行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

シャープ再建の動き何か腑に落ちない

2016-02-05 22:18:13 | Weblog
1月22日のブログでシャープの再建はトップの人材がかぎと書き、中国で労働者をないがしろにしてきた鴻海(ホンハイ)精密工業による買収が無いとの報道にほっとしていると書いたが、昨日から様相が変わりホンハイが噂どおり7000億円で買収する提案にシャープのトップは優先権を与えるとの報道だ。ソーラー事業以外の事業分割はしないとか雇用は守るなど聞き心地の良い提案をホンハイの郭社長は記者会見で述べている。
 
産業革新機構ファンドからの支援額3500億円より多く、意志決定も郭社長自ら毎日来日して行うスピードに官製ファンドはついて行けない状態だ。みずほ、三菱の主力銀行も3500億円の債権放棄をしなくて済むかもしれないとホンハイ提案に乗ったようだ。まさに資本の論理で本日のシャープの株価も10%跳ね上がり、株主も期待している。
 
しかし、このドタバタ騒ぎ何か腑に落ちない。経営を立て直せなかった経営陣が産業革新機構が提案しているような分割はしないで構造改革をするというが、ほんとに大丈夫か?日航のように大物経営者を招いて再建をはかることが必要だと郭社長はおくびにも出さないが、シャープの現経営者の力をほんとに信用しているのか?7000億円出して今のままならいずれまた破綻することになる。そんなことは承知で郭社長自ら乗り込んでくるのか?台湾でリモコン経営をするのか?

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