行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

火天の城、ものづくりの原点を垣間見た

2009-09-15 12:04:36 | Weblog
城造りというテーマなら本を読むより映画が手っ取り早いだろうと見てきた。時代劇だが一昔前の企業映画「黒部の太陽」(関西電力黒部ダム建設)「富士山頂」(三菱電機気象用レーダー建設)のような印象を受けた。人を束ね心を一つにしてこれまでにないものを作るというストーリー、未知の技術への挑戦と建設過程での自然との闘い、指導者のリーダーシップなど重要な共通点だ。
この映画では、城の木組み(建設)は職人の心組みだというものづくりの基本を主人公の総棟梁が命を賭して信長に信念を披露する場面が圧巻だ。

安土城はその特異な姿と壮大さが伝説だが、訪れればただの小さな山だ。想像がつきにくかったが、映画で再現されると迫力満点、現存してればすごい世界遺産だと思う。明智光秀が反乱を起こしたときに何故守備部隊が火を放ったのか謎であるが、この映画ではそこまで迫っていない。火天の城という題名からそこのところを期待したのだが

天守閣の大国柱、木曽の檜を調達することも重要なテーマで、武田領の木曽から伊勢神宮用の檜を調達する主人公の苦労は並大抵ではない。原作では信長が金で片をつけるのだが、映画では杣人(そまびと)と蔑まれていた木こりが、檜を共に探すうちに主人公と心が通じ合うようになり、領主を裏切って密かにご神木の檜を送り込む。

この際全国の城ファンや信長ファンから募金をして安土城再建を試みたらどうだろうか、夢を実現したいものだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昭和記念公園は秋の入口 | トップ | 鳩山内閣スタート、バローゾ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事