南房総への日帰りバスの旅、滝と枇杷狩りに行く、ランチは海鮮焼きとだけ聞いていた。最近の事情を知らない古い人間には、養老の滝ぐらいだろうと思い込んでいた。ところが最近注目されだした目的の滝は「亀岩の洞窟の滝」だった。最初の印象はミニ高千穂峡のようで、神秘的というものだった。しかし、ガイドから江戸時代に人工的に造られたと聞いて、大きな岩をくり抜いて滝を造るなどかなりの土木技術が必要で信じがたかった。調べてみると、約350年ほど前、江戸時代、久留里藩の藩主・土屋氏によってなされた新田開拓を目的とした河川改造の結果出来た滝だった。江戸時代、地方の小藩でも、新田開拓への投資が熱心に行われ、それに伴って土木技術が磨かれたのだろう。昨日の伊能忠敬の日本地図作成には多くの地域の人々が加勢したというNHK番組でも、地方の人々の技術力を評価していたが、南房総でも同じことが言える。
最初、上から滝を見たら普通の滝だった
下へ降りて前面に立つと洞窟の中の滝で、初めて見た。まさに芸術作品だ
江戸時代、新田開発というインフラ事業が、現代では観光地となって地域経済に貢献している。
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