陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(約4000~6000億円)の配備をめぐり、秋田県への説明資料に誤りがあった。また山口県でもデータに誤りがあった。秋田の場合、他の候補地は山が高くてレーダーの照射に邪魔になるから適さないと説明し、候補地新屋を正当化した。ところが、現地で実測せず、衛星地図ソフト「グーグル・アース」を使用したが、標高と水平距離の縮尺が異なることに気付かず、候補地から付近の山頂を見上げる角度を実際よりも大きく(即ち実際より高く)表記したまま、秋田県側に提示した。おまけに説明会で防衛省職員の居眠りをして佐竹敬久知事、穂積志市長はを硬化させている。
9カ所の内訳は、青森県内2▽秋田県内5▽山形県内2で、そのうち秋田県男鹿市の「秋田国家石油備蓄基地」は、男鹿半島にある本山山頂への仰角が約15度とされていたが実際は約4度で、他の8カ所も仰角が5~2度過大だったという。防衛省深沢審議官らは適地とする仰角の条件について「10度未満が目安」と説明。訂正後もインフラや住宅地までの距離など他の条件から「新屋以外に適地はない」と主張している。
山口県むつみ演習場を適地と結論づけた報告書も記載された数値と国土地理院データなどとのずれが判明し、ブースターの落下が住宅地にという恐れが出てきた。配備計画反対を表明している花田町長は「配備は町の生き残りをかけた定住政策を根底から覆すことになる」と抗議した。
いくら官僚が政治に忖度するとはいえ、あまりにもお粗末なデータ提出だ。沖縄の辺野古で近隣に利用できる空港があるのに何故自然破壊だとブログに書いた。(注1) 同じことが秋田と山口で起きようとしているのではないか?つまり最初から決め打ちで、理屈はあとから適当に付けてごり押しをしようとしている。官僚もそれならわざわざ現地に行って実測することはぜずに、国家の防衛だというのにグーグルで間に合わせたのではないか?何故だろう。この謎の共通点は米軍がらみだということだ。拒否できない米軍の意向が背景にあるのではないか?新屋はハワイ防衛に、むつみはグアム防衛に適している(ミサイルを捕捉しやすい)というAERAの記事が真実味をおびてくる。
注1 https://blog.goo.ne.jp/ajimayukuo/e/f2d88dc531fa2d29900e71954a5dd411
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