行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

騒ぎすぎの羽田新国際空港

2010-10-22 18:39:32 | Weblog
21日に新国際線ターミナルができた羽田空港、確かに24時間空港であり、都心から近距離だ。これまで不便していたことを考えると画期的だ。しかし、肝心の発着回数が2013年でも9万回、成田の現行発着回数22万回と比べても利用がきわめて制限される。航空会社の宣伝を見てもアジア、米国が中心で欧州便は少ない。

ターミナルビルには工夫を凝らした店が並ぶが、この大騒ぎは航空便乗客だけだと赤字になるので見物客を当てにしているのだろう。ましてハブ空港というにはおこがましい。知恵を出し、成田と合わせて運用し、双方合計で40万回以上の発着回数を確保しなければハブ空港とは言えまい。

都心に近いことは確かだが、アクセスタイムについて京浜急行もモノレールも誇大広告に近い。今週の月曜日19時頃、大阪からの帰り、どちらに乗ろうか迷ったが、車内の広い京急にした。新聞広告や車内広告では双方とも羽田へのアクセス13分を強調している。ところが実際は品川まで23分もかかった。調べてみると昼間のほんの一部の快速特急だけが13分ということだ。大部分、夜は全部、23分前後かかる。モノレールはアクセスタイムにばら付きがあり、確かに昼間の一部快速は13分で浜松町に着くが、大部分は27分前後もかかる。正確に表示すべきだろう。

首都に2つの国際空港を持つのはロンドン、パリがある。それらを参考にすれば羽田の可能性は大きく、はるかに引き離されたシンガポール、香港に追いつける可能性が出てきた。冷静に着実に育てることで、空騒ぎにならなければ良いが・・・

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