今年は、蝉川、河本といった若手が台頭してきた男子プロゴルフ、女子プロに人気を奪われ、どうなるかと思ったが、最終局面でベテラン陣も存在感を示し、盛り上がった。
最終日、日本一を決めると喧伝してるこの大会、33歳小平智が11アンダーで首位をスタート、29歳の出水田大二郎が9アンダーで追うという展開で、安定性から小平がとると思ったが、4打差5位で出た昨年覇者・谷原秀人(44)5バーディー、ボギーなしのこの日ベストに並ぶ65をマークし、通算12アンダーで逆転優勝した。蝉川は8アンダーで8位、河本は7アンダーで12位と若手も健闘はした。
この大会は東京よみうりCCで行われ、場数の多いベテランが有利ということもあるが鍵は最終17番、18番の2ホールだ。私も何回かここでラウンドしたが、素人でも17番でパーを取り最難関の18番をボギーでおさめれば最高だ。谷原は17番でバーディ、18番では下って曲がる難しい2mパーパットを決めたが、小平は17番でボギーをたたき万事休す10アンダーで5位タイに、逆に石川遼はイーグルをとり、5位タイに上がった。
谷原は後のインタビューで、18番のパットを「30センチ先に芝カスがあり、そこしか見てなかった。パーかダブルボギーか。入れることしか考えてなかった」と冷静に1mは曲がるフックラインを沈めた。最終局面で何年もこのグリーンを経験しているベテランの技術が制したといえる。
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