与謝野氏が党外から入閣、政治の世界とはこんなことがあるのだと驚いた。政治とは友敵の関係と遠い昔、習ったことがある。このブログ(2010年2月13日)で取り上げたが、与謝野氏は鳩山前首相に「あなたは平成の脱税王だ」と国会で厳しく追及したことはまだ記憶に新しい。選挙には弱く、先の総選挙では東京1区で落選し、自民党比例でかろうじて議席を得たが離党し立ち上がれ日本を結成した。
同じ内閣に同じ選挙区、東京1区から選出された海江田経産相がいる。与謝野氏が入閣したため、経財相から経産相へ横滑りを余儀なくされた。財政再建と経済政策によほど自信がなかったのか、こうしたことを全て飲み込んで菅総理は与謝野氏を迎え入れた。自民党だけでなく与党の中からもこの人事に反感を持つ人も多い。
国民も消費税の増税無しに社会保障の財源は無いとの認識は持ち始めている。しかし、選挙となると増税に政治家は尻込みをする。問題は理屈ではなく、与野党をまとめ上げてどう財政再建と消費税増税、社会保障の難題を解決して行くかで、与謝野氏起用が菅内閣の命運を握っている。
国会は混沌とし、暑くなっているが季節は冬本番、我が家の散水ホースにつららができた。