USオープンでの劇的な優勝で、大坂なおみは災害が続く中で日本中を沸かし、今年最大のヒロインとなった。彼女がデビューしたとき、凄い体格や肌の色からして何人なのかと思ったが、顔は当に日本人なので極めて印象深かった。ハイチ系米国人の父と日本人の母親をもつが母の性になっているので、血統主義の日本の国籍を有している。大阪で生まれ、4歳には米国カリフォルニアへ、教育は現地なので英語が主言語、しかし優勝インタビューでは日本語も少し話した。決勝の相手は雲の上の存在だったセリーナ、普通の日本人だったらびびるところ、またセリーナと審判とのトラブルで異様な雰囲気の中、堂々と圧勝した。この精神の強さ、そして試合後の泣きながらのコメント「多くの観衆はセリーナに勝たせたいと思いますが勝って済みません。ブーイングは止めて」は勝者でありながら日本人らしい心遣いだった。New Japaneseの誕生とさえ思えた。またその後のインタビューで、大阪生まれで苗字も大阪とは何故なのか聞かれ、「大阪生まれは皆苗字は大阪よ」とジョークを飛ばし米国人らしいところも見せた。
周囲を見ると、大坂なおみのようなNew Japaneseはタレントの中には結構いる。スポーツ界では大相撲の御嶽海がその一人で、連日フィリピン人の母親が応援に来ている。御嶽海の物怖じしない気迫の籠もった相撲は大坂なおみばりだ。木曽地方は大関取りで盛り上がっている。短距離走のケンブリッジ飛鳥は父がジャマイカ人で母が日本人、ウサイン・ボルトのジャマイカの血を引いているので早いわけだ。
何らかの理由で外国人の移住者がこれから益々増えてくる日本、その中からNew Japaneseが生まれ、少子高齢社会の中で希望の星となることを期待したい。
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