行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

大相撲崖っぷちピンチ、かろうじて脱出

2020-11-23 17:50:58 | スポーツ

先日、朝ドラエールで「君の名は」(アニメでなくラジオ放送の方)の裏話があった。菊田一夫の原作は最初、3家庭のホームドラマだったが。古川緑波ら主役が次々と病気欠場となり、残ったのが真知子と春樹役の阿里道子と北沢彪󠄁で、仕方なくメロドラマに作り替えたということだった。

大相撲11月場所も、横綱2人が最初から欠場し、3大関に期待が掛かりコロナにも拘わらず人気が高まった。ところが朝乃山休場につづき注目の新大関正代が5日めに休場、貴景勝1人大関となった。貴景勝も病み上がりに近く、ひょっとしたら大関不在となる非常事態が予想された。こちらの方は「君の名は」とは異なり、筋書きなきドラマが展開された。

この重圧を押し返し、見事優勝した貴景勝の頑張りで、なんとか大相撲の体面が保たれた。さらに補ったのが幕尻で最後まで優勝争いに加わった志摩の海であり、大関復帰を狙う照ノ富士で、彼ら3銃士の活躍で大相撲は崖っぷちピンチからかろうじて脱出した。

千秋楽、本割で照ノ富士は貴景勝をやぶり、優勝決定戦という盛り上がりを演じた。貴景勝は電車道のような押し相撲で勝ち続けてきたが、翔猿戦では相手を見すぎて墓穴を掘った。照ノ富士戦でも本割では当たりが弱かったが、決定戦では修正して、一気に押し出した。

正月場所は貴景勝が横綱とり、照ノ富士が大関復帰を狙う。


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