昨期20~21年、稲見、古江、小祝についで賞金ランク4位でありながら、一度も優勝できず7回の準優勝で涙をのんだ新鋭20歳の西郷真央がついに10アンダーで初優勝、対称的に賞金ランク5位、昨期優勝4回の西村優菜が8アンダー3位となった。
最終組、渡邉彩香、ハン・アルム、西村優菜が前半を10アンダーで折り返したときはこの3人の優勝争いと見ていたが、後半風とフェアウェイに大きく枝を伸ばすガジュマル、固いグリーンなどの障害で次々とスコアを落としショット、パットがさえた西郷に5打差を逆転された。西郷も10アンダーでむかえたパー5、18番では残り220ヤードを4Uで2オンを狙ったが、90度近い壁のバンカーに入り、ピンチとなった。バンカー内で打てるところにパターで打つか、グリーンの反対側に出すかの選択で、後者を選択した。冷静にアプローチを決めピンそばに、パーでしのぎ、優勝を引き寄せた。生涯獲得賞金2億円突破を果たした瞬間だが、初優勝での突破は記録ものだ。
首位を走っていた渡辺の高い球は風に影響され、アプローチショットが乱れた。西村は3人の中で最も安定していたが、15番でガジュマルの枝に阻まれた。ハン・アルムは台湾の選手だけに、風に強い低い球で首位に一時立ったが久しぶりの優勝を意識したのか、突如ショットが乱れた。ゴルフは自然との闘いと同時に自分との闘いでもある。
昨年の賞金女王稲見萌寧は昨日4アンダーで回り、トータル6アンダーで最終ラウンドに臨んだが固いグリーンでショットがグリーンオーバすることが多く、後半崩れ、4アンダー10位となった。
海外遠征組の渋野日向子、古江彩佳を欠きながらも、大混戦となり、新人の佐藤心結(18歳)が3アンダー13位に入るなど今年の女子プロは期待できる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます