行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

「坂の上の雲に」思う

2010-12-04 23:56:35 | Weblog
NHKドラマ坂の上の雲第2部が始まる。昨年から2年がかりのドラマで海外での撮影などずいぶんと金のかかった作品だけに見応えがあると期待している。
私が文庫本で読んだのは1978年第一版であった。当時日本は世界第2の経済大国となり石油ショックを克服し、省エネ型産業構造に世界に先駆けて転換し米国に脅威を与える存在になりつつあった。

国内ではディスコブームで六本木が賑わいだし、やや世の中浮かれ気味だった。当時「坂の上の雲」を読んだ感想は明治時代の勢いと違い、戦争はしないでついに日本は上り詰めようとしているという高揚感であった。

現在、ドラマを見ると20年も停滞し、アジアの国々に追い上げられている日本の老いを感じざるをえない。「坂の上の雲」の時代は、ついこの間終わったドラマ「龍馬が行く」で龍馬が暗殺されて30年足らずの時代で、伊藤博文首相も陸奥宗光外相が2つのドラマに登場しているが、龍馬の時代とはすごい隔たりがあると感じた。

今更ながら感心するのは、映像で見るからなおさらなのだが、幕末から明治にかけて、日本人はすごいスピードで変化に対応したことだ。
もちろん、明治に入って30年弱、その間旧勢力の武士階級の反乱が全国で起きたり、変化について行けない人も多数あったが、指導者の使命感と覚悟で克服した。

前回のブログで触れた現在の国会や政党のお粗末さは、明治時代の指導者の気概に比べるとなさけなくなる。もちろん国会議員も「坂の上の雲」を見ているだろうから自身感じていると思うが・・・


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