多くの飲食店がコロナウィルスアウトブレイクで倒産に追い込まれたり、チェーン店を縮小している中、日本のメディアでは報道されてないが、ニューヨークタイムズは京都の老舗焼団子屋を1000年営業し続けていると紹介している。
同紙の記事は概略以下の通り
京都で1020年も営業を続けている一和という神社の門前茶屋がある。長谷川さん家族はパンデミック救済を祈りに来る日本各地から来る人に焼き餅を提供している。長い歴史の中で、一和は利潤と成長でなく伝統と安定をモットーに戦争、疫病、自然災害、皇国の興亡を乗りきってきた。ダイナミックな経営ではないが、その強さはコロナウィルスで何万人もの破産を余儀なくされた米国企業に教訓を提供する。長谷川さんは「1000年間生き残るためには、利益だけを追いかけるわけにはいかない。より高い目的を持つ必要がある。一和の場合は神社の巡礼者に奉仕するという宗教的なもの」と語る。
日本は古い企業の超大国で、100周年記念経営研究所によると、100年以上の歴史を持つ企業は33000社あり、内200年以上が3100社、500年以上が140社、1000年以上が19社ある。彼らの一番のプライオリティーは代々受け継ぎ存続することにある。その殆どは家族経営の小企業だが、131年前トランプを発売した任天堂や1917年から続く「キッコーマン」など歴史ある有名企業もある。
以上、このところGAFAに圧倒されてるが、歴史ある日本企業の打たれ強さが評価され、1000年の重みを再認識した。Lineトラベルで調べてみると、今宮神社門前の一和には京都で起きた応仁の乱の際、庶民にあぶり餅を振る舞い飢餓から救ったという話や千利休があぶり餅を茶菓子として用いたという話など、歴史的な逸話も残されている。
京都の伝統を受け継ぐ企業は、京セラ、オムロン、島津製作所、村田製作所、など今でも輝いている企業が多い。ニューヨークタイムスはこちらは見落としたのかも。
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