行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日本のリーダーシップはメリーゴーランド 民主党代表選

2010-09-13 23:12:15 | Weblog
ニューヨークタイムズの社説で揶揄された民主党代表選
9月6日の社説で次のように、回転ドアから次々と出て来る首相、そして政策も変わることは日本だけでなく世界にとっても不幸なことだと言っている。
以下素人翻訳で我慢して下さい。

目まぐるしく変わる日本のトップ交代は益々非生産的になっている。この国はこの20年間で14人の首相を交代させ、もしかしたらもう一人誕生するかもしれない。このたった12ヶ月で3人の首相を生み出し、新しい政策を示すことも難しく、まして実行することはさらに難しい。

これではどんな国でもうまく治めることは難しい。しかし、日本は世界第3位の経済大国だ。その首相は活気のあるかつ統制のとれた経済政策により、不況から世界を引っ張り上げ、かつ米国との強い同盟関係を維持して行く必要がある。

9月14日には民主党の代表が決まり、同時に勝者が首相になることは殆ど確実だろう。小沢一郎、長い間権力の仲介人だったが、3ヶ月前に首相になった菅直人に対抗して立つと先週発表した。

専門分析屋は勝負はきわどいと言っている。二人とも欠点はあるが、50年支配してきた自民党最後の何人かの首相よりましだろう。菅氏は7月の参議院選挙で過半数を失い挑戦をうけている。駆け引きにたけているといわれる小沢氏はには政治とカネのスキャンダルがつきまとい、告発までされている。

どちらが勝つにしても、優先されるべきは経済政策だろう。GDPの倍に達する累積公的債務、GDPの10%に達する財政赤字だ。しかし日本は国内需要を刺激しなければならない。輸出にばかり頼ってはいられないのだ。これには財政刺激の継続が要求される。家計の消費を促進するには長期の戦略もまた要求される。

先日の共同会見では、小沢氏が子供手当や農家の所得保障など満額支給等、成長へ支出を増やすことに積極的だが、菅氏は国家債務を減らすことにより焦点を絞り、10%の消費税へ倍増税を示した。

米国との関係強化はこれまた重要だ。菅氏は沖縄の米空軍基地の再配置には長期の話し合いをすると約束した。小沢氏は交渉の再びのやり直しに意欲を示した。小沢氏は非現実的なポジションを考え直す必要がある。なぜなら、彼は代替案を持ってないし、米国は確実に動かないことを承知しているからだ。長いこと、基地問題は両国の安全保障関係に緊張をもたらした。彼の先月のコメント「米国人は単細胞で単純だ」は新しい友人を作るのに最も良い言葉とは言えそうもない。

ひとたび選出されれば、次期首相は確固たる経済、外交政策を実行できる充分な期間努めてほしい。政策がそのたびに変わる回転ドア指導者は日本の利益だけでなく世界の利益にもならない。
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