東京読売カントリークラブの最終ホールはこれまで数々のドラマを産んできたが今年もゴルフの難しさを教えてくれる静寂なドラマが待っていた。私も現役の頃、会社が法人会員だったので何回かプレーした。パー3、18番ホールの距離はプロは227ヤード、私達は160ヤードぐらいの距離だったと記憶している。とにかく凄い傾斜で絶対手前につけないとオオタタキ、これはプロもアマも同じだ。
昨日の日本シリーズ、最終組を回った岩田寛と谷原秀人は最終18番でボギーをたたき、前の組でグリーンエッジながら手前に付けパーで上がったチャン・キムに1打及ばずプレーオフ進出を逃した。二人とも最後のパットは距離が短かかったが手前でなく横からのパット、優勝がかかると名手でもしくじる。
17番(パー5)は下りの535ヤード、プロならここでは当然バーディを計算に入れている。ところが17番グリーンにのせても18番の高速傾斜グリーンが頭によぎり、ミスするプロが多い。単独首位から出た岩田は2オンに成功したが1mほどのバーディパットが外れ、抜け出す絶好機を逃した。谷原も獲りたかった17番でパーにとどまり、18番はティショットでグリーンを捉えたが、3パットで万事休す。
この2人以上に悔やまれるのが大槻智春だろう。16番終了時点では大槻、谷原、岩田は-8,キムは-7、当然大槻は17番でバーディをとるべく2オン、ここで-9になれば18番でボギーでも可だからだ。ところがここで3パット、キムはバーディをとり、4人が-8で18番をむかえることになった。そしてドラマが演じられた。大槻はメジャータイトルを取ってなく、どうしても今回はというプレッシャーがあったのだろう。
黄金世代ルーキーの金谷拓実は子供の頃から18番ホールの模型を創ったほど入れ込んだ東京読売だが通算5アンダー5位に終わった。
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