行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ざる規制がツアーバスの事故につながる

2012-05-02 17:50:33 | Weblog

今回の関越の事故で国土交通省は1日、運転手の運転距離は1日670キロ以内、運転時間は同9時間以内、連続運転は4時間以内、などの安全基準を全面的に改める方針をだした。一方、長距離を走るツアーバスを巡っては、国の基準を守らないバス会社が続出している。

要はどんな立派な基準を作っても、守らせようとする体制と厳しい罰がない限り、ざる規制となる。私も安くて便利なツアーバスを国内外で利用するので旅行会社を選択する時にはきちんとした会社を選んでいる。また夜行バスには乗らないことにしている。日本では自分でこうした安全策を考えざるをえない。

昨年のスペイン旅行10日間でも、国内移動は全てバスだった。アンダルシアの休憩所で突然警察の臨検があった。ガイドは警察がタコメーターを調べ、バスが基準の安全走行をしているか、特に連続運転時間と休憩時間をチェックすると説明し、当社のバスは大丈夫だと乗客を安心させた。もし違反していれば罰金だけでなく、取り調べで2時間はかかり、旅程に支障が出る。

ユーロ圏ではバスの乗り入れは自由となり、外国のバスが入ってきて事故を起こすと困るので警察は臨検を適時実施している。日本でもスピード違反を摘発しているのだからこうしたツアーバス臨検は可能だろう。罰則も強化し、悪質なバス会社は営業停止処分とすべし。安全基準に魂を入れてほしい。

 


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