行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

快挙!ベトナム原発受注

2010-11-01 22:32:22 | Weblog
昨日は電機連合OB会で大畠経済産業大臣の話しを聞く機会があった。彼は日立労組から社会党時代に衆議院議員に立候補し、保守的な茨城で7期連続当選して政権交代で念願の閣僚入りだ。自社政権の時も通産政務次官を経験し、通商産業問題に携わって来たので官僚の扱いも熟れたものだろう。

大畠大臣は日立で原子力技術者だった関係で電機連合時代、私の担当していたエネルギー関連、特に原発政策では安全制確立と国民の理解推進では連携を取った同志だった。

今回のベトナムにおける原発受注は、大臣自ら現地に乗り込んで成し遂げ、外交での久々の快挙だ。途上国での原発建設への要望は強い、アラブ首長国連邦では先進国を差し置いて韓国が受注し、我が国も政治力の重要性を認識した結果で、途上国、新興国での今後の受注にはずみがつく。

それ以上に重要なことは安全な原発システムを日本が提供できることで、いったん大事故が起きるとチェルノブイリの時のように影響は世界的規模になる。ベトナムは1、2号基はロシアが受注しており、その安全性について知るところではないが、3、4号基を日本が受注したことによりソフトである安全技術を波及させることが可能になった。

これを機会に永年大きな事故もなく運転してきた軽水炉システム(ということは老朽化している)の安全性を総点検する事も必要だ。原発のリスクを充分認識した上での運転でないと安全性の向上につながらない。日常の点検活動をきっちりやることで、安全性を前面に出して日本の原発を売り込むことができる。

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