大相撲・春場所は千秋楽に横綱・白鵬が日馬富士を下し優勝したが、立ち会い変化しての勝ち方に批判が集まってるが、俗にいう「注文相撲」、これも横綱同士の心理戦と深読みすれば面白い。確かに東西横綱ががっぷり組んで闘えば面白いが、日馬富士のように足の怪我でがっぷり組まないで、短時間で勝負をつけたい場合、難敵白鵬にどうしたら勝てるかだ。
これまで、最近3回連続で日馬富士は勝っており、その間白鵬の優勝はなかった。日馬富士は左に回って上手を取り、出し投げで崩して白鵬に勝つ先方を多用した。両雄の心理を読んでみよう。今場所、日馬富士は「左に回ることは白鵬が承知しているのでこれまでの戦法はとれない。今場所は一気に押し込んで勝負をつける以外勝てない」。一方白鵬は「左に回られてきたので、今度は自分が左に回ってまわしを取り、組んでしまえば相手は怪我しているので勝てる」と読んだ。
その結果、立ち会い一気に押し込んだ日馬富士は白鵬に左にかわされて目標を失い、あっと言う間に土俵の外へ、白鵬は左に回りまわしを取る間もなく相手が飛び出してしまった。白鵬はまさかと思ったが、日馬富士の一気に勝負をつける戦法が偶然裏をかかれたかたちになった。
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