近年今日ほど天皇陛下の重みを感じ、お言葉をかみしめた日はない。自分流に一言で感じたことを表せば「象徴天皇は仕事ができなければならない」しかもきっちりとだ。憲法で象徴と規定されてるが、天皇の仕事は公務以外特に決められてない。平成に入り、日本列島は大災害に相次いで襲われた。最初が島原の雲仙岳の大爆発でこの時初めて火砕流という言葉を知り恐ろしさを眼のあたりにした。天皇になって避難所をすぐ見舞ったが、昭和の時には考えられない民間定期便でかけつけた。
その後、阪神大震災、東日本大震災などに何度となく激励に避難所や災害現場に駆け付け、被災者を励まされた。被災者に寄り添うとして、遠くから手を振るという慣行を破り、座って目線を合わせるというやり方で、見舞った。先の大戦への思いも篤く、沖縄ひめゆりの塔、摩文仁の丘、サイパンバンザイクリフ、ペリリュー島などを訪れ平和を誓った。このような激務の間、心臓や前立腺などの手術をされ、高齢者になってからはまさに命をかけての仕事であった。
平成天皇陛下のたどったあとを見れば、象徴天皇は飾り物ではない、国民に寄り添う存在であり、被災者が出れば駆け付けなければならないということだ。今日のお言葉を素直に受ければ自ずと政府・国会が取り組むことが判る。
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