ロシアによるウクライナ侵攻が開始されて6ヶ月、戦闘は激しさを増している。国連での非難決議、ロシアへの経済制裁、ウクライナ難民の受け入れなど欧米や日本などの努力もむなしくウクライナの国民は毎日犠牲者を出している。常任理事国の侵略など国連はもとより世界は想定してなかっただけに無力感が漂う。最近のマスコミはプーチンの戦争と言いだしたがまさに言い得て妙だ。報道統制でロシアの国民は真実を知らない。だから観光に出国する。ロシアと国境を接するエストニアは欧州へ観光に行こうとするロシア人の入国を拒否しだした。フィンランドも追随した。こうしたことからロシア国民に侵略の不当性を認識させられる。少しでも真実をロシア国民に知らせる手段を日本を含め各国がとるべきだ。
一方、米中関係が悪化し、台湾周辺で武力衝突が起きる物騒な雰囲気だ。日本の政治家や評論家は「台湾有事の備えを」という議論が多くなってきた。米国の国会議員が台湾を守ると言いだしてからそうした議論が出てきた。日中関係もそれに比例して悪化の一途だ。有事になる前にどうしたら平和を守れるのかという議論があってしかるべきだ。17日、秋葉剛男国家安全保障局長と楊潔篪共産党政治局員の日中外交トップが夕食を挟み7時間協議をしたとのことだが、こうした地道な努力が今こそ必要だろう。