再編成のための膨大な予算支出、そして集団的自衛権の範囲を広げる憲法解釈変更の試み。時を経るにつれて、それらの規約は、国の最高法規であり、上位法であるはずの憲法の条文を実質的に無効化させ、国民の側にあるはずの主権を国家へとシフトさせてきています。そして、今回の改憲は、これまでで最も露骨な形でその最終目的を達しようとしています。
今まさに、日本国民は、同盟国アメリカと政治・外交的に一体をなす現政権の「利益」に完全に屈従する危機に直面しています。それは同時に、日本という国が本来の主権を失い、アメリカの軍事戦略上の実質的な属領となることを意味しています。そうなれば、現自衛隊はアメリカの支配下の兵団として、その軍事戦略にいやおうなく追従させられることになるでしょう。
残念なのは、日本で、その全面的な憲法改定、あるいは新憲法制定の目的が、大部分の国民に十分に理解されないまますすめられていることです。その理由は、その意図を理解すれば大多数の国民が反対するからにほかなりません。私たちは、一国至上主義を貫く米国の軍事戦略に奉仕するために、国外へ日本の軍事力を展開すること、戦争によって日本と、そして世界の人々の血を流すことを許しません。
戦後の歴史をふりかえると、第二次世界大戦の戦前戦中の支配勢力にルーツを持ち、日本で戦後、ほぼすべての時期を与党として過ごした自民党は、第二次世界大戦敗戦直後に作られた民主的な現日本国憲法を否定する「自主憲法」の制定を長期的目標としてかかげてきました。今、第二次世界大戦時の「大東亜共栄圏」という他国への侵略、占領施策の責任者の一人であった岸信介の孫であり、岸信介の遺志を継ぐ安倍晋三によって、その危険な策謀が実行されようとしています。安倍晋三は2006年9月の総理大臣就任直後に、前回2005年8月の衆議院総選挙では公約として明示されていなかった「戦後レジームからの脱却」をスローガンとしてかかげ、その具体的な方策を憲法改定という形で早期におこなうことを公言しており、絶対多数の議席を持つ自民党全体でそのアクションを強くすすめています。これは国民主権、立憲主義をとる民主主義国においては、自国の基本的価値を自ら否定する暴挙といえます。
今や、「経済大国」として国際社会に大きな影響力を持つ日本によるみずからの民主主義の明示的で意図的な縮小あるいは否定は、世界平和にとって大きな脅威となることでしょう。1930年代に世界を悲劇に導いたファシズムの横暴を21世紀の日本で繰り返してはならない。これが、過去のあやまちによる戦争の惨禍を深く反省し、現日本政府の推しすすめる国家主義的政策とその非民主性に疑問を持ち、将来の日本国の脅威とその国権による専横とを危ぶむ私たちの願いです。それは、真の民主主義の力を信じる私たちひとりひとりの願いなのです。
★「私たちは現政府与党が成立をめざす、『憲法改定手続法案(国民投票法案)』に次の理由で反対します」
憲法の目的は主権者である国民が国家権力を規制することであり、その憲法改定手続は、国民主権と基本的人権の尊重という民主主義の基本理念にのっとった公平で公正で明快な内容であるべきです。そのため、第一に、憲法を改定する手続きである国民投票は民意を正確に反映する投票制度であること、第二に、国民の的確な意思決定のためにできるだけ多様な政治的意見に接することができること、第三に、広く深く国民的論議がなされるために自由で公正な国民投票運動が保証されることが必要です。現政府与党の法案は、次のような点で先の「公平で公正で明快な国民投票の要件」を満たす内容とは考えられません。
1. 本国民投票法案には最低投票率の規定が設けられておらず、有権者の二割程度の賛成票だけでも条文の改定が可能なこと。(憲法の基本原則、民主的・立憲的根幹が簡単に変更されてしまう内容であること。)
2. 国民投票において、投票運動での自由な言論活動に罰則とともに設けられている制限があり、罰則の適用が恣意的になされる危険性を排除できないこと。(その罰則・制限が、現憲法を擁護する立場の者にとってのみ不利にはたらくと考えられること。)
3. 国民が改憲案についての賛否を判断するための広報の公平性が保証されないこと。(国民投票広報協議会に参加できる人員、及び公費で賄われる広報が国会の議席数に応じて割り振られるため、多数の議席を占める政党が一方的に有利になること。また、制限なしの有料広告は財力のある側だけに一方的に有利になること。)
4. 憲法改定についての国会の発議から国民投票までの期間が短いこと。(国民が的確に意思決定できるかどうか疑問があること。)
5. 国民投票における、賛否を問うための投票方式があいまいになっていること。(抱き合わせによる恣意的な誘導を避けるため、個別の条文ごとに賛否の意思表示ができる投票方式にするべきだが、その点があいまいであること。)
★「私たちは現日本政府の体制変革(レジームチェンジ)に反対し、現行憲法の民主主義原理の発展と具体化を求めます」
私たちは、現日本政府がめざす体制変革(レジームチェンジ)によって、日本が与党や行政指揮者の意向によって何の留保もなく戦争のできる国にされてしまうことに反対します。
私たちは、日本が非民主主義的あるいは立憲主義を否定する国に変えられてしまうことをなんとしても食い止めたいと願っています。
私たちは、日本が国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という現行憲法の原理を発展させ、具体化させることを求めています。
私たちは、日本の平和と民主主義の恩恵を世界中の人々と共有することを望んでいます。
私たちは、それが自由と平和を愛し民主主義の擁護・拡大を望む世界の諸国民の願いでもあると信じます。
日本の政府与党である自民党が、「体制変革(レジームチェンジ)」の意思を公言して憲法改定手続法をスタートさせようとしている今、残された時間は多くありません。
私たちは、私たちのこの意思が歴史の審判に耐えうるものであることを祈念しながら、このメッセージを世界中に送ります。そしてこのアクションが、国際社会全体を次のステージへと導く「平和への道」を切り開くことを願っています。心ある世界市民が、私たちの日本と、そして全世界の平和と民主主義を勝ちえるためのこのプロジェクトに、それぞれの国で、その地域社会で、その生活の場で連帯してくださることを心からお願いいたします。
2007年5月3日
http://kokumintouhyou.blog98.fc2.com/
★『私たちは現日本政府の体制変革(レジームチェンジ)に反対します』
「私たちは現日本政府による全面的憲法改定に反対します」
現在、日本の政府与党は「戦後レジームからの脱却」というスローガンのもとで憲法改定をめざしています。その最大のねらいは、日本国憲法によっていましめられている国家権力をそのたがから外すことです。
この「レジームチェンジ(体制変革)」の意図は、政権政党である自民党の改憲草案(2005年10月28日発表)に目立たないように盛り込まれています。
第一に、そこには、「公益」による基本的人権と市民的自由の留保、平和主義の縮小あるいは実質的停止、政教分離原則の緩和あるいは実質的廃止などが示されています。これは、「国民主権」・「平和主義」・「基本的人権の尊重」という三大原則をかかげる日本国憲法の根幹に反民主主義的な改変を加えるものです。
第二に、硬性憲法である現憲法の改定に関して定められた条文「第九十六条」が、主権者である国民の意思を正当かつ公平にはかる手続きなしで、国政の側からの憲法改定の発議と採決のみによって憲法の改定ができるよう変えられています。この条文の改定が行われれば、日本国憲法は硬性憲法の性格を実質的に失い、主権者である国民の意思と無関係に、政権側の都合でいつでもどのようにでも憲法を、その根幹すら変えることができるようになります。
この二つの点から、「戦後レジームからの脱却」をかかげるこの改憲は、単なる条文の部分的修正にとどまらず、憲法そのものの全面的改定、すなわち、日本の政体の非民主的変更を宣言するものだと考えることができます。今回、現政府与党の思惑通りの改憲がなされれば、日本国憲法はその民主主義の理念と立憲的性質を弱められ、まったく違うものに変えられてしまうでしょう。
実際に、現在の日本の政府与党の多数を占める自民党の政治行動には、民主主義的観点から、多くの危険な具体的兆候がうかがえます。特に1990年代以降、自民党は国権の発動を容易にし、基本的人権に制約を加え、軍事を優先するという国家主義的な政策を段階的に推しすすめています。現政府与党幹部、特に自民党執行部は「戦後レジームからの脱却」をかかげ、自らの改憲草案(2005年10月28日発表)に沿って、国の最高法規である現行憲法をないがしろにし、「第九十九条」に定められた国務大臣、国会議員、裁判官などの公務員の憲法尊重・擁護義務などあってなきもののごとく振る舞っています。この自民党の議員たちによる、「時代に合わない」という現行憲法への抽象的で一方的な非難、人権はエゴイズムを肥大させて社会の秩序と規範に悪影響を及ぼすものだとして執拗に繰り返される言説、自らに都合のいいようになされる強引な憲法解釈。そして、憲法の原理を逸脱し、憲法違反さえ疑われる、すでに実施された、あるいは立案・計画されている数々の政策。これらを日々目の当たりにして、私たちは十分にリアリティのある危惧を抱いています。
つまり、現政府与党のもくろむ改憲とは、「主権者である国民が国家に命令する」立憲主義を否定し、「国家が一方的に国民に命令する」ことを可能にするための全面的改憲であると言うことができます。
もちろん、ただ一度の改憲だけで民主主義や立憲主義を犠牲にした「レジームチェンジ(体制変革)」が完遂するわけではなく、また、平和と自由を愛する日本人とその構成する日本社会とが、危険な全体主義へとその行動様式を今すぐに変えることはないかもしれません。しかし、今回の改憲の意図により、日本という国家が、反民主主義的、反立憲主義的な方向に歩をすすめることを止める法体系上の枠組みが無力化されることは避けられません。また、日本が第二次世界大戦中の全体主義・軍国主義体制の中で経験したとおり、体制変革が中長期的に日本人の政治的意識・行動を非民主的な方向に変えてゆくことも否定できません。すでに、現状においても、ジャーナリズムの少なからぬ部分が自民党のめざす民主主義的、立憲主義的とはいえない改憲を意図的に、あるいは誘導的で恣意的な政府公報の主張に沿う形で支持しています。この状況の中でひとたびそのような「レジームチェンジ(体制変革)」を許してしまえば、今後の日本と国際社会の未来に大きな禍根を残すであろうことは、第二次世界大戦中の従軍慰安婦をめぐる昨今の日本の政権政党の責任逃れの態度や人道的視点の欠如を見ても容易に想像できます。
もうひとつ、日米関係のあり方も私たちに少なからぬ危惧を抱かせます。日本では、半世紀にわたる東西冷戦時から、グローバリズムの波が世界を席巻する現在にいたるまで、その折々にアメリカの軍事戦略を支援・補完するために、その要請によって数多くの規約がつくられてきました。日米安全保障条約の締結、戦時での行動指針の定められた新ガイドライン、アーミテージレポート、年次改革要望書、在日米軍の再編成のための膨大な予算支出、そして集団的自衛権の範囲を広げる憲法解釈変更の試み。時を経るにつれて、それらの規約は、国の最高法規であり、上位法であるはずの憲法の条文を実質的に無効化させ、国民の側にあるはずの主権を国家へとシフトさせてきています。そして、今回の改憲は、これまでで最も露骨な形でその最終目的を達しようとしています。
今まさに、日本国民は、同盟国アメリカと政治・外交的に一体をなす現政権の「利益」に完全に屈従する危機に直面しています。それは同時に、日本という国が本来の主権を失い、アメリカの軍事戦略上の実質的な属領となることを意味しています。そうなれば、現自衛隊はアメリカの支配下の兵団として、その軍事戦略にいやおうなく追従させられることになるでしょう。
残念なのは、日本で、その全面的な憲法改定、あるいは新憲法制定の目的が、大部分の国民に十分に理解されないまますすめられていることです。その理由は、その意図を理解すれば大多数の国民が反対するからにほかなりません。私たちは、一国至上主義を貫く米国の軍事戦略に奉仕するために、国外へ日本の軍事力を展開すること、戦争によって日本と、そして世界の人々の血を流すことを許しません。
戦後の歴史をふりかえると、第二次世界大戦の戦前戦中の支配勢力にルーツを持ち、日本で戦後、ほぼすべての時期を与党として過ごした自民党は、第二次世界大戦敗戦直後に作られた民主的な現日本国憲法を否定する「自主憲法」の制定を長期的目標としてかかげてきました。今、第二次世界大戦時の「大東亜共栄圏」という他国への侵略、占領施策の責任者の一人であった岸信介の孫であり、岸信介の遺志を継ぐ安倍晋三によって、その危険な策謀が実行されようとしています。安倍晋三は2006年9月の総理大臣就任直後に、前回2005年8月の衆議院総選挙では公約として明示されていなかった「戦後レジームからの脱却」をスローガンとしてかかげ、その具体的な方策を憲法改定という形で早期におこなうことを公言しており、絶対多数の議席を持つ自民党全体でそのアクションを強くすすめています。これは国民主権、立憲主義をとる民主主義国においては、自国の基本的価値を自ら否定する暴挙といえます。
今や、「経済大国」として国際社会に大きな影響力を持つ日本によるみずからの民主主義の明示的で意図的な縮小あるいは否定は、世界平和にとって大きな脅威となることでしょう。1930年代に世界を悲劇に導いたファシズムの横暴を21世紀の日本で繰り返してはならない。これが、過去のあやまちによる戦争の惨禍を深く反省し、現日本政府の推しすすめる国家主義的政策とその非民主性に疑問を持ち、将来の日本国の脅威とその国権による専横とを危ぶむ私たちの願いです。それは、真の民主主義の力を信じる私たちひとりひとりの願いなのです。
★「私たちは現政府与党が成立をめざす、『憲法改定手続法案(国民投票法案)』に次の理由で反対します」
憲法の目的は主権者である国民が国家権力を規制することであり、その憲法改定手続は、国民主権と基本的人権の尊重という民主主義の基本理念にのっとった公平で公正で明快な内容であるべきです。そのため、第一に、憲法を改定する手続きである国民投票は民意を正確に反映する投票制度であること、第二に、国民の的確な意思決定のためにできるだけ多様な政治的意見に接することができること、第三に、広く深く国民的論議がなされるために自由で公正な国民投票運動が保証されることが必要です。現政府与党の法案は、次のような点で先の「公平で公正で明快な国民投票の要件」を満たす内容とは考えられません。
1. 本国民投票法案には最低投票率の規定が設けられておらず、有権者の二割程度の賛成票だけでも条文の改定が可能なこと。(憲法の基本原則、民主的・立憲的根幹が簡単に変更されてしまう内容であること。)
2. 国民投票において、投票運動での自由な言論活動に罰則とともに設けられている制限があり、罰則の適用が恣意的になされる危険性を排除できないこと。(その罰則・制限が、現憲法を擁護する立場の者にとってのみ不利にはたらくと考えられること。)
3. 国民が改憲案についての賛否を判断するための広報の公平性が保証されないこと。(国民投票広報協議会に参加できる人員、及び公費で賄われる広報が国会の議席数に応じて割り振られるため、多数の議席を占める政党が一方的に有利になること。また、制限なしの有料広告は財力のある側だけに一方的に有利になること。)
4. 憲法改定についての国会の発議から国民投票までの期間が短いこと。(国民が的確に意思決定できるかどうか疑問があること。)
5. 国民投票における、賛否を問うための投票方式があいまいになっていること。(抱き合わせによる恣意的な誘導を避けるため、個別の条文ごとに賛否の意思表示ができる投票方式にするべきだが、その点があいまいであること。)
★「私たちは現日本政府の体制変革(レジームチェンジ)に反対し、現行憲法の民主主義原理の発展と具体化を求めます」
私たちは、現日本政府がめざす体制変革(レジームチェンジ)によって、日本が与党や行政指揮者の意向によって何の留保もなく戦争のできる国にされてしまうことに反対します。
私たちは、日本が非民主主義的あるいは立憲主義を否定する国に変えられてしまうことをなんとしても食い止めたいと願っています。
私たちは、日本が国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という現行憲法の原理を発展させ、具体化させることを求めています。
私たちは、日本の平和と民主主義の恩恵を世界中の人々と共有することを望んでいます。
私たちは、それが自由と平和を愛し民主主義の擁護・拡大を望む世界の諸国民の願いでもあると信じます。
日本の政府与党である自民党が、「体制変革(レジームチェンジ)」の意思を公言して憲法改定手続法をスタートさせようとしている今、残された時間は多くありません。
私たちは、私たちのこの意思が歴史の審判に耐えうるものであることを祈念しながら、このメッセージを世界中に送ります。そしてこのアクションが、国際社会全体を次のステージへと導く「平和への道」を切り開くことを願っています。心ある世界市民が、私たちの日本と、そして全世界の平和と民主主義を勝ちえるためのこのプロジェクトに、それぞれの国で、その地域社会で、その生活の場で連帯してくださることを心からお願いいたします。
2007年5月3日
http://kokumintouhyou.blog98.fc2.com/
「やらせタウンミーティング」やら「ナントカ還元水」やら「産む機械」発言やらで支持率急落の安倍マルコス政権ですが、とうとう迷走の果てに、「どうせ嫌われるなら毒食らわば皿までも」と、愈々地金をさらけ出しての居直りに転じました。教育基本法改悪に続いて、少年法改悪、全国学力テストの強行実施、米軍再編促進法の制定と、最近その暴走ぶりがとみに目についています。
その中で今度は、自民党が、お手盛り「国民投票」による改憲を想定したスケジュール表を既に用意している事が分りました。「しんぶん赤旗」のスクープ記事によると、<2011年夏に改憲を発議し、同年秋に例のお手盛り「国民投票」で改憲クーデターを強行する>という事のようです。
以下が、自民党の憲法審議会および国民投票法にかんする特命委員会(委員長・中川昭一政調会長)などの会合で示された、その「国民投票実施までの経過と見通し(イメージ図)」=「改憲クーデター計画」の概略です。
●2007年5月 改憲手続(国民投票)法案の成立・公布
●同年8月頃(参院選後) 臨時国会で「衆参に憲法審査会設置」。自民党は憲法審査会で「具体的改憲の骨子案の作成など」に入る。
●2010年5月 (改憲手続法案成立の場合)3年後の同法施行開始
●2011年夏頃 衆参両院で改憲発議→お手盛り手続法で承認
●同年秋頃 「対米従属、海外派兵、国家・財界優先、人民奴隷化」の現代版「大日本帝国憲法」公布
どうりで、
★少し審議するだけでも次から次へとボロが出て、ワザと参加しにくい日程を設定してでっち上げた各地の「拙速」公聴会ですら、圧倒的多数の公述人から改憲反対や危惧・疑問の声が噴出しているにも関わらず、それには一切耳を貸さず、
★「何故、最低投票率の規定を定めないのか」(←仮に投票率4割なら僅か2割超の賛成で改憲出来る!)と聞かれても「ボイコット運動を扇動されるから」と的外れな答弁しか出来ず、「ボイコットも国民の意思表示の一つの現われじゃないか、それを何故頭から否定するのか」と改めて問われると、答弁不能に陥って、それ以上は何も答えられず、
★「公務員や教師は自分の地位を利用して投票者に圧力をかけるから規制する」と屁理屈をこねて、「公務員や教師も、国民として意思表示をする権利があるのは当然じゃないか」「それを聞く聞かないは国民が決めることであって、政治家が規制する事ではない」とか、「大企業の経営者が従業員や下請け業者に圧力をかけたり、高級官僚が利益誘導で地元の業者を締め付けたり、そういう"ぐるみ選挙"については、今までもこれからも野放しにしているくせに、公務員や教師の一般職・労組員だけを目の敵にするのは、完全なダブルスタンダードじゃないか」と改めて問われると、これも答弁不能に陥って、それ以上は何も答えられず、
★「その改憲手続や改憲投票を管理・施行するのは、国会の議席数に応じて(与党中心に)選ばれる選挙広報協議会がそれを行うという、これじゃあ完全なお手盛り選挙じゃないか」という疑問にも、何らまともに答えられず、
★「公務員や教師の自由な意思表示を封じ込めておいて(←マバタキしただけでも捕まる恐れが大の共謀罪!)、与党改憲派・財界主導の有料意見広告や有料CMは投票日2週間前まで野放し」というのでは、 「金にモノを言わせての憲法ジャックじゃないか」という疑問にも、何らまともに答えられず、
それでも 「ただひたすら先に結論在りき」で、誰から何と言われようと「どうせ嫌われるなら毒食らわば皿までも」で、遮二無二突っ走っているのです。
それでなくても、アメリカからは、「ウソ・デタラメのイラク戦争から撤退する国が相次いで、このままでは米・英・豪州だけが「裸の王様」に成りかねないので、これからは日本にも、何くれと無くその穴埋めを図ってもらえるようにしたい」と、やいのやいのと催促されていますので。しかしこれでは、民主主義なんて形だけの、完全な出来レースじゃないか!
(関連記事)
・自民、改憲へ日程表 「11年夏発議 秋に国民投票」 手続き法成立 即「骨子」作り 党内会合で提示(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-05-01/2007050101_01_0.html
・「赤旗がスクープした自民党の改憲日程表です。」(日本国憲法擁護連合~法大OBのブログ)
http://navy.ap.teacup.com/union/792.html
・国会で起こっている異常事態(許すな!憲法改悪・市民連絡会)
http://web-kenpou.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_b52b.html
しかし、こんな出来レースに易々と騙されるほど、我々はバカではありません。如何に安倍マルコスが必死になって、対米盲従・弱者切捨て・生活権蹂躙の「アジア版"バナナ共和国"(注)」「美しい国」や「戦前レジームの復権」にこれ勤めようと、ワーキング・プアやネットカフェ難民の現実に目を向ければ向けるほど、愛国心や自己責任論だけでは食ってはいけない事に、庶民も次第に気がついてきています。
一頃の右傾化風潮ピークの時期と比べると、マスコミの世論調査でも9条改憲に躊躇する意見がじわじわと増えてきています。この5月3日憲法記念日の催しにしても、現職首相のウヨ・マルコスは公務員の立場も投げ捨てて露骨に現憲法を貶めるような憲法談話を吐きましたが、それとは裏腹に各地の「9条の会」主催の集会や講演会は、どこも過去最高の参加を記録しました。
(関連記事)
・日本国憲法施行60周年に当たっての内閣総理大臣談話(首相官邸HP)
「現行憲法の基本原則は広く国民に浸透」云々の煙幕の後に「憲法制定時には想像もつかなかったような大きな変化に直面・・・戦後レジームを原点にさかのぼって大胆に見直し」云々とある。しかし、例えばその改憲理由の一つに「経済のめざましい発展やグローバル化・・・など、憲法制定時には想像もつかなかったような大きな変化」云々を挙げているが、それならば尚更の事、偽装請負やネットカフェ難民を生み出さないような、日本国憲法に基づいた政治が求められる筈なのに。なるほど、ネットカフェ難民やワーキング・プアや偽装請負の搾取の上に胡坐をかく側からすれば、確かにこの憲法は邪魔だわな。
http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/05/03danwa.html
・「憲法第9条は平和に貢献」78% 朝日新聞世論調査(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0501/TKY200705010415.html
・「九条」見直しに警戒感(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20070430.html
・憲法施行60周年のつどい(9条の会・おおさか)
当日は仕事でどうしても参加出来なかった。参加したかったなあ・・・。
http://osaka9.hp.infoseek.co.jp/20070503syukaipr.html
勿論、敵もそれを手をこまねいて座視している訳ではありません。改憲派の集会でも、「9条の会」「憲法行脚の会」などの護憲派の動きに対抗して、改憲ファシズムの「国民」運動に草の根ウヨクを動員していく事が決議されました。実際に権力を握っているのは安倍を筆頭にした靖国派であり新自由主義派であり、これらが内部では互いに矛盾・対立を抱えながらも、「アジア版"バナナ共和国"」「美しい国」の本格構築にむけて、野望を研ぎ澄ましています。北朝鮮・拉致問題や中国国内の人権蹂躙・少数民族問題などを、国内の不満逸らしと治安強化の、格好の奇貨として。これらの案件を国際人権問題としてではなく、ひたすら右傾化と政権安定、「資本家天国」維持の捌け口として。そして、その野望は日々一刻と現実にその姿を現してきています。
片や、愛国心や自己責任論のメッキが次第に剥がれつつある一方で、改憲派の世論操作や権力を嵩にきての治安強化や「出来レース」も次第に功を奏しつつある、というのが現状です。護憲派と改憲派ががっぷり四つに組んでいるのが、今の政治情勢なのです。我々は決して奴らの野望を許してはならない。
・(注)バナナ共和国:
アメリカ帝国主義に政治的・経済的実権を握られていた、かつての中南米の共和国を揶揄した表現。但し現在ではこの地域は、キューバ・ベネズエラ・ニカラグアなどを筆頭に、急速に「米国の裏庭」から脱しつつあります。
翻って今の日本は、象徴天皇制の非共和国であり独占資本主義国でもあるので、この比喩は必ずしも適切ではないとは思いましたが、日本の対米従属ぶりはもう当該例ともドッコイドッコイなのが現状なので、敢えて比喩として使いました。
その中で今度は、自民党が、お手盛り「国民投票」による改憲を想定したスケジュール表を既に用意している事が分りました。「しんぶん赤旗」のスクープ記事によると、<2011年夏に改憲を発議し、同年秋に例のお手盛り「国民投票」で改憲クーデターを強行する>という事のようです。
以下が、自民党の憲法審議会および国民投票法にかんする特命委員会(委員長・中川昭一政調会長)などの会合で示された、その「国民投票実施までの経過と見通し(イメージ図)」=「改憲クーデター計画」の概略です。
●2007年5月 改憲手続(国民投票)法案の成立・公布
●同年8月頃(参院選後) 臨時国会で「衆参に憲法審査会設置」。自民党は憲法審査会で「具体的改憲の骨子案の作成など」に入る。
●2010年5月 (改憲手続法案成立の場合)3年後の同法施行開始
●2011年夏頃 衆参両院で改憲発議→お手盛り手続法で承認
●同年秋頃 「対米従属、海外派兵、国家・財界優先、人民奴隷化」の現代版「大日本帝国憲法」公布
どうりで、
★少し審議するだけでも次から次へとボロが出て、ワザと参加しにくい日程を設定してでっち上げた各地の「拙速」公聴会ですら、圧倒的多数の公述人から改憲反対や危惧・疑問の声が噴出しているにも関わらず、それには一切耳を貸さず、
★「何故、最低投票率の規定を定めないのか」(←仮に投票率4割なら僅か2割超の賛成で改憲出来る!)と聞かれても「ボイコット運動を扇動されるから」と的外れな答弁しか出来ず、「ボイコットも国民の意思表示の一つの現われじゃないか、それを何故頭から否定するのか」と改めて問われると、答弁不能に陥って、それ以上は何も答えられず、
★「公務員や教師は自分の地位を利用して投票者に圧力をかけるから規制する」と屁理屈をこねて、「公務員や教師も、国民として意思表示をする権利があるのは当然じゃないか」「それを聞く聞かないは国民が決めることであって、政治家が規制する事ではない」とか、「大企業の経営者が従業員や下請け業者に圧力をかけたり、高級官僚が利益誘導で地元の業者を締め付けたり、そういう"ぐるみ選挙"については、今までもこれからも野放しにしているくせに、公務員や教師の一般職・労組員だけを目の敵にするのは、完全なダブルスタンダードじゃないか」と改めて問われると、これも答弁不能に陥って、それ以上は何も答えられず、
★「その改憲手続や改憲投票を管理・施行するのは、国会の議席数に応じて(与党中心に)選ばれる選挙広報協議会がそれを行うという、これじゃあ完全なお手盛り選挙じゃないか」という疑問にも、何らまともに答えられず、
★「公務員や教師の自由な意思表示を封じ込めておいて(←マバタキしただけでも捕まる恐れが大の共謀罪!)、与党改憲派・財界主導の有料意見広告や有料CMは投票日2週間前まで野放し」というのでは、 「金にモノを言わせての憲法ジャックじゃないか」という疑問にも、何らまともに答えられず、
それでも 「ただひたすら先に結論在りき」で、誰から何と言われようと「どうせ嫌われるなら毒食らわば皿までも」で、遮二無二突っ走っているのです。
それでなくても、アメリカからは、「ウソ・デタラメのイラク戦争から撤退する国が相次いで、このままでは米・英・豪州だけが「裸の王様」に成りかねないので、これからは日本にも、何くれと無くその穴埋めを図ってもらえるようにしたい」と、やいのやいのと催促されていますので。しかしこれでは、民主主義なんて形だけの、完全な出来レースじゃないか!
(関連記事)
・自民、改憲へ日程表 「11年夏発議 秋に国民投票」 手続き法成立 即「骨子」作り 党内会合で提示(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-05-01/2007050101_01_0.html
・「赤旗がスクープした自民党の改憲日程表です。」(日本国憲法擁護連合~法大OBのブログ)
http://navy.ap.teacup.com/union/792.html
・国会で起こっている異常事態(許すな!憲法改悪・市民連絡会)
http://web-kenpou.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_b52b.html
しかし、こんな出来レースに易々と騙されるほど、我々はバカではありません。如何に安倍マルコスが必死になって、対米盲従・弱者切捨て・生活権蹂躙の「アジア版"バナナ共和国"(注)」「美しい国」や「戦前レジームの復権」にこれ勤めようと、ワーキング・プアやネットカフェ難民の現実に目を向ければ向けるほど、愛国心や自己責任論だけでは食ってはいけない事に、庶民も次第に気がついてきています。
一頃の右傾化風潮ピークの時期と比べると、マスコミの世論調査でも9条改憲に躊躇する意見がじわじわと増えてきています。この5月3日憲法記念日の催しにしても、現職首相のウヨ・マルコスは公務員の立場も投げ捨てて露骨に現憲法を貶めるような憲法談話を吐きましたが、それとは裏腹に各地の「9条の会」主催の集会や講演会は、どこも過去最高の参加を記録しました。
(関連記事)
・日本国憲法施行60周年に当たっての内閣総理大臣談話(首相官邸HP)
「現行憲法の基本原則は広く国民に浸透」云々の煙幕の後に「憲法制定時には想像もつかなかったような大きな変化に直面・・・戦後レジームを原点にさかのぼって大胆に見直し」云々とある。しかし、例えばその改憲理由の一つに「経済のめざましい発展やグローバル化・・・など、憲法制定時には想像もつかなかったような大きな変化」云々を挙げているが、それならば尚更の事、偽装請負やネットカフェ難民を生み出さないような、日本国憲法に基づいた政治が求められる筈なのに。なるほど、ネットカフェ難民やワーキング・プアや偽装請負の搾取の上に胡坐をかく側からすれば、確かにこの憲法は邪魔だわな。
http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/05/03danwa.html
・「憲法第9条は平和に貢献」78% 朝日新聞世論調査(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0501/TKY200705010415.html
・「九条」見直しに警戒感(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20070430.html
・憲法施行60周年のつどい(9条の会・おおさか)
当日は仕事でどうしても参加出来なかった。参加したかったなあ・・・。
http://osaka9.hp.infoseek.co.jp/20070503syukaipr.html
勿論、敵もそれを手をこまねいて座視している訳ではありません。改憲派の集会でも、「9条の会」「憲法行脚の会」などの護憲派の動きに対抗して、改憲ファシズムの「国民」運動に草の根ウヨクを動員していく事が決議されました。実際に権力を握っているのは安倍を筆頭にした靖国派であり新自由主義派であり、これらが内部では互いに矛盾・対立を抱えながらも、「アジア版"バナナ共和国"」「美しい国」の本格構築にむけて、野望を研ぎ澄ましています。北朝鮮・拉致問題や中国国内の人権蹂躙・少数民族問題などを、国内の不満逸らしと治安強化の、格好の奇貨として。これらの案件を国際人権問題としてではなく、ひたすら右傾化と政権安定、「資本家天国」維持の捌け口として。そして、その野望は日々一刻と現実にその姿を現してきています。
片や、愛国心や自己責任論のメッキが次第に剥がれつつある一方で、改憲派の世論操作や権力を嵩にきての治安強化や「出来レース」も次第に功を奏しつつある、というのが現状です。護憲派と改憲派ががっぷり四つに組んでいるのが、今の政治情勢なのです。我々は決して奴らの野望を許してはならない。
・(注)バナナ共和国:
アメリカ帝国主義に政治的・経済的実権を握られていた、かつての中南米の共和国を揶揄した表現。但し現在ではこの地域は、キューバ・ベネズエラ・ニカラグアなどを筆頭に、急速に「米国の裏庭」から脱しつつあります。
翻って今の日本は、象徴天皇制の非共和国であり独占資本主義国でもあるので、この比喩は必ずしも適切ではないとは思いましたが、日本の対米従属ぶりはもう当該例ともドッコイドッコイなのが現状なので、敢えて比喩として使いました。